見出し画像

なにくそ精神

今年は自分から動いている事もあるからか
本当に幅広い世代の方の話が聞けている。
私は人の話を聞くのが好きだ。
この世で一番怖いものは「人」である。と思っていながらも
人にはとても興味があるんだと思う。
その人がどんな人生を歩んできて、どんな環境で育ち
どんな思いを持って生きているのか知るのがとても好きである。
昔は自分の感覚と似た感覚の人を見つけては自然と仲良くなっていたけど
今は自分と真逆の意見を聞くのもすごく楽しい。
育った環境でこんなに人間性が違うものなのかと後からこうして
分析するのが好きなのである。

中でも驚くのは子供と言ってもおかしくない年齢の子達とのお話。
とても楽しい・・・
私の感覚では到底考えつかない視点で物事が見られているんだと思う。
周りの友達を見ていて自分も含め「これがしたい」「あれを目指したい」という
気持ちがあまりないという。
目標や夢。
それは何も感じていないのではなく、ただ普通にご飯が食べられて
暖かい布団で眠り、大好きな人がそばにいる。それで幸せだという価値観。
きっと普通の中での幸せをとっくに知っているんだなと思った。
そしてその背景に親の愛情をたっぷり感じた。

「それ以上を望まない」今が幸せである事を知っているから。
これが、私の祖父母の年代になるとまた全く違う価値観なのだろうなと思う。
生きていく為に、血眼になって働かなくてはいけなかった時代。
組織の中でどんなに汚い事をしても、肩書きや権力を手に入れた者が力を持てる時代。そうでもしなければ誰も自分の意見を耳に入れてはくれなかったから。
今はこうして自己表現の場がいくらでもある。

私は間にいる。昔はこれくらいで良いという考え方だった私も
今は守るものができて少し貪欲になっている気はする。
ふと鏡で見ると顔つきもだいぶ変わった。
これ以上性格が悪くなったら本当にどうしよう・・・