コミュ障の勇者が言葉の限りを尽くして仲間を勧誘するゲーム……細部の作り込みに要注目!|「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」
ネズミ!
ネズミ!!
ドブネズミ!!
傑作ゲームを分析・研究する「新世紀ゲームスタディーズ」のお時間です。
本日取り上げるのは……一見『ドラクエ』風だがじつは○○なこちら!
※注:本記事は、未プレイの方もご理解いただける内容になっています。但し、一部ネタバレを含みますことをご承知おきください。
SYUPRO-DX「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」
<Webサイト>
※ダウンロード:App Store、Google Playストア
<Twitter>
登場人物紹介
・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。最も好きなゲーム楽曲は『ゼノギアス』の「飛翔」。
・三葉:清水とは中学からの友人。最近ハマっている曲は『僕は友達が少ない』の「残念系隣人部★★☆」。案外なんだいハマってんじゃん!
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まずは概要をチェック!
三葉「それではまいりましょう!まずは概要のご紹介」
清水「何といってもタイトルが個性的ですよね」
三葉「じつにユニーク!」
清水「ふむ」
三葉「ちなみにコレ、『アプリゲームで25文字以上のタイトルは見たことがない。また、App Storeのタイトル文字数の上限は30文字。ということで……25~30文字で設定してやろう!』とお考えになった結果だそうです」
※注:タイトルの付け方については、以下の記事を参考にしました。
続いてストーリー概要!
三葉「ここからはストーリーのご紹介!」
清水「うーむ……ほとんど悪口じゃないですか……」
三葉「ねぇ……」
清水「ほぉ!」
清水「なるほどねぇ!『相手の性質を見極め、最も心に響く言葉で勧誘する』、か」
三葉「ええ……コミュ障の勇者には大変な試練ですよね」
清水「うーむ、確かに。魔王討伐以上の難題かも……」
【ここに注目①】“ふつう”とは異なるパートを描く
三葉「ここからは『ここに注目!』のコーナー!私が舌を巻いたポイントをご紹介してまいります」
清水「はい」
三葉「まずはこちら!」
三葉「じつにユニークですよね」
清水「ふむ」
三葉「いえね、上述のようなアイデアを思いつく人はいると思うんですよ。『魔王討伐の旅に出る前のパートに注目したらどうだろう!』なんて」
清水「まぁね」
三葉「小中学生の頃だったか、実際に友人とそんな話をした記憶がありますもん」
清水「ふむ」
三葉「したがって、アイデア自体が極めて斬新だというわけではありません……が、それをアイデアでは終わらせずに、実際に形にしたところはやはりすごいと思うのです」
清水「ふむ。思いついただけで満足してしまう人が大半でしょうからね」
三葉「そうそう!」
【ここに注目②】お客のセリフと勇者の呪文が凝っている!
三葉「続いて、2つ目の注目ポイントにまいりましょう!」
清水「あー、なるほど。『呪文』が、『一緒に来てくれ!』といった説得・交渉の言葉になっているわけですね」
三葉「そうそう!」
清水「おお!面白いですね!」
三葉「でしょ!掛け合いが面白いですよね。爆笑するわけではないけれど、ちょっとクスッとしまうような」
清水「ふむふむ」
三葉「でね、前述の通り……こうした呪文が115種類もあるんですよ!そしてお客も100人!」
清水「うーむ、すごい数だ……」
三葉「また、呪文1つ1つ、キャラ1人1人に説明文が付いていまして、コレも大変ユニークなんですよ」
清水「ほぉ」
三葉「例えば上記の『例④』。コレは『シェリィ』というキャラなのですが、彼女の説明文を見てみると……人物像については『ずっと自分を磨いていたらいつの間にか30を過ぎていた。婚活に燃える肉食系』、使える呪文は『いいことしてあげる』と『ねぇこっち来て』の2種類、そして職業は『ぱふぱふむすめ』……という具合」
清水「一見すると単なるネタゲーム、バカゲームですが……細部までしっかり作りこまれているというわけですね」
三葉「そうそう!世界観が統一されているというか……この作り込みがよいんですよ!」
<補足①>
本作のプレイ画面は、以下のサイトでご覧になれます。
<補足②>
本作に登場するセリフや呪文は、原則としてすべてひらがな表記です。本記事では読みやすさを考慮して、漢字やカタカナに置き換えました。
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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