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そうだ。ノーパンで生活しよう。

何を思ったのかことの発端は3週間前に遡る。ぼくは喫茶店で友達と暇を潰していた。コーヒーのミルク2つとシロップを5つ入れたところで友達の眉間に線がびっしり浮き出てくる。

「おまえ、入れすぎじゃね。」

「ぼくね、ブラックコーヒーあまり好きじゃないんだよ。前は二郎ラーメン食べた後のニンニク臭消すために飲んでたんだけど、牛乳飲んだ方が臭いが消えるってこと知ってから、もうめっきり飲まなくなったね。」

「もはやカフェオレに近いぞそこまですると」

「そうだよカフェオレに近付けてるんだよ。つーか、ブラックのコーヒー飲んでるの日本だけだからな。イタリアもアメリカもブラジルも、砂糖入れて完成するって考えられてっから。」

変なマウントを取ってしまった。ぼくの悪い癖である。

「そうはいってもさぁ、それじゃおまえ、糖尿病なっちまうぞ」

「大丈夫だよ、ぼく全裸で寝てるから」

「え?」と友達が言う。ぼくも言った瞬間自分でも「え?」と思った。なんでそんなこと言う?なんでここでそんなプライベートな事言うの?と思ったが、もうこの際オープンにしようと思い、話を続けた。

「全裸で寝るほうが健康に良いんだよ。寝る時に股間周りにバクテリアが湧きづらくなるから性病のリスクが減るんだって。湿気が多くて狭いところにバクテリアは湧くからぴっちりしたパンツ履けば履くほど大変な事になるらしいよ。」

友達は「なるほど」と頷き、少し考えた後にこう言った。

「じゃあ今やばいじゃん。」

「何が」

「今パンツ履いてるんだろ?」

ハッと思った。寝る時間よりも、明らかに起きている時間の方が多いというのにパンツを履いてしまっているではないか。寝ている時間にノーパンになっても、起きている間にバクテリアは大量に発生してしまう。これでは全く全裸で寝る意味が無い。

「ぼくのノーパン睡眠法は無意味だったんだね」

「ああ、全くの無意味だ。ただ……」

「ただ?」

「常にノーパンならなぁ。」

あっ!!と思った。そうか!!とも感じた。そもそもの常識を疑うべきだったのだ。いつどこでだれが常時パンツを履かなくてはいけないという法律を定めたのだ?そんな法律は決して無いだろう。そう考えると、身に付けている衣服の中で一番要らない箇所はもしかしてパンツなのでは無いか?トイレも楽になるし、着替えも相当楽になるだろう。メリットの方が多いのでは?ノーパン。

「ぼく、ノーパンで生活してみるよ」

「え、なんで?」

「パンツはこの世の中で一番実用性に欠けた衣類だとたった今気付いちゃったのよ。必要ねぇんだよ。パンツ。」

「そ、そうだな……」

ぼくは良い友達を持った。こんな話を聞いてくれる友達はそんなに居るもんじゃない。まぁもともと友達は少ないので当然なのだが。

次の日から、ぼくはパンツを履かずに生活することを始めてみた。なんというか、すごい。無重力だ。解放感が凄まじいことになっている。

股間周りのゆとりが大幅に広がったため、かなり股間にとって過ごしやすい快適な空間がそこにはあった。

さらに「ポジション修正」が発生する可能性もこれでゼロになった。

嗚呼、どうしてこんなに素晴らしいことに早く気が付かなかったんだろう。ぼくはノーパンツの虜になった。

とにかく解放感が素晴らしい。パンツを履くか履かないかで全体の着心地が変わるとは夢にも思っていなかった。

常にノーパンで生活し、寝る時は全裸、さらにアロマやハーブを身体に軽くまとわせるだけで最高の世界が待っている。部屋の中に宇宙が発生する。

かのマリリンモンローが、「寝る時に身につけるものは、シャネルのNo.5だけ」と言った有名な話があるが、香水と睡眠とノーパンツ。これらは密接な関係にあったのだ。これはもう、本当にすんごい世界なので、皆さんも是非試していただきたい。


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