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同期が上司になります。全然受け入れられません。

やられた!と思った。私よりも先に上司が辞める。

転職を考え始めていた時期だった。最近、同じ部署の先輩も後輩もどんどん辞めている。まさに退職ラッシュだ。そのラッシュに、上司が先に乗った。上司が辞める事実以上に、先を越されたショックがでかかった。

「あ、でも安心して。後任は用意してるからさ」

上司の上司であるNさんが言った。後任がいれば、引継ぎ量が減ってわたしの「いつでも辞められる度」が高まる!でも一体誰だろう。いまどの部署も人が足りないのに。Nさんはさらに続ける。

「親会社でチーム長やってる人が後任!今は全然違う仕事だから、最初はうちの会社の説明から始めないとだけどw」

なるほど、親会社なら人はいる。ただ弊社と親会社は業務内容が全く違う。1から覚えるのは死ぬほど大変だ。よほどベテランが来るんだと想像した。

「あ、そうそう。」思い出したように言う。「Kくんって知ってる?入社4年目っていってたから、きみたちと同期が上司になるよ

…………!!!!

衝撃だった。12月から、わたしの上司は同期になるらしい。「同い年の上司」なんて、自分には縁のない話かと思ってた。それがこんなに早く来るなんて……。

しかも今の業務を全く理解していない見知らぬ同期が、他者からやってくる。決裁の許可をとるのも、休暇申請するのも、トラブル報告するのも、12月からは同期上司になる。え、同期に許可をとるの??そもそもその人には敬語を使うのか?あっちはわたしにため口なのか?分からないことだらけだ。。

嫌だなぁ……と思う。今の上司も好きじゃないけど、先輩だから納得できた。でも次は同期だ。年齢で判断するのは器が小さいとは思う。わかってはいるけど、入社4年目で別会社から来た人に指示をされるのは気持ちが悪い。きっと「なんも分かってないじゃないか」と言いたくなる。いや、私なら言ってしまうだろう。

しょうもない。自分はここまで小さな人間なのか!と思うほど、嫌悪感がどんどんあふれ出る。不安だ。12月からやっていけるんだろうか。

ただ唯一の救いは「note」だ。例え同期のK くん、、いや上司のKさんがエリートでもポンコツでも、自分の心に違和感がある限りnoteのネタにできる。きっと「同期の上司」を経験している人は、私の年代ではまだあまりいないんじゃないか。

本当に嫌だと思ってたけど、noteのネタになるなら案外悪くないかもしれない。取材だと思って、上司のKさんとあえて距離を詰めるのもアリだ。「2人の時はため口で話してもいいですか……?」なんて、オフィスラブみたいな会話をしてもいいかもしれない。

「同期の上司」、使えるぞ。いや、使うしかない!まだ見ぬ未来の上司・Kさんと会うのが、だんだん楽しみなってきた。

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