ゆき

音楽雑誌の編集業に従事する背高猫背。 音楽、活字、映像、絵、化粧品、お洋服、アイドル……

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音楽雑誌の編集業に従事する背高猫背。 音楽、活字、映像、絵、化粧品、お洋服、アイドル……etc.でできています。 休日を中心に不定期更新です。

最近の記事

【読書記録】2023年9月

ごきげんよう。ゆきです。 お久しぶりです。お久しぶりすぎます。前回の読書記録から1年が経ちました。最近は家事育児だけで毎日が一瞬で過ぎ去っていきます。 でもなんでしょうね、読書の秋とはよく言ったもので、地獄のような暑さだった夏から若干の秋への移り変わりを感じると無性に本が恋しくなります。久しぶりに手当り次第選んだミステリに浸る時間を自分に作りました。 ▢■▢ 安心と信頼の創元推理文庫から、なんとなく後回しにしていた気になる作品をチョイス。中学生時代から森博嗣作品を漁るよ

    • 【読書記録】2022年9月

      ごきげんよう。ゆきです。 今月はついに!私が愛してやまない創元推理文庫縛りで選書しました!縛りを決めてからそわそわそわそわ、9月を迎えるのが楽しみで仕方ありませんでした。読みたいものが多すぎて、次は何を読もうかなと考える前に指が勝手に動いていたおかげで選書時間がとにかく少ないという。何を選んでも面白いという信頼感のもと出来た所業ですね。 今月もどうぞよろしくお願い致します。 ▢■▢ 「創元推理文庫縛りをするなら今だ」と即決させたのは、この文庫が発売されたからに他ならな

      • 【読書記録】2022年8月

        ごきげんよう。ゆきです。 久しぶりに短編集縛りしました!育児の空き時間にサクッと完結させたかったというのが理由ですが、やっぱり長編にはない魅力がありますね。ひと月に物凄い量の本を読了した気がしていて、達成感に近いものを感じています。 ▢■▢ 歌野晶午といえば言わずと知れた名作『葉桜の季節に君を想うということ』が思い浮かぶ。とはいえ実は途中までしか読んだことがない。様々な書籍のレビューを漁っている際、ネタバレに出くわしてしまい読む気を削がれてしまったのだ。忘れた頃に読もう

        • 【読書記録】2022年4月・7月

          ごきげんよう。ゆきです。 子育てと同時進行の引越しを挟んだので読書どころではなくなり、久しぶりの更新となりました。4月は1冊、7月は3冊だったのでまとめての記録になります。気の向くままの選書になりました。どうぞお付き合いください。 ▢■▢ 年に1回は読みたくなる作家、桜庭一樹。読み始めて「あぁこれこれこの感じ〜!」と、久しぶりの桜庭ワールドにテンションがダダ上がりだった。相変わらずの不穏な空気とリアルな少女像。暖かくなってきて明るい春を感じるこの時期(当時)に読む物語で

        【読書記録】2023年9月

          【読書記録】御伽の国のみくる

          ごきげんよう。ゆきです。 育児に追われて読書記録がなかなか更新できない中、死んでも読み切らねばという思いで読了したのがこちら、『御伽の国のみくる』。取り急ぎ、こちらの感想を綴っていきます。 ▢■▢ 表紙でわかる通り、これまで何度か私の記事に登場しているBiSHのモモコグミカンパニーさんの処女作。ついに小説家デビューということで、初版をゲットした。なんとこの初版、ハガキがついており、5月末までに感想を書いて投函するとモモコグミカンパニーさんご本人から返信が来るというプレミ

          【読書記録】御伽の国のみくる

          【読書記録】2022年3月

          ごきげんよう。ゆきです。 久しぶりにミステリーにどっぷり浸かった1ヶ月。充実でした。膝に愛おしい息子を寝かせながらどんどん人が死んでいく物語を読むのはどうかと思いますが(笑)、やはり好きな物に費やす時間が少しでもあると心の余裕が違います。読書が趣味でよかったなと、産後なおさら実感しているところです。特に音も立たないし、子どもを起こすことなく楽しめますもんね。 今月は3冊でした。以下読書記録、お付き合いくださいませ。 ▢■▢ とにかく私メフィスト賞に(略) ドラマ『T

          【読書記録】2022年3月

          【読書記録】2021年2月

          ごきげんよう。ゆきです。 育児に追われる日々の中で手軽にできる息抜きといえばスマートフォンをいじることなのですが、ある日メールを開くと疲れた目に飛び込んできた文言が《Kindle 小説最大70%オフセールスタート!》でした。(いいなぁ……気晴らしに読書したいけどそんな時間取れないしなぁ……)と逡巡しながらもセール会場を覗き、気がついたら6冊購入していました。わぁ怖い(棒)。 幸いにも息子は日中、私の膝の上でしか寝てくれないので読書時間は無事捻出できました。文字を追っている

