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新型コロナで「システム」依存の進む世界は、”次なる3.11”に耐えられるか
新型コロナウイルスに伴う社会の変化を考えたい。
タイトルに引用した「システム」は主に哲学者ハーバーマスが提唱する「生活世界」と「システム」という対概念から引用している。(学術的な著述ではないので、学問的な正確性に重きを置かず、主観的に理解、記述している。)
私の理解では「生活世界」は家族や近隣、友人などの非形式的な領域のことを指し、「システム」は経済、政治もしくは社会規範といった合理的かつ構造
尾崎豊は「若者の代弁者」ではなくなったのか
以下のブログと映画「尾崎豊を探して」より考えたこと。
尾崎豊に心酔する人々は、社会不適合性や異常性を抱えながら社会と折り合いをつけていくことを望んでいたのではないか。しかしながら今やその異常性に名前がつくようになった。それは「発達障害」なのかもしれない。こうした「生きづらい」人々が同時多発的に何らかの「カテゴリー」を獲得する。するとそうした人ーもちろん全員とは言わないーには、一種の諦念が無意識下
ニューロダイバーシティとは何か。〜企業が特異な才能を活かすにはどうすればよいか。〜
米国を中心に精神疾患/障害の一部をニューロダイバーシティすなわち神経多様性もしくは脳の多様性として捉える考え方が主流になっています。
一般的にこの概念に含まれるのは、ADHD,自閉症,失読症,不安障害,双極性障害,HSPなど先天的で、基本的には治るということがない疾患や障害のことです。
障害として分断するのではなく、性別や人種と同様に多様性の範疇で捉えビジネスシーンなどに積極的に包摂することを
シンギュラリティーは人間の脳で起こる。〜「創造と狂気」から考える脳のマイニング〜
AIが人間を超えるというシンギュラリティーの図式には、ずっと違和感を感じており最近読んだ本や論文、ディスカッションから考察を一歩進めることができたので記していきたい。
脳の10%仮説と脳のマイニング脳の10%仮説というのは非常に有名な話で、人間の脳は10%ほどしか使われておらず未使用部分の潜在能力を開放すれば知能を向上させることができるという話だ。
この仮説に関連し脳科学者の茂木健一郎氏は「脳
【就活】自己分析について思うこと
就活生が陥る自己分析の罠に関して私なりに次世代の自己分析とは何かについて考えてみたのでnoteに記してみる。
就活生がよく言われることとして、「自己分析がすごく大事」「生まれたときからの自分の価値観や意思決定の基準を振り返ろう」など”自己分析”をしなければいけないというようなアドバイスがある。
確かに自分のことを知らずに少なくとも数年は取り組む仕事を選ぶのはリスクが高いので、自分のことを知るこ