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プロサッカーが教えてくれた

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あなたが世界へ羽ばたくときは

あなたが世界へ羽ばたくときは

日本代表キリンチャレンジ杯、トルコ戦。
何度も感動させられた美しいカットインからの強烈なミドルシュートで先制ゴールを奪ったのは、我らが伊藤敦樹だった。

家で観ていたが、めちゃくちゃ大きい声が出た。

6月に追加招集として代表に初選出され、エルサルバドル戦で15分だけだったが初出場を果たした。

そして今回の9月、トルコ戦で初先発。
なんとも言えない微妙な表情で君が代を歌う姿には一抹の不安を覚えた

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わたしが、はじめてレッズをみた日

わたしが、はじめてレッズをみた日

物心ついた頃から浦和レッズが好きだった。

日本人が「好きか嫌いか」を問うまでもなくお米が好きで、毎日食べているように、
そのくらいわたしの日常には当たり前に浦和レッズが存在していた。

小学校3年生の頃に、はじめて「ガンバ大阪が好き」だと言う男の子に出会ってひどくショックを受けたくらいだ。
大宮アルディージャならまだしも、この埼玉に生まれて浦和レッズを愛さない(しかもライバルチームのガンバ大阪を

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すべてが今日につながっている

すべてが今日につながっている

サッカーW杯、日本は惜しくもベスト16で敗退。ベスト8への高い壁を越えるのはまた次回に持ち越された。
まだいろいろうまく言語化できない中だけど、本当に楽しかった。夢を見させてもらいました。ありがとう、ありがとう。。

今回のW杯にはわたしが兼ねてから応援している浅野拓磨選手がメンバー入りをした。

高校サッカー選手権 第90回大会、四日市中央工業高校の2年生ストライカーとして「ここぞ」というところ

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細胞のひとつになれたら

細胞のひとつになれたら

浦和レッズのビジュアルサポートを見て「スイミーみたい」と思ったことがある。

スタンドの観客たちひとりひとりがビニール状のシートを掲げ、スタジアム全体に絵や文字を浮かび出させる。それはただただ圧巻で、最高の雰囲気を作り出し選手たちを後押しする。

これが浦和レッズサポーターの自慢のひとつ。ずっと目の当たりに(そして自分も参加)してきたが、やはり今でも感動してしまう。

小学生のころ、なぜだか『スイ

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かつてスタンドで応援していた少年 大声援を背に

かつてスタンドで応援していた少年 大声援を背に

約3年ぶりに、真っ赤に染まるゴール裏から低く地鳴りのような声が発せられた。
徹底してピッタリと揃う頭上での拍手やジャンプは美しくて、もはや驚異的。息を呑むってこういうことを言うのだろう。
わたしはこの瞬間に立ち会えたことへの充足感を味わっていた。

ゴール裏の熱量はスタジアム全体に伝播する。着席している会場全体までも自然と熱くなり、はち切れるほどの拍手を送る。

最高の雰囲気を全身に受けて1点目・

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わたしは槙野の凄さをわかっていなかった

わたしは槙野の凄さをわかっていなかった

今シーズンのJリーグ全試合が終わった。時間とお金をサッカーに投じる余裕ができてから、今まで以上にサッカーを観ている。今シーズンは本当に楽しかった。

シーズン終盤は引退や退団の発表がどんどん入ってくる寂しい時期。
我が浦和レッズは阿部ちゃんの引退、宇賀神や槙野の退団と、長い間チームを支えてきてくれた主要選手がチームを去ることになる。

(阿部ちゃんの引退については、そろそろかもと覚悟していたつもり

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サポーターとは「無条件の信頼」である

サポーターとは「無条件の信頼」である

先日のサッカーW杯予選 対オーストラリア。
なかなか勝てないことに対し、なんの責任もない我々日本国民がザワついていた。そんな試合で待望の勝利を奪い取ったのは浅野拓磨が押し込んだシュートだった。

わたしが高校サッカーをさらに好きになったのは、浅野が高校2年生の頃。四日市中央高等学校で無双していたのが彼だった。

その後加入したのは現日本代表監督・森保さんが擁するサンフレッチェ広島。
メディアでは浅

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プレーと感情を切り分ける

プレーと感情を切り分ける

おかげさまで、生まれつき大好きな浦和レッズの調子が良い。シーズン中の全試合をリアルタイムで観られる人って本当にすごいなあと思っていたけれど、コロナ禍になってわかった。そういう人は暇だったのだ。(怒られるw)

今シーズンの全試合をひとりで観ながらメモを取るわたしは、サッカーから人生を学んでいる。

数年前までは好きじゃなかった(土下座)槙野をはじめ、敬愛している西川などベテランの選手たちは決まって

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キングカズの客寄せパンダ問題

キングカズの客寄せパンダ問題

サッカーファンの間でよく議論が二分するのが、キングカズこと三浦知良選手の「最年長記録」問題。

日本サッカー界を担ってきたカズは54歳にして現役。いまだにサッカーファンたちをワクワクさせてくれる絶対的存在だ。

そんなカズは、もちろん出場さえすれば自然と「最年長記録」が更新されるため、メディアは毎度声高らかにそれを伝えてくれる。

それが注目されるだけあって、(ネットの声はごくごく一部だという前提

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スターも苦悩していた。あの日のカズのゴール

スターも苦悩していた。あの日のカズのゴール

テレビで見たシーンで強烈に記憶に残っているものが2つある。

ひとつは高校受験が終わった日、『嵐にしやがれ』でトータス松本が歌っていた「ええねん」笑

もうひとつが、東北大震災復興支援 チャリティーマッチのキングカズこと三浦知良のゴール。そしてカズダンスだ。

今までの人生でも憶えているシーンはたくさんあるのだけど、その時の自分の感情や空気感まで鮮明に思い出せるとなると数少ない。

人びとの心を打

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サッカー界に学ぶ「夢はいつでも回収できる」かもしれない話。

サッカー界に学ぶ「夢はいつでも回収できる」かもしれない話。

近頃、「異業種参入」による成功をよく目にする。例えば、サッカーJリーグの「V・ファーレン長崎」

このチームは深刻な経営危機に陥り、
2017年に地元・長崎創業の通信販売会社
ジャパネットたかたが100%子会社化。

私は小学生の頃から、夕方やっていたテレビショッピング「ジャパネットたかた」が大好きだった。特にデジカメと電子辞書の会。

そんなジャパネットたかたが、サッカーチーム経営を行なっている

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