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今日触れたエンターテインメント

今日は朝早く起きて近所の喫茶店に立ち寄った。
まだ2回目なのだけれど、もうすでに何度も通い詰めたような馴染み深さが僕を常連のような顔つきにさせる。
次には新聞を広げてカウンターで世間話を繰り出しかねない、我ながら要注意人物である。

『推し、燃ゆ』を読み終えた。
ここまで日常の機微を巧みな比喩表現で具現化し、読者に手触りさせるような文章を読んだのは正直初めてかもしれない。推しを想う無敵状態の世界と推しが不安定な時の世界では生と死が一瞬でひっくり返るような衝撃があって惹き込まれた。これが21歳から紡がれた言葉だとはにわかに信じられなかった。どこでここまでの言葉を知ったのだろう。
やはり才能と生きた時間は全くもって関係がない。


家に帰った僕は映画を3本観た。
❶まずはジム・キャリーが観たくなって彼の初の主演作『エース・ベンチュラ』。
これでもかという程にジム・キャリーがジム・キャリーしていて安心する。初の主演作でここまで堂々とやるんじゃそりゃスターになるわなって思った。コテコテのアメリカンコメディなので何も考えずに観れた。

❷三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実
三島由紀夫が単身で全共闘の拠点へ乗り込み言葉を持ってぶつかり合う熱量溢れるドキュメンタリー。
ずっと気になっていたのだけれど「どうせ観るならちゃんと背景を知ってから」と思っていたら映画館での上映が終わってしまっていた為、今日ようやく対面を果たせた。
内容は難しいが言いたいことはなんとなく分かるしお互いにリスペクトがあり、共通の目的も存在するのが伝わるので観ていて気持ちがいい。現代には絶滅危惧種に思える美しい言葉を放つ映像は見習うべき姿だった。
熱量、敬意、言葉。
これは今も昔もどんな場所でも必要なことだと思う。

❸Netflixで配信されていた『バブル』
渋谷駅でこれでもかと言うほどに宣伝されていたこの作品は『進撃の巨人』の監督が携わっていることもあり、予告が流れた当時から『これは観なくては』と構えていたのである。
すごく美しい映像は圧巻だった。1本前の三島のドキュメンタリーからものすごい振り幅である。宮野真守は相変わらずいい声。


今日はエンタメに沢山触れられてすごく充実した。
今日夢を見るとしたらすごいカオスになりそうだ。

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