ぶるれ

詩マン Twitter@rayblues_ blu01.p@gmail.com

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記事一覧

tipToe.のフランケンシュタインの手記

こんばんは。 本日は恵比寿CreAtoにて開催された「tipToe.のフランケンシュタイン」を観てまいりました。 アイドルグループtipToe.が長田左右吉氏を演出に迎えて開催したミ…

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1か月前
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“STARS”の演出意図について語りたい──「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 “STARS”」レポ×感想×考察

B'zデビュー35周年を記念し6月からはじまったツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 “STARS”」がついに終幕しました。 ツアーに先駆けて3月に開催された「B'z Treasure La…

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7か月前
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青春裏次元

tipToe.のメンバーが在籍できる期間は3年に限られている。 現体制に残された時間は多くはない。来年の今はもうこの体制ではないのだ。 2期現在の姿を観ていて、やはり贔屓…

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9か月前
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ほしの8周年でした

日付変わってしまった。 元運営と会ってきた話ががっつりブログになるって知らなかったよねー。何年か前に書いたネタ小説見せたら紹介させてくれって言われただけですよ。…

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11か月前
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(•Ӫ•)

子供のころ、学校の裏山の山道を少し外れたところに、“河童のマンホール”と呼ばれるものがあった。 河童のイラストが描かれているのだが、なぜか500円玉くらいの穴が開い…

ぶるれ
1年前

【本格ポテトサラダ小説】「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」【短編】

「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」 老人は若い母親に吐き捨てて立ち去った。  俯く母親。右手に持っていたポテトサラダの容器をそっと什器に戻す。不意に零れ…

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3年前
6

スニーカー・ブルゥス ~ビッグ・フット伝説、あるいは、無い気……メガマックス~

壁面にずらりと並ぶスニーカー。その上部にはブランドロゴが堂々と掲げられており、スニーカーとロゴのひとかたまりが、店舗面積の限り横にずらりと続いている。 男はまじ…

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3年前
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母の実家には鬼がいたかもしれない話

普段noteをこういうブログ用には使っていないのだが、ふと思い立って筆を取ったこの話についてはnoteに載せてみたくなった。 母の実家は、母の両親(自分の祖父母)の年回り…

ぶるれ
4年前
1

夏、ルミナス。

廊下の奥から騒いでる声がやってくる 見つからないように非常階段に出る 悪いことしてないけど 見つからないように帰った 横断歩道が見えてきて 左から車が来てる 信号…

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5年前

恋の映画

最高気温17℃に落ち着いた春 日影と夜にはひんやりするけど 薄着に一枚羽織るだけの勇気が これから先 なにを生むだろう 綺麗に全部終われたら ずっと想い続けていられる …

ぶるれ
5年前
2

ある休日の異聞

 日曜の昼下がり。いくつかの乗り継ぎを経て、カタツムリのようにのらりくらりと走る電車を降り、狭い改札を抜ける。そこは都市部の喧騒からはほど遠く、昔ながらの商店や…

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5年前

NO LONGER

もはやすべては海の底さ 誰かが怒って津波を起こした 方舟に乗れた人なんかどこにもいない すべては海の底で静かに眠るのさ おやすみ もういいよ おやすみ 神様にはちゃ…

ぶるれ
5年前
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二年目の街(original ver.)

ドラマより激しく雨が降る ドラマではわからない臭いがする 鉛の蝉が百万匹鳴いてる 季節より先に消えていった人 人 人 父親は戻ってくる気配がない 恋人ともまだ連絡が…

ぶるれ
5年前

FINAL COUNTDOWN(original ver.)

2015年12月28日の夜に書いた原型ver.発掘したので載せておきます。 いろいろあって製作開始に至るまでに3,4ヶ月経ってたので、その時に改めて書き直したのが世に出たものと…

ぶるれ
5年前
2

マフラー(サテライト)

・・・・・・・・・の楽曲「サテライト」に別詞をつけてみた (メンバーが持ち曲に別詞をつける企画に勝手に便乗) #Tokyo_in_Words_and_Letters ────────── [H …

ぶるれ
6年前

Camera.

