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鑑賞ログ「レジェンド&バタフライ」

230208

ファーストインプレッションから観ると決めてました!たぶん岐阜でパレードが発表された直後ぐらいから。
東映70周年の記念作品を飾れるスターといったら、やっぱり木村拓哉になったんだろうな。で相手が綾瀬はるかだったら十分インパクトは確かにあるもん。

織田信長とその正妻である帰蝶(濃姫)の夫婦のエピソードを紡いだ作品。実は、信長の重大エピソード(桶狭間の戦いとか)の裏には帰蝶がいたんじゃないか、といフィクション作品。

信長の結婚から、本能寺の変までを大体5年ごとに二人のエピソードを描いていく。ということで、結婚した15歳ぐらいから48歳までの約30年を描くわけだけれども、若い時はCGで演出。シワとか飛ばしまくり。それも潤沢な製作費がある作品のなせる技なんでしょうか。マジで匠の存在を感じる。もしくはAIか⁉︎

若さの演技となるとなぜかスマスマでのコント演技になる木村拓哉。突っ込みたくなる笑。ま、こちとらどちらかというと綾瀬はるかと伊藤英明を観に行く気持ちで観てるからねっ。帰蝶と信長の再会のシーンでちょっと泣いた。それは綾瀬はるかのおかげ。あと、ザ・侍を体現する伊藤英明も良かったな。かっこいい。推せる。あと、帰蝶の隣でオロオロする中谷美紀も母性を感じてよい。

映画を観ていて初めて「この建物素敵。見てみたい」と思った。建物もそうだけど、衣装とか、画面の人数も含めてお金かかってる〜!という感じ。こういう作品に課金しないと時代劇なんてできなくなるようない気がするな。うちの小さいテレビだとそこまで建物は見えないだろうし、テレビ画面より劇場で観れて良かったな。ま、大友監督は日本でトップレベルでお金使える監督だし、使い方を知ってる気がする。

桶狭間の戦いの時の敦盛の舞のことをはじめ,歴史的に認知されていることと、フィクションが織り交ぜられていく。信長の政治的判断に結構な割合で帰蝶が関わっていたという形。通説を知っていたからついていけたけれど、知らない人は何のことやらだろうと思う。最後はファンタジーっぽくなって、「おぉ、そうきたか」と思いきや、やっぱり現実に戻ったな。
明智光秀は新解釈!っていうか最初役者が誰か全然分からなかった笑。ただの馴染みの薄い俳優かなと思いきや、宮沢氷魚だった。光秀って出生から謎だし、信長より年上説もあるし、ここに宮沢氷魚を持ってくるとは思わなかったな。戦国武将にしては色白すぎるでしょうよ。
そして斎藤工の徳川家康。木村拓哉と斎藤工って声が似ているとは前から思ってたんだけど、まさかここで共演するとは。声が似ていることってキャスティングのハードルにならないのかな?そしてあのメイクって必要だったのか?必要だとしてもちょっと雑じゃない⁉︎
光秀にしても家康にしてもちょっと面白を狙ってるとしか思えない造形に感じちゃったな。

映画館は珍しくほぼ満席。身近に観たいっていう人が一人もいなくて、とっても不安になってたから安堵。制作費に対して興収が思うように積み上がってないとニュースになっていたけれど、題材とキャストと宣伝で地方での積み上げはバッチリのように見えるけど。やっぱり制作費がかさんだのかなぁと勝手に推測。でもやっぱり時代劇に課金することは大切だと思う。ちゃんと厚みのある世界観で眼福だったな。

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