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苔玉

現実と創作の狭間で
水分がしっとりと
浸透する陶酔感
抹茶ラテが水色のソーサーに映える
差し込む朝日に
揺蕩う湯気の
白いと形容する様
指先から掌で
撫でてもするりと躱される
一人遊びは穏やかであり

くるりくるりと
ティースプーンで円を起こす
均等になる色合いの落ち着き
のっぺりとした鶯色は
納得のゆく味わい

何もかも一元化せずとも
世界はきっと温かい
君と私はこの世で確かに出逢い
言葉を交わした
静かな深呼吸の
タイミングの
片隅で

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