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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル  9 教科書の使い方 その2

1️⃣ 教科書などの「ページのめくり方」と「ページの見つけ方」を知る。【育て方】

 これも、「体や手指が、自由自在に使えるようになっていること」が前提です。しっかり「揺れる」「すべる」「回る」「力を入れる」「高いところから飛び降りる」をして遊んでください。学習するための体と手指は、遊ぶことによってしか作れません。次の記事を参照してください。

 指先のことを特別に鍛えたい場合は、折り紙とトランプをして遊ぶといいでしょう。楽器を弾くのも、効果がありあます。

 折り紙をつかんだり、折り紙を折った後のアイロン(指先で折り目をなぞる)は、指先の触覚も伸びてきます。

 トランプは、机の上に置いたものをめくったり、手に持った扇状の状態から1枚だけ抜いて出すなどが指先を鍛えるのにいいでしょう。プラスチックトランプで神経衰弱をするのが、お勧めです。

 楽器は、おもちゃの電子オルガンやリコーダーがいいでしょう。好みの曲を楽しく吹きましょう。ただし、まだ小さいので、半音のない曲がいいようです。私のやった事例では「若者たち」という曲が半音がなくて引きやすいと言ってました。

押したりない、開き方

2️⃣ 教科書をめくった後、まん中を手のひらで押さえて折り目を入れ閉じないようにする。【育て方】

     【注意】先生で、このスキルを教える人は少ないです。

 これは、力のいる作業なので、特に「力をいれる」遊びをしておくといいでしょう。相撲、腕相撲、レスリング、押しくらまんじゅう、雲梯、ジャングルジム、ターザンごっこ、綱引き、などです。

 本の折り目をつけるのは、学校に行ったときだけに必要となるスキルです。日常でこんなことをすると、本が傷みます。しかし、必要になるなら機会があれば、教えておいた方がいいでしょう。そんな、機会がないなら、小学校になって教科書をもらったその日に、名前を書きながら教えましょう。

教えるときの【セリフ】を書きます。お母さんと子どもの【セリフ】「やりとり」を使っています。

母「名前、書けた?」
子「書けたよ。」
母「これは教科書というんだよ(「覚えて」)。分厚でしょう。」
子「ぶあつい?」
母「真ん中あたりでいいから、開いてごらん。」
子「開いた。」
母「手を放してみて。」
子「あっ、閉じちゃった。どうして?」
母「そうだね、閉じちゃうね(「共感」)。それが、分厚いということだ
 よ。これはね、ちょっと見てて。こうやって、この教科書の開いた真ん中
 をぐっと押して、体重をかけて・・・ごしごしして・・・。力いるよ  
 (「覚えて」)。これで出来上がり。手を放してみるね。」
子「わぁ、閉じないよ。」
母「そうでしょ。やり方覚えた?」
子「覚えた。」
母「学校でやるんだから、1回、違うページでやってみる?」
子「やってみる。」

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