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アートに恋して

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出逢った芸術のこと、そして自然は大きなアート。 気になったことは調べて深めてみると知らなかった事がいっぱい。読みながら一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。
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記事一覧

“愛の画家” シャガールが描き続けたもの

“愛の画家” シャガールが描き続けたもの

フランクフルトの美術館で開催されているシャガール展へ行ってきました。

シルン美術館は、常設のコレクションを持たない企画展専門の美術館で、シャガール展は15年ぶりだそうです。
2月中旬までで、ウカウカしているときっと見損なってしまうと思いました。有名だけどきちんとシャガールの絵を見たことがなくて、この機会にぜひ多くの作品に触れてみたいと思いました。

フランクフルトの街

我が家からフランクフルト

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心の落ち着く場所

心の落ち着く場所

フランクフルトのシュテーデル美術館へ行ってきました。

在独10年を軽く超えるというのに、自宅から150キロに位置するフランクフルトの街を知りませんでした。空港には何十回も行ってるけれど、改めてフランクフルトの市街を訪ねるのはこれが初めてのことです。

シュテーデル美術館についての予備知識はほとんどなく、唯一フェルメールの絵があるのをガイドブックで読んだくらい。
平日の午前中ということもありますが

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春を告げる木、ドイツの桜。

春を告げる木、ドイツの桜。

一昨年はロックダウンで、この通りも封鎖されて集まれないようになっていました。

去年はマスクを付けて、各々コソッと見て足早に立ち去らないと後ろから注意を受けそうでした。

今年はゆっくり、見ることができました。

そんなこんなを知ってか知らずか、桜はただ美しくそこに立って、嬉しそうな満開でした。
見ている人間の心が映っていたからでしょうか。

フランスへの旅とエトセトラ(走行距離1700キロ)

フランスへの旅とエトセトラ(走行距離1700キロ)

今年のイースター休暇は2週間でした。

前半は息子たちに陽性が出てほぼ無症状でしたが、家庭内感染を防ぐ意味でも気を使いながらダラダラしていました。。
2回ワクチンを接種済みだったので感染力も弱かったのか、長女と私は罹らずに終わりました。

さて予定されていた父親の家へ行くのは、少し遅くなりましたが隔離期間も終わり、1週間は向こうの家へ。

休暇の始まり

私は、フランスにいる母の古い友人に会いに行

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自分に帰れる場所〜森に想う

自分に帰れる場所〜森に想う

家から25キロのところに巨大な森があります。

ボン郊外に広がる森。
ずっと昔、まだ子供が幼児の頃に私が習っていたドイツ語の先生がこの森の存在を教えてくれました。

ロックダウン前後から、何とはなしに自分が自分に戻れる場所がこの森ではないか...と思うようになりました。

平日の8時台に行けば、ほとんどすれ違う人もなく静かな森がただ広がっています。
人間の声が聞こえないこの場所は、人に疲れて独りに

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西から東へ,いつも旅の途上

西から東へ,いつも旅の途上

思い立ってベルリンへ来ている。

一週間前は、まだ神戸にいたというのに...この振り幅。
ドイツ人が嫌う spontan(思い立って予定外のことを突然する)な行動もここに極まり...という感じだ。

以前、午前中に思い立ってケルンに行く記事を書いたが、ベルリンはケルンと違ってなかなか遠い。

誰にも、家族にも言ってないので私が遠いベルリンに居るというのを知っている人はいない。

子供達は昨日の夕方

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生涯ベスト2:物語へ至る道

生涯ベスト2:物語へ至る道

もし人生に2冊だけ選べと言われたらこの2冊だと思う本があります。

本は若い頃からずっと読んできて、心に残るたくさんの出会いがありました。だから順序をつけるなんて出来ない。

でも “特別な本” を選んでごらん、と言われたら、この2冊を選びたいと思います。

星野道夫 著 『ノーザンライツ』

パール・バック著 『母の肖像』

ノーザンライツに出逢ったのは、たしか表参道にある大きな本屋さんでした。

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