マガジンのカバー画像

小説『ZEROISM』第二部

5
主人公の外川が、大人になった純菜と結婚し、警視庁公安一課の元警察官、杉浦とその新妻南美と四人で、巨悪組織ZEROISMと戦う第二部。
運営しているクリエイター

記事一覧

『ZEROISM』12

『ZEROISM』12

「嗤う加害者」

【これまでのあらすじ】警視庁外事四課の天才児、外川数史は、唯一の趣味である読書を休日の日に、カフェ『菜の花』で楽しんでいた。その店の娘、棚橋純菜当時中学一年生が、登校拒否をしながら、外川の本をこっそりと一緒に読み、やがて彼に初恋をする。外川の上司、森長の息子が発達障害にさせられて就職が困難になったことで、彼は独自に人権問題を調べ始めた。純菜も同様に発達障害の疑いがあり、森長が、「

もっとみる
『ZEROISM』11

『ZEROISM』11

「言葉狩り 魔女狩り」



【登場人物】(外川数史)警視庁外事4課の天才警部補。中学の時に両親を飛行機事故で亡くし、心を閉ざしたが、カフェ『菜の花』で出会った少女、純菜に救われる。人を助けるためには違法行為も厭わないが、それが当たり前だと思っていて破滅願望が強い。
(外川純菜)数史の妻。引きこもりだった小学生の時に『菜の花』に来て読書をしていた外川と同じ本を読み、次第に恋をするようになる。18

もっとみる
『ZEROISM』10

『ZEROISM』10

「動物愛護と人命」



【ここまでのあらすじ】警視庁外事警察官の外川数史は、中学生の頃に両親を飛行機事故で亡くして以来、家族の温もりが欲しくて、夫婦が営むカフェ『菜の花』で休日を過ごしていた。その夫婦の娘、純菜が読書家の外川に惚れてしまう。当時純菜は中学一年生で、外川は相手にしない。しかし、外川に夫婦の危機と純菜にかけられた発達障害の疑惑を解決してもらい、棚橋夫妻は外川を気に入って、娘を応援す

もっとみる
『ZEROISM』8

『ZEROISM』8

第二部

「純菜の動物園」

【主な登場人物】
外川数史38歳。警視庁公安外事4課の警部補。表参道爆発事件後、警部補に昇格したが、体調不良のため退職。現在、新妻の純菜がいるカフェ『菜の花』の店員として棚橋家と暮らしている。
外川純菜18歳(旧姓 棚橋)。天才性を発達障害と言われ、一人で寂しい時に自殺しようとしたのを外川が助ける。以前から外川と同じ本を読んでいて、密かに結婚を狙っていた少女。夢が叶う

もっとみる