          【読書記録】2021年2月

          【読書記録】2022年1月

          ごきげんよう。ゆきです。 昨年12月の読書記録では「またいつかお会いしましょう」なんて、いかにも読書記録はしばらく出来ないみたいな匂わせをしていたくせに早速更新です(苦笑)。というのも、産後1ヶ月実家に里帰りしていて家事は全て実母が担ってくれているので、育児の手が空いたときにちょこちょこ読書ができたのです。2月以降は難しいだろうなあ。 もちろん毎日ヘロヘロで睡眠時間の確保が優先なので冊数はこなせませんでしたが、今月もゆるりとお付き合いくださいませ。 ▢■▢ 『連続殺人

          【読書記録】2022年1月

          【読書記録】2021年12月

          ごきげんよう。ゆきです。 出産のため里帰りをしています。毎日ゆっくりさせてもらっているので、読書が捗ること捗ること。きっと子どもが産まれたらのんびり読書なんてしばらく出来ないでしょうし、今のうちに満喫しようと思っています。先日Amazonのセールがあり、気になっていた書籍たちが96円になっていたので(安すぎる)まとめ買いしちゃいました。特に縛りもなく、気の向くままの選書になっております。 ▢■▢ 俺を殺した犯人は誰だ?現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘―沙

          【読書記録】2021年12月

          【読書記録】2021年11月

          ごきげんよう。ゆきです。 出産のため里帰りしている今、ようやく落ち着いて読書ができる状態になったので久しぶりの読書記録です。5月の読書記録で短編集縛りの選書をしていたため、その名残を感じるラインナップ。積読本が消化できてよかったです。 ▢■▢ 信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上部への強力なコネと、執事やメイドら使用人を駆使して、数々の難

          【読書記録】2021年11月

          【読書記録】2021年5月

          ※noteの下書きに残っていたものを今更放出します。文中にある「体調不良」とは、前記事に書いた通りつわりの事です。今はすっかり元気なのでご心配なく! ごきげんよう。ゆきです。 5月は短編集に絞って読書しています。1冊読んだだけでも沢山の物語に出会えるのでお得な気分。 ▢■▢ ハッピーエンドの小説にはあまり惹かれない私に、うってつけの内容だなと思い即決。タイトルの通り、アンハッピーエンド(イヤミス)ばかりを集めた11編からなる1冊。 1番好きだった話は『サクラチル』、

          【読書記録】2021年5月

          抱負の実現

          夢を口に出すのって大事。 ごきげんよう。ゆきです。 最後にnoteを更新したのは5月。だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました。理由はこれから書いていきますが、この3ヶ月強の間に本当に色々なことがありました。近況報告も兼ねて、今想うことをつらつらと話していくのでゆるりとお付き合いくださいませ。 ▢■▢ 今年の初め、「昨年の総括と新年の抱負」という記事を書きました。その中で、私が今年中に叶えたい夢をいくつか述べています。まず目標として挙げたのは”今携わっている雑誌の担当

          抱負の実現

          【読書記録】2021年4月(後半)

          ごきげんよう。ゆきです。 4月後半の読書記録です。今月は学校が舞台or学生が主人公という基準での選書なのですが、なんと傑作揃いなこと!大満足だった前半に続き、後半も唸るほど良い作品に出逢えました。 ▢■▢ オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。ここは十年前、作曲家の加賀螢司が演奏家六人を殺した場所だ。そして半年前、一人の女子メンバーが未逮捕の殺人鬼ジョージに惨殺されている。そんな中での四日間の合宿。ふざけ合う仲

          【読書記録】2021年4月(後半)

          無意識の加害

          江戸仕草ってご存知ですか? ごきげんよう。ゆきです。 寒暖差はあるものの、すっかり暖かい季節になってきましたね。花粉の時期はもうすぐ過ぎ去り、過ごしやすい季節は一瞬で、あっという間に梅雨がやってきそうな気配を感じています。そんな折、最近街中で見かけるある光景がちょっと気になったのでお話したいと思います。 ▢■▢ 冒頭の問いかけに戻ります。私が”江戸仕草”という言葉を知ったのは中学生の頃だったでしょうか。マナー教育の一環として歴史か何かの授業で教わったと記憶しています。

          無意識の加害

          【読書記録】2021年4月(前半)

          ごきげんよう。ゆきです。 今月は「学校が舞台orメインの登場人物が学生」という基準で選書しています。1ヵ月間で小学生〜大学生の主人公ものを満遍なく読めそうな予感。まずは月前半の読書記録です。 ▢■▢ 夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた! この”世界”ではいっ

          【読書記録】2021年4月(前半)

          【読書記録】2021年3月(後半)

          ごきげんよう。ゆきです。 3月後半の読書記録です。海外作家克服と言いながら、結局海外モノは1冊だけにとどまりました……。いい出会いだったのでよし! ▢■▢ あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている…。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から

          【読書記録】2021年3月(後半)