Yukihiko Yamada

1956年浜松生まれ。大阪府南河内郡太子町在住。2023年春迄、在印苦節約10年、しか…

Yukihiko Yamada

1956年浜松生まれ。大阪府南河内郡太子町在住。2023年春迄、在印苦節約10年、しかし、インド好き。文学音楽鑑賞。時々、英・独・仏語でも発信。主に、泰・印と東欧とモロッコで働いて来ました。

最近の記事

まだ涼しい朝のデリー、花と祈りで、徐々に目覚めます。

デリー朝の花配りバイク。住宅街の中、朝6時頃、静かに祈りに捧げる際、捧げられる花々が家々に配達され、人々活動が徐々に始まる気配がします。 Early in the morning, a motorbike distributing flowers weaves through a residential area. Around 6 am, as people begin to quietly offer their prayers, flowers for offerin

    • インド経済;企業決算発表と今後の経済への影響因子。

      20240430 ミント紙;本日発表第4四半期決算、56社が4月30日に第4四半期決算を発表 発表予定企業は、様々な業界に渡り、広範囲な経済情勢が明らかになると期待されています。大手ハイテク企業から定評のある消費者ブランド迄、これらの報告は最近の業界傾向、収益の伸び、将来展望を明らかにすると思われます。 ジオジット・フィナンシャル・サービシズ(Geojit Financial Services)社のリサーチ・ヘッドであるヴィノッド・ナイール(Vinod Nair)氏は、「

      • インド軽食、コロッケと似ているが若干違うアルー・ティッキー。

        日本でも肉屋さんの店先で、次々に揚げられ、店頭に並んだコロッケは、思い出すだけでも懐かしく、ノスタルジックなものがあります。今でもありますが、そう言った店舗は減ったのではないでしょうか?インドのアルー・ティッキーも比較的安価で、その場で即食べられるスナックで人気のある庶民料理です。似た食文化・習慣が、地理的に離れた所にもあり、自然に同質の食指が動く状況を不思議、と思います。 There is something reminiscent and nostalgic for t

        • インドで見た現代アートしてのメタリックなライオン像。

          近代的なビルとビルの間に置かれた現代アートとしての金属製ライオン。インドがこれから突入する新時代を走り抜ける自信を表したのかも知れません。 Metallic lion as modern art placed between modern buildings. It may represent the confidence to run through the new era that India is about to enter. Metallischer Löwe

        まだ涼しい朝のデリー、花と祈りで、徐々に目覚めます。

          ガンディーの言葉からの連想

          正しい、と言う事の難しさ。 The difficulty of being right. ガンジーの言葉, the words by Gandhi It is unwise to be too sure of one’s own wisdom. It is healthy to be reminded that the strongest might weaken and the wisest might err. Mahatma Gandhi 1869 –1948

          ガンディーの言葉からの連想

          インド、パンジャブ、静けさの中のシーク教のお寺での昼食。

          パンジャブにあるシーク教寺院での食事。食事に居合わせたのは、熱心な信者達のようで、お互い静かに床に座し、食事をします。厚手のチャパティは、充実の密度感がありました。食器の後片付け、簡単な水洗いは自分で行います。静謐な空間の中での静かな食事は、都会の喧騒とは無関係ないっときでした。 Meals are served at a Sikh temple in Punjab. the attendees appear to be devout devotees, sitting q

          インド、パンジャブ、静けさの中のシーク教のお寺での昼食。

          インド食文化、デリーの庶民的な商店街の一角。

          20240427 デリーのヴァサント・クンジという地域に住み始めた頃、アパートの裏手にある商店街から強い香りが漂ってくる一角がありました。大衆的で気取らないイスラム風の焼き鳥。中央アジアを移動してきた民族の間で育まれた料理なのだろうか。作り手たちのリズム感がいい。さまざまな文化が、それぞれの独自性を保ちながら、生活空間の中で混ざり合っているのを感じました。 英語として分かりますか? When I first started living in the Vasant Kunj

          インド食文化、デリーの庶民的な商店街の一角。

          AI 時代へ継続して行く思考、特にレヴィ=ストロースを主題にして。 良質ビデオのご紹介。

          野生の思考|レヴィ=ストロース あなたの中に眠る、驚異の能力 ~20世紀最大の人類学者に学ぶ、新石器時代の思考~ 実存主義から構造主義、と言う同時代の中での、一線を画する哲学的世界の変化があり、息を呑む思想の展開はあった。しかし、AI 応用も含め、思考の流れは、更に急激に新しいポスト・モダンニズムの内実の変化に結び付い行く、のでしょう。高質な動画だと思います。 There have been breathtaking turns of thought, with a sh

