見出し画像

【週末投稿】つれづれ有用植物#222(キク科ベニバナボロギク属:ベニバナボロギク)

ひょろりとした柔らかで水気の多い草で、帰化植物として日本に入ってきました。意外に山間部に多く生息し、特に森林が伐採された際などに一斉に出現するパイオニア植物(先駆植物)としての特性があります。
日本では裸地に生え、やや湿ったところを好みます。

先駆植物とは周りの植物が少なくなり急に土地が開けた初期に、素早く成長し、他の植物が繁茂し始めると消失し、新たな場所を求めるという生活をしているものが多いです。草丈は 30 ~ 70cmくらいです。茎は赤紫に染まることがよくあり、葉の主脈にも赤みを帯びることが多い様です。

花は夏から秋に茎の先端がまばらに分枝してその先端に着きます。
花のすぐ下で柄が大きく曲がり、横からうつむいて咲きます。

日本では家畜や家禽の餌として利用している例の他、柔らかくてアクもないので食料とすることが可能です。シュンギクの様な香りがするそうです。

注意しなければならないのは、見た目が似た植物に同じキク科ですがキオン属に該当する「ノボロギク」です。

【ノボロギク(毒)】
【ノボロギク】

過去には鼻血などの血止めに使用されていたそうですが、今日はピロリジジンアルカロイドを含み、毒性のため推薦されていません。ベニバナボロギクと似た筒状の頭状花序ですが、色により見分けがつくと思います。

さらにノボロギクに似ていますが食べられる野草として、キク科のノゲシ属「ノゲシ」というものがあります。花期は春から秋までの間で、暖かい地域では1年中咲いていタンポポの様に花が開き、茎は太く高さは 50 ~ 100(cm) 程で軟らかく、中は空洞です。茎や葉を切ると白い乳液がでます。

若苗、若葉、柔らかい茎先は食用になります。生長した葉は苦味があるため、2 ~ 4月 ごろのまだ茎が立たないうちに収穫して、おひたし、和え物、煮びたし、油炒めなどに利用できます。
若苗は生のままサラダにしたり、若葉を天ぷらにして利用できます。

花期は春から秋までの間で、暖かい地域では1年中咲いていタンポポの様に花が開き、茎は太く高さは 50 ~ 100(cm) 程で軟らかい。

【ノゲシ】
【ノゲシ】

■ベニバナボロギク ~種子島の自然(約3分)
akameeba 様

■生でもイケる!外来植物ベニバナボロギクは普通に野菜で確定(約13分)
野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch 様


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?