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理学療法士として

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正解のない世界にも、不正解はある

『私たちの仕事は、正解のない世界で答えを出すこと』

在宅の現場でぶち当たる様々な問題でこの言葉に出会ったとき、「正解がない」という部分に私はとてつもなく救われた。

「いいじゃない、ちょっとくらいお酒飲んでも。それで転んでも、自分で起き上がれたならいいじゃない。」

とか

「家から一歩も出ないでずっと居間のテレビを見てるのは、外出できないんじゃないの。昔嫌な思いをさせられた近所の人にいまの自分

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同じ訪問リハでも病院からのと訪看STからのそれとでは、てんやと富士そばくらい違う

きっかけはこのツイート↓

「具体的にどんなところで違うと感じたのですか?」

というリプライを頂いたのですが、ごめんなさい、Twitterではうまい言葉で説明できないのでnoteにまとめてみます。

私はもともと病院からの訪問リハの経験しかありません。仕事に慣れ、様々な利用者さんと知り合う中で訪問リハの面白みを知る一方で、ふたつの事業形態があることに疑問を感じるようになりました。

そもそもリハ

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「言い方」が心地よい距離感をつくることもある

「言い方」が心地よい距離感をつくることもある

数字の7って「なな」って発音しますか?それとも「しち」って発音しますか?

同じことを指していても、言い方が異なることってありますよね。私は「しち」っていうのが上手く発音できず、「“ひ”ち」になってしまうから、7を発音するときはできるだけ「なな」と言うようにしています。7時は仕方ないから「ひちじ」。

で、私の仕事である理学療法士は、リハビリテーションのお仕事なわけなんだけど、日常的には何をしてい

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有名大学教授のセクシュアルハラスメントから、私たちが取るべき行動を考える

有名大学教授のセクシュアルハラスメントから、私たちが取るべき行動を考える

 この記事に関して色々な意見があって難しいな、と思う今日この頃ですが、自分の考えをまとめておきたかったのと、後にもお書きする様にTwitterという文字数が限られた環境で言いたいことの一部だけ言って後はノータッチにするのはなんだか虫酸が走ったので長くなりますが書いてみました。

 最初にお断りしておきますが、今回の騒動に関して私は当事者の方もその噂も一切知りません。発表されているのは大学名、学部名

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ママだけど、ママじゃない

ママだけど、ママじゃない

娘は3月の末で4歳になります。ママになって4年目。あることをきっかけに、「ママ」の自分と向き合うことができたので、それについて書いてみようと思います。

昨夜はこちらのイベントに参加してきました。

詳しい内容はあくびさん(@akubichandobin)がブログで紹介して下さってます。

「クソ成長戦略」「唯一無二のキャリアの作り方」「著者になってのし上がる方法」というコミュセラメンバーの先生方

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「歩く、を科学する」 トークイベントに参加してきました

「歩く、を科学する」 トークイベントに参加してきました

先週のお話しになってしまうのですが、こちらのイベントに参加してきました。

このイベントは、司会の鎌田雄介さんが手掛ける「GRID ROOFTOP CINEMA」というイベントのPRのために企画されたもの。

イベントは鎌田さんの進行の元、まずは乙武義足プロジェクトの紹介VTRをみんなで鑑賞。このVTRは他のイベントでも見たことがあるのですが、私が一番いいな、と思うのは膝関節の無い短い義足で乙武さ

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理学療法士に聞いて欲しい、遠藤謙さんのお話

理学療法士に聞いて欲しい、遠藤謙さんのお話

前回、乙武義足プロジェクトのトークイベントに参加してきたお話を書きましたが、前々からこのプロジェクトに興味があった私。テクノロジーに興味を持ったのも、これがきっかけでした。

最初、義足の練習は「乙武さんのリハビリテーション」と捉えていましたが、リハノメ チャンネルで、乙武さんが

「いつか加齢で自分の足が弱ったとき、それを切り落としてロボットにすればいいじゃないか、と考える時代が来るかもしれ

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