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暦の上では冬!!「血」をふやそう~ニンジン #0033

こんにちは、ジャッキーです。
今日も季節の養生やオススメ食材についてお話していきます!

二十四節気で11月8日は「立冬」です。
暦の上では、冬がやってきました。
冬の気配が山里にも感じられる頃。
日暮れも早まり、気温も下がってきます。
先日の爆弾低気圧の後、ぐっと寒くなってきましたね。
寒暖差に負けない身体作りには、「気・血・津液」のバランスが大切。
今日は、その中の「血(けつ)」のお話です。

↓ 以前「血」について書きました。
「血」のはたらきや、不足するとどうなるかや、滞るとどうなるかなど書いています。
自分はどのタイプか?など分かります。よかったら読んでみてください。


「血」って何しているの?

中医学で「血(けつ)」は、栄養を行き渡らせる液体のこと。
全身を循環し、酸素や栄養を届けます。
また「気」の一部が血脈に入り、その「気」があるから「血」が身体のすみずみまで運ばれると考えます。
「血」は臓器の機能活動を盛んにし、それにより、精神も安定します。

「血」が足りないと「血虚」になります。
フラフラ、めまい、めのかすみ、息切れ、顔が青白い、髪のパサつき。。。などの症状です。

「血」も巡りが悪いと「瘀血(おけつ)」になります。
肩こり、頭痛、冷える、しみ、クマ、生理痛、生理に血の塊。。。などの症状です。


ダイレクトな補血は肉!だけど

「血」を増やそう!

「血」を増やすには、牛肉・鶏肉・豚肉・青魚など、動物性のものがダイレクトで近道です。
しかし、それらを消化・吸収して「気血」にするには、しっかりした「脾胃」が必要です。
ですが、海に囲まれ、冷たい物を多飲する日本に住む人たちは、胃腸が弱い方がものすごく多いです。

そこで、今回は地味ですが、胃腸にも優しく、しっかり「血」を補ってくれる「ニンジン」を紹介します。


脳みそを空っぽにしてニンジンの千切り

「ニンジン」について調べてみよう!

「ニンジン」※中薬の人参でなく野菜のニンジンです

五味:甘
五性:平
帰経:肺・脾・肝

中医学で「ニンジン」は、血を養い、血虚による目の乾燥・かすみ、視力低下によく、また、消化を助け、血糖値を下げる効果もあると言われています。

今日の簡単レシピは ↓↓

お弁当のスキマにもおすすめ

「ニンジン」のマスタード炒め

①ニンジンを千切りし、油で炒めます。
ニンジンは油と相性がよく、炒め物にすることによりβ‐カロテンを効率よく摂ることができます。
②塩を1~2つまみかけ蓋をして蒸し炒め。
③しんなりしてきたら、マスタード・はちみつ・酢(少し)を合わせておいたものをかけ、さらに炒めて完成です。

余談ですが、
歯ごたえが残るシャキシャキが好きな方は「気」の巡りがわるい「気滞」。
また、しっとりやわらかいのが好きな方は「気」が少ない「気虚」とも言えます。
好みから体質をみるのも面白いですよ!!


「寒さ」に負けない身体作り!

先日まで暑かったりのに、日に日に寒くなっていきます。
寒暖差や寒さに適応するには、多くのエネルギーが必要です。
特に女性は月経により「血虚」になりやすく、血が不足すると寒さへの耐性が低くなりがちです。
「胃腸」のようすを見ながら、「血」をしっかり養い、冬にむけて気力・体力を温存していきましょう!


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