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『チェンソーマン』を読んでみた(ネタバレ含まず)

『頭文字D』に関する記事に続き、今回もエンタメ(漫画/アニメ)に関する記事を私なりに書いてみようと思います。

ひょんなことから、アニメの『チェンソーマン』を見ることになり、原作の漫画もついつい読んでしまいました。
良くも悪くもありきたりの作品ではなく、かすかながらに世界情勢とリンクしているかもしれないと思いました。
(重大なネタバレを含まないように書いてあります。)

特に気になったところ

●「貴方の言う必要悪というものは悪事を行う自分を正当化する言い訳です」「その言い訳は社会に必要ない」(漫画の第4巻)
 ⇒ このセリフは中々良いと思います。

●「必要な悪というのは国家が首輪をつけて支配しているものです」(漫画の第4巻)
 ⇒ このセリフは理想論であり、少なくとも令和以前は、必要とされる悪(金融や宗教や産業やメディアやエンタメと関連)が国家を支配していた可能性があると思います。

● 銃の悪魔に殺害された死亡者リストの氏名が細かく羅列されている(漫画の第9巻)
 ⇒ ひょっとして実在する人々を処分する暗号か何かでしょうか?

漫画『チェンソーマン』に関する感想

作品としての漫画『チェンソーマン』は、映画のような演出が評価されているようですね。
特に普段漫画を読み込んでいる人にとっては、スピーディな展開や斬新さが目に付いて面白いという評価ができるようです。

しかし私は普段、あまり漫画を読まない人です。
(私がこの数年間に読んで面白いと思った(楽しく読めた)漫画は、『HUNTER×HUNTER』『呪術廻戦』『賭ケグルイ』『とんがり帽子のアトリエ』『BEASTARS』の5作品だけ。暗号も多い『進撃の巨人』は漫画を読んでいないけどアニメは好き。『鬼滅の刃』は内容を知らないけど、アベ元首相銃撃事件と関係があるのではとヒソカに思っている。)

私は元々読みたいと思える漫画が少なく、読み続けることが出来る漫画は私にとって稀有な存在です。
その読み続けることが出来た漫画の中に、前々回の記事で書いた『頭文字D』や『チェンソーマン』が入っています。
そういう意味で、私の中では評価が高いです。

漫画『チェンソーマン』は画が確かに荒いですが、少なくとも私より遥かに上手ですし、グロいようであまりグロくなく(もうちょっと内臓をリアルに描いて欲しいくらい)、表現手法が上手いと思える所が多々あります。
ストーリーも意外な展開が繰り広げられる。
だから読み続けることが出来ました。

しかし私は漫画に斬新さもスピード感も読み易さも求めてはいません。
『チェンソーマン』は画のクオリティやキャラクターデザインや発想力はクリアしているけど、下ネタが多く下品であり、ストーリーに深みがある訳でもなく、読み手のこちらが不愉快になる場面が多々あり、あまり感情移入ができず(「チェンソーマン負けろ」と思ってしまう)、好きでもない漫画なのですが、次の話が気になってイライラしながらも読み続けることができました。

『チェンソーマン』を面白いと思う人もいれば、『チェンソーマン』がつまらないと思う人もいる。
『チェンソーマン』を好きな人もいれば、『チェンソーマン』が嫌いな人もいる。
万人受けはせず、好き嫌いが両極端にハッキリ別れる傾向が著しく強い作品なのでしょうね。

アドラー心理学は人々の仲を切り裂く危険な考えですが、『チェンソーマン』に同じようなエフェクトがないか危惧するところではあります。

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