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カラダに毒がたまる!?『日本人』は糖質を制限するな!③

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。

前回に引きつづき、糖質制限についてです。
今回がラスト。われわれ『日本人』になぜ糖質制限が合わないのか、を解説していきます。



日本人にケトン体は合わない??

ケトン体とは?=飢餓時、絶食時