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ここ数年はお盆になると水に近づかないようにしています。
それは水があちらの世界とこちらの世界の通路になっているから
と思うからです。
今ではこの考え方は迷信と言われていますが
霊を取り扱っていると迷信では片付けられないこともあります。
それに実際にお盆の時期は
土用波や離岸流が発生しやすくなって
クラゲが増えるなどがあげられていて
昔から水難事故が多発していますからこそ水に近づくな。
という事が言われ伝わっていると思います。

実際の問題以外に水があちらの世界とつながっている。
と思うことは
子どもの頃
お盆の終わりにはきゅうりやナスを動物に見立てて川に流していました。
これらを精霊馬と言って
お盆にやってくるご先祖様の送迎用の乗り物で
地域によっては夏の収穫のご報告もかねているそうです。
子どもの頃はわけもわからずこの精霊馬を川に流していましたが
霊を扱うようになり
亡くなった親族の霊の影響で症状が出ている状況を見るにつけ
一年に一回のお盆と
一年に二回あるお彼岸については
ご先祖さんとのつながりを感じざるを得ないのです。
そして
そのご先祖さんとのつながりを昔から自然の中に求めたのが水であり
ご先祖さんを乗り物に乗せて水に流せば見送る事ができたからだと思うからです。

日本は世界的にみても祖先崇拝が強い地域です。
そして戦後
横文字のイベントは騒ぐけど
漢字で書けるようなイベントは軽んじられているように思えます。
それは日本人の伝統的に培ってきた先祖とのつながりや精神性を破壊する事が目的であり
70数年間の3S政策ですっかり骨抜きになり
欧米コンプレックス丸出しの日本人になってしまったのではないか?
と感じています。それはもちろん私自身もです。
今年もお盆が始まります。
一年に一回くらいはご先祖さんのことを思い考えることも
今の日本人には必要な事であると思います。
また
日本という落ちぶれた国でも
先祖信仰は大事にしたいと思います。


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