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結局はコメなのである

先週の土曜日に妻と出かけた。
用事が思いの外、早く済んだので
昼ごはんを食べようと2人は

店選びを始めた。
お互いに提案を繰り返し
相手の反応を伺い
テンションが
一致したところを落とし所とする。

いつものやり方で
我々は模索していった。
その日は何故かピンとくるものがなく
車だけがどんどん道を進んでいった。

悪い流れである。

そのうちに考えるのが嫌になって
お互いが不貞腐れて終わるという
最悪のオペレーション。

回避するべく、一旦話題を変える
他の話をする事で思わぬ結果を
もたらすことがあるからだ。

何がきっかけだったのか
とんかつ店に決定。

駐車場の満杯具合から
期待値が上昇していく。
17/20台 と言ったところ。

入店して名前を書いて
しばらく待ったら、席に案内された。
タイミングが良かったのだ。
後から来た人たちは
結構待たされたみたいだから。

私が注文したのは

【極上熟成ロースカツ定食】

はい、

ドドンッ!

コメにフォーカス


県内産のブランド豚肉、オリジナルのドレッシング、ソースに合わせるために自分で擦った胡麻。爆裂する大きなパン粉、大きすぎる椀に入った豚汁、「最初は塩でどぅぞぅー」という塩とレモン。キャベツおかわり自由、漬物は3種盛り、食前葡萄ジュース、謎のゼリー、米はもちろんコシヒカリ....

溢れる旨さ

大きめのパン粉がサクッと軽い食感
揚げ油も臭みがなく、よく管理されているのがわかる。分厚いのにジューシーな柔らかさをもつ豚肉。塩だけで実感する肉の持つ本来の旨味。軽い、軽すぎる…。サクッとジュワッとしてる間に、一切れが終わってしまう。
たっぷりの豚汁はそれだけで嬉しいのに、具である豚にも県内産を使用した贅沢ぶり。そしてご飯の出番だ。ホカホカでありながらしっかりとした食感を与え、噛むたびに旨味が押し寄せる極上米。もはや言うことなどない。柔からすぎず硬すぎない。弾力があり、粘りがある。歯切れ良くしかし後を引く芳醇さ。まず、トンカツ定食は基本的に偉い。豚がカツとなって分厚くて良し。しかし、ご飯が全てである。肉に合う米、米に合う肉。肉のための米のための肉のための米。結局、コメ。米のうまさが全てを左右する。清潔さ、サービス、お値段、品質、

いいや、コメ。

全てを凌駕し、全てねじ伏せる
コメ。
米こそ正義、米は英雄、米のための国
米国バンザイ、ピザとコーラが俺たちのガソリン。
ヘイ、ジョージ調子はどうだ?

ジョージが誰かは知らんが
コメが不味いと全て台無しだぜベイベー
そこまで理解できたら今日はもう解散だ。
家族を大事にしろ。OK、もう帰るんだ。


ちなみに今回のとんかつ店に
妻は「とんかつNo.1に認定します」
と言っていた。
リアルでこんな宣言をする人が
妻で良かったと本当に思う。
愛は米より強し。

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