真っ黒な雲と真っ青な空が 太陽もはばからずに出逢い 無性に素敵な予感が胸を巡る ペンもない紙もない ましてやカメラなんて持ってない こんなときこの胸の中をどうやって…

ぶるれ
6年前

tipToe.のフランケンシュタインの手記

こんばんは。
本日は恵比寿CreAtoにて開催された「tipToe.のフランケンシュタイン」を観てまいりました。
アイドルグループtipToe.が長田左右吉氏を演出に迎えて開催したミュージカル公演(とミニライブ)です。

以下はその手記となります。
当然ながら観劇中・ライブ中は一切メモなど取っておりませんので、記憶はバチクソ曖昧模糊ですし、なぜだか後半ほどそれは顕著になっていったりします。
したが

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“STARS”の演出意図について語りたい──「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 “STARS”」レポ×感想×考察

B'zデビュー35周年を記念し6月からはじまったツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 “STARS”」がついに終幕しました。

ツアーに先駆けて3月に開催された「B'z Treasure Land 2023」では過去のPleasureから映像が2本上映されました。上映されたのは「B'z LIVE-GYM Pleasure '93 “JAP THE RIPPER”」と「B'z

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青春裏次元

tipToe.のメンバーが在籍できる期間は3年に限られている。
現体制に残された時間は多くはない。来年の今はもうこの体制ではないのだ。

2期現在の姿を観ていて、やはり贔屓目抜きにしても1期と遜色ないレベルには到達していると思う。
そして共通してるのは、「ここからもっと跳ねるぞ!」と思ったところで終わりが来ることだ。

あまりにももったいない。
しかしコンセプトは最初から決まっていた。3年間しかな

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ほしの8周年でした

日付変わってしまった。

元運営と会ってきた話ががっつりブログになるって知らなかったよねー。何年か前に書いたネタ小説見せたら紹介させてくれって言われただけですよ。まぁいいんじゃないでしょうか。

機会が得られたということで7年振り?くらいに会ったんですけれども、昔話でもするのかと思ったら普通に近況を聞く感じになりました。楽しそうでよかった。
奴はこちらがメロンアレルギーなのを知っていながらそれを横

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(•Ӫ•)

子供のころ、学校の裏山の山道を少し外れたところに、“河童のマンホール”と呼ばれるものがあった。
河童のイラストが描かれているのだが、なぜか500円玉くらいの穴が開いていて、そこに本物の河童が住んでいるという噂があるのだ。

なんでも小石なんかを落とすと反響音が聞こえるのに、キュウリを落とした時だけ音がしないのだという。
それでたちまち本物の河童がいるという噂が立ったわけである。

少年はお小遣いで

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【本格ポテトサラダ小説】「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」【短編】

「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」
老人は若い母親に吐き捨てて立ち去った。
 俯く母親。右手に持っていたポテトサラダの容器をそっと什器に戻す。不意に零れた涙に戸惑い、立ち尽くす。まだ幼い息子は母親の様子に気付かない。特撮ヒーローの写真が載った魚肉ソーセージのパッケージにしか興味がないようだった。

 数日後、スーパーで購入したポテトサラダを食べた人が変死する事件が世界各地で同時発生した。

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スニーカー・ブルゥス ~ビッグ・フット伝説、あるいは、無い気……メガマックス~

壁面にずらりと並ぶスニーカー。その上部にはブランドロゴが堂々と掲げられており、スニーカーとロゴのひとかたまりが、店舗面積の限り横にずらりと続いている。
男はまじまじとその靴壁群を物色し、最大限に琴線に触れるスニーカーを探す。その眼は中古のレコードショップで名盤を探すマニア、あるいはステージで自分を最もヒーローにさせ得るギターを吟味する夢見がちな少年のそれと相違ない。
日常的に身に付けるものだ。妥協

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母の実家には鬼がいたかもしれない話

普段noteをこういうブログ用には使っていないのだが、ふと思い立って筆を取ったこの話についてはnoteに載せてみたくなった。

母の実家は、母の両親(自分の祖父母)の年回りの悪い時に建てられたのだという。

母は当時その家を建てることに反対したそうだ。
「おかしい、できすぎてる。この住所には建てたくない」
それは番地以降の住所が「4-32-4」となる土地だった。
母の父(以後、祖父)は、名前を「三