          AI 時代へ継続して行く思考、特にレヴィ=ストロースを主題にして。 良質ビデオのご紹介。

          暑くなった頃のデリーの街角。鋏を研ぐもの静かなおじさん。

          暑い日が続き、ただ立っているだけで汗ばんでくるデリー。ハサミを研ぐ事に集中しながら、おじさんは自転車のペダルで砥石の回転を微妙に調整しています。歩道を行き交う人々にとって、よくある光景なのでしょう。小さな生活空間があり、街角の人々の共有感の鼓動を感じることが出来ます。 Delhi, where the days begin to get hot and people start to sweat even while simply standing still. While

          暑くなった頃のデリーの街角。鋏を研ぐもの静かなおじさん。

          タイ・チェンマイから送られて来たランランさんのチャイコフスキー。

          Lang Lang - Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 (2004) チェンマイに住む40年来の台湾系タイ人の友人が、この曲を送って来ました。とても嬉しいです。ロシア・スラブ・ウクライナの壮大な民族の歴史と、何千年もかけて今の中国南部から現在のタイに迄移動して来たタイ・カダイ語族(Tai-Kadai languages)の民族の流れの歴史のストーリーが、いろいろ多面的に想像されました。 A Taiwanese-Thai friend w

          タイ・チェンマイから送られて来たランランさんのチャイコフスキー。

          インド歴史文化、粗糖Jaggeryは味わい深かったです。

          インドで良く見た庶民の甘味料、粗糖Jaggery。サトウキビを煮詰めて作った甘味で、ミネラル分が多く味は、精製した砂糖とは違い重層的です。含まれるスクロースは、虫歯の大敵ですが。日本には奈良時代に砂糖は当時の中国から入って来たそうですが、高価であったらしく、一般の庶民が砂糖を多用出来る様になったのは、明治時代以後らしい。甘味の受け取られ方は、時代や文化によって歴史的に大きく異なる様ですね。 Raw sugar (jaggery), a commonly used sweet

          インド歴史文化、粗糖Jaggeryは味わい深かったです。

          デリーのパハルガンジ、 人々の渦の中で揉まれた日々もありました。

          随分通ったデリーの旅人のメッカ、メイン・バザールを一望出来る和食店。時間帯によっては、何でこんなに人が集まるの、と思う程、ダイナミックな人の流れが渦の様であった Pahalganj 一帯。私がデリーに住んでいた頃は、日本人のバックパッカーも多く、さまざまな背景を持つ人々と出会い、時に語り合いました。近年、好奇心丸出しの人々は急に減った様に思います。若者の旅のスタイルが変わったのかも知れません。老若男女、いろいろな人々に会いました。 A Japanese restaurant

          デリーのパハルガンジ、 人々の渦の中で揉まれた日々もありました。

          インド象の見詰めて来た長い歴史と未来への取り組みについての雑感を記して見ました。

          インド象を取り巻く歴史。何千年もの間、変わりゆく歴史をつぶさに観察してきた象達は、昨今のインドや世界の急激な変化に驚きも恐れもしないのではないだろうか。インド象が経験してきた変化のストーリーの積み重ねが、インドの次なる飛躍へのエネルギーになっているのだと思います。 The story surrounding the Indian elephants. I believe that the elephants, who have been closely observing

          インド象の見詰めて来た長い歴史と未来への取り組みについての雑感を記して見ました。

          ヴェーダの「道」に関する諺を他言語圏の文化と較べて見ました。

          道 The Way or the path 古代インド Ancient India Do not be led by others, awaken your own mind, amass your own experience, and decide for yourself your own path. –Atharva Veda 他人に導かれのではなく、自分の心を目覚めさせ、自分で自分の経験を積み重ね、自分の道を自分で決めなさい。 - アタルヴァ・ヴェーダ 

          ヴェーダの「道」に関する諺を他言語圏の文化と較べて見ました。

          ヴェーダの中にある「真実に向かう」と言う意味を、他の言語圏では、どの様に現そうとしているのか、比較して見ました。

          「真実に向かう」と言う事。 Moving towards the truth. 古代インド Ancient India Strive to move away from untruth towards truth. – Atharva Veda 偽りから離れ、真実に向かうよう努めよ。 – アタルヴァ・ヴェーダ  日本 Japan バカだからこそ語れる真実っていっぱいある。 赤塚不二夫 、1935- 2008 日本の漫画家、タレント、俳優。満洲国熱河省生まれ。 Ba

          ヴェーダの中にある「真実に向かう」と言う意味を、他の言語圏では、どの様に現そうとしているのか、比較して見ました。

          「善」と言う事に関するヴェーダの言葉と他の言語圏を較べて見ました。

          善を積み重ねると言う事 What does it mean to accumulate good deeds. 古代インド Ancient India One should strongly resent miserliness, and indulge in charity. Because one can acquire the never-ending wealth of immortality by doing so. Rig Veda 試訳:人は、吝嗇を強く憎むべき

          「善」と言う事に関するヴェーダの言葉と他の言語圏を較べて見ました。