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刚愎自用ーーもう「良い子」は嫌なので、これからは「悪い子」な私に慣れて下さい

(870字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)

【刚愎自用】

ピンイン:gāng bì zì yòng
意味:頑固で自分勝手で、他人の意見を受け入れない様。

『もう「良い子」は嫌なので、これからは「悪い子」な私に慣れて下さい』

  反抗期を迎えた。
 
 既に成人してそれなりの年月が経っていたが、この私にもようやく無事に、これが訪れたのだ。
 
 
 真っ先にしたことは、かつて「保護者」であった方々への、日々の報告を止めたことだ。
 加えて、その後「保護者」方々から発せられた「何で最近何も言ってくれないの」といった問い詰めを可能な限り聞き流した。
 
 これだけでも、結構な雑音が減った
 
 気持ちがよりクリアに見え、今までノイズにかき消され、薄れていた「心の声」がはっきりと聞き取れるようになった。
 
 
 次に、二十数年間守ってきた「こうあるべき」と「正しい生き方」を1つ、2つと捨て始めた。
 
 ワクワクを感じることだけに目を向けた。
 もう今の私は、何が自分にとっての「トキメキ」なのかをすっかり感じ取れるようになっていたのだ。
 
 
 「やっても無駄」と言われてきたことにハマり込み、たっぷり時間を費やした。
 
 「付き合うな」の類に入れられてきた人達と大いに交流し、親睦を深めた。
 
 「痛い目にあうよ」と脅かされてきた失敗をとことん味わい、心行くまで楽しんだ。

 
 
 実用性の無い、カラフルな「お飾り」で日常を埋めた。
 
 
 そんな私の変化を異常に思ったのか、心配そうに声をかけてくる人もポツポツいた。
 
 「大丈夫?」
 
 「大丈夫よ」
 
 彼らが何をそんなに不安がっているのか分からなかった。
 
 「最近変わったことは?」
 
 「別に」
 
 あったとしても、関係も無い相手に、こと細かく報告する必要なんてどこにあるのだろうか。
 
 
 今まで私を育て見守ってくれ、あれこれ心配してくれた「保護者」方々に対する申し訳なさが無いわけではない。
 
 けれど、理想の押し付けに応えながら生きていくのは、やはり何か違うと思ったまでだ。
 
 
 長所も短所も、良い具合に干渉せずにそのまま受け入れてもらえてこそ、独立した一つの「人格体」になれるのではないか。
 
 
 だからもう私は、「良い子」になんかなりたくない。
 
 これからは逆に、皆に「悪い子」な私に慣れてもらうことにする。

📚自立する為にも、反抗期は不可欠なのさ

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