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詩のこと

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「彼にとって書くことは知ること、存在の本質と共通性を自身の知恵から解き明かし、地上と天上との対話が可能な者の親密さを探ることであった」

スペインの宮沢賢治 Una luz que perdura (ひかりは たもち) の書評。ありがとうございます。
onl.bz/w6JTnJK

宮沢賢治日西バイリンガル詩選集 『Una luz que perdura (ひかりはたもち) 』、10月末に刊行します。

宮沢賢治日西バイリンガル詩選集 『Una luz que perdura (ひかりはたもち) 』、10月末に刊行します。

Satori出版さんから宮沢賢治日西バイリンガル詩選集 『Una luz que perdura (ひかりはたもち) 』が10月末にスペインで刊行となります。翻訳はDavid Carriónさんと星野の共訳です。日本では、#穂高書店 さんで販売していただくことになりました。ありがとうございます。

彼の詩を読めば、だれもがその人の名を思いうかぶに違いありません。宮沢賢治はそんな稀有な詩人のひとりで

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クアトロをかろやかに弾くベネズエラのフォルクローレ歌手セシリア・トッド

レモンの花咲く木で聞いた
「愛してる」が忘れられない
忘れなくてはいけないのに
花の季節はもう過ぎて
レモンのすっぱいしずくが
ぽたりぽたりと落ちながら
わたしの心を熱くする
…..
Debajo de un limonero en flor
no se me olvida el “Te quiero, amor”
aunque debiera olvidarte
porque ya pasó l
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きみのやうにさ
吹雪やわづかの仕事のひまで
泣きながら
からだに刻んで行く勉強が
まもなくぐんぐん
強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
#あすこの田はねえ

今日は #宮沢賢治 の誕生日。病床期も布団の中で数学を解いていた

わたしの悲しみは
青いスミレ
赤いなでしこは
わたしの情熱
白い花のカモミールは
手紙の返事を知りたくて
わたしを愛してるなら
すこしでも
愛していなくても
ああ、しずまれ
わたしの心
….
#ビオレッタパラ の 歌 #lajardinera
チリでは絵本にもなってます。

どんな新しい詩を
あなたは探しに行ったの?
かつての風と潮の声が
あなたの魂を
こわしてつれ去ってゆく
あなたは夢見るように
そこへ行ってしまう。
おやすみ、アルフォンシーナ
海のドレスをまとって。

…..

今日、聴いたのは #アルフォンシーナと海 #メルセデスソーサ

今日は #俳句の日

落花枝に
かえるとみれば
胡蝶かな
#荒木田守武


Pienso: las flores caidas
retornan a sus ramas,
pero no, son mariposas.

Traducido: José Watanabe

ひつじの ゆめは
あお、むらさき
みどり、しろ

ヒマワリ
バラ
ゼラニウム
ジャスミン…

まいばん
ひつじは ねむるとき
はなを かぞえます
#bolognabookfair #lasovejas

宮澤賢治詩集を前に…

宮澤賢治詩集を前に…

自然は物事の存在の根幹をなすもの。
真実の時をとらえる誠実かつ純粋な優しい詩 。

9月にスペインで刊行する #宮沢賢治 詩選集の最終ゲラを読みながら…

メキシコ現代詩人ハイメ・サビネス

メキシコ現代詩人ハイメ・サビネス

メキシコ の友人がハイメ•サビネスの詩集を贈ってくれました。文壇と距離を置き、メキシコ大衆から熱烈に愛された詩人。愛の語彙を限りなく豊かに謳った人。

Mi amigo mexicano (@chaochato ) me regaló el poemario de #jaimesabines . Es un poeta que trata de alejarse del ambiente liter

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ボローニャ・ラガッツィ賞ポエトリー部門最優秀賞作品絵本『マッチ箱』

ボローニャ・ラガッツィ賞ポエトリー部門最優秀賞作品絵本『マッチ箱』

マッチ箱には ーEn una Cajita de fosforo
By マリア・エレナ・ワルシュ

マッチ箱には
いろんなものを しまっておける。
たとえば、陽の光、
(でも、すぐに しめないと)
かげに たべられちゃう)
雪の結晶を すこし、
月のコイン、
風の服のボタン、
もっと もっと たくさん。

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ペルーの日系詩人ホセ・ワタナベの詩

ペルーの日系詩人ホセ・ワタナベの詩

詩の雑誌『詩と思想』2016年10月号寄稿文を織り交ぜながら

2016年、土曜美術社出版販売株式会社より、新・世界現代詩文庫として『ペルー日系詩人ホセ・ワタナベ詩集』を細野豊さんと共編訳で刊行させて頂きました。

ホセ・ワタナベは、日系二世のペルー人です。1945年にペルー共和国北部のラ・リベルタ州ラレドの農場で、日本(岡山県)からの移住者である父親の渡辺春水(わたなべはるみ)と、ペルー人

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詩人ホルヘ・ルハンがラテンアメリカの子どもたちとインターネットを通じて共同制作した「創作料理」のような詩集

詩人ホルヘ・ルハンがラテンアメリカの子どもたちとインターネットを通じて共同制作した「創作料理」のような詩集

詩人ホルヘ・ルハンがラテンアメリカの子どもたちとインターネットを通じて共同制作した「創作料理」のような詩集。どの詩も、子どもたちと動物のふれあいとキラキラしたまなざしに満ちています。イラストレーターで絵本作家でもあるイソルの素晴らしい絵が、「料理」をさらに味わい深くしています。(ワールドライブラリー紹介文)

この詩の絵本は、ラテンアメリカの子どもたちがインターネットを通じて詩の創作に参加する交流

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私と小鳥と鈴と - 金子みすゞ スペイン語と日本語による詩の朗読 ー在スペイン日本大使館より

2020年の秋、スペインの日本大使館から、金子みすゞさんの詩の朗読「私と小鳥と鈴と」、「草の名」、「不思議」、「日の光」、「小さな朝顔」がスペイン語と日本語で配信されました。

昨年、ロックダウン期間中、スペインの新聞「infoLibre」では、『こだまでしょうか』というコラムが、みすゞさんの詩とともに掲載されています。

とても強いメッセージだったので、一部ですが、日本語に訳してみました。

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