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夏、ルミナス。

廊下の奥から騒いでる声がやってくる
見つからないように非常階段に出る
悪いことしてないけど 見つからないように帰った

横断歩道が見えてきて 左から車が来てる
信号もない田舎道で 左に曲がるフリをして譲った
歩行者優先くらい知ってるけど 舌打ちされたくない

太陽に背を向けて 鬱向けば影法師
そんな瞬間の連続が薄暗い路地になる

けどね、新しいイヤホンを買ってもらったんです
少しくらい途切れたって

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恋の映画

最高気温17℃に落ち着いた春
日影と夜にはひんやりするけど
薄着に一枚羽織るだけの勇気が
これから先 なにを生むだろう

綺麗に全部終われたら
ずっと想い続けていられる
恋の映画にはわからないさ
赤い電車の足色は泥か錆か
すぐそばの闇に見送って
僕は僕の明日を待ってる

トンネルに挟まれたこの駅のホームは
いつもの狭間にいるような気がする
入口と入口 出口と出口
誰もその先が同じ世界とは思わないさ

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ある休日の異聞

 日曜の昼下がり。いくつかの乗り継ぎを経て、カタツムリのようにのらりくらりと走る電車を降り、狭い改札を抜ける。そこは都市部の喧騒からはほど遠く、昔ながらの商店や小綺麗なアパートと一軒家が立ち並ぶ街並み。

 駅から少し歩き、あたりを見渡すとぱっと見つかる''そのへんにあるコンビニ''が成城石井という、たったそれだけのことで、ここは自分とは違う世界の人たちが住む街なのだろうと確信した。この街の住人で

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NO LONGER

もはやすべては海の底さ
誰かが怒って津波を起こした
方舟に乗れた人なんかどこにもいない
すべては海の底で静かに眠るのさ

おやすみ もういいよ おやすみ
神様にはちゃんと言っておくから
そりゃないんじゃない あんまりじゃないのって

天罰なんて言い草は理不尽へのこじつけさ
誰も大して悪いことなんかしてないのさ
ちょっとバグって取り返しがつかなくなって
すべてが終わっちまっただけのことさ

おやすみ

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二年目の街(original ver.)

ドラマより激しく雨が降る
ドラマではわからない臭いがする
鉛の蝉が百万匹鳴いてる
季節より先に消えていった人 人 人

父親は戻ってくる気配がない
恋人ともまだ連絡が取れない
路地裏で死んでる従姉のねーちゃんを
外国の兵士が犯し続けている

彼も心が死んでいた 理性が狂気に殺されていた
金属バットで殴り殺した 死体が二つだ
道に出れば百だ 二百だ 報復が怖い

空は汚れ 土煙色の太陽が昇る
みんな

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FINAL COUNTDOWN(original ver.)

2015年12月28日の夜に書いた原型ver.発掘したので載せておきます。
いろいろあって製作開始に至るまでに3,4ヶ月経ってたので、その時に改めて書き直したのが世に出たものという感じです。

------

「急に呼び出して なんのつもり?
世界救わなきゃいけないのよ 今から」
なんてへそ曲げても仕方ない
急展開するのが人生ですね、、

バビロンさんに取り囲まれて
いろんな考え投げつけられて

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マフラー(サテライト)

・・・・・・・・・の楽曲「サテライト」に別詞をつけてみた
(メンバーが持ち曲に別詞をつける企画に勝手に便乗) #Tokyo_in_Words_and_Letters

──────────

[H O L Y N I G H T]
白い霧になる私の言葉は凍る…
街 並
ネオンライトもにぎやかす街は波打つ

かわいいかな このコート なんてさ
誰に言うわけでもなく そうね
君はもうどっかにいるんだも

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Camera.

真っ黒な雲と真っ青な空が
太陽もはばからずに出逢い
無性に素敵な予感が胸を巡る
ペンもない紙もない
ましてやカメラなんて持ってない
こんなときこの胸の中をどうやって残そう

「ただ前に歩いていくだけで
 遠ざかる胸を奪う景色を
 一体あとどれくらい
 覚えていられるだろう。」

シャッターを切り損ねたら
もうそれっきり 二度と出会さないでしょう
街を抜け海を渡る風のように
僕らはとまれない

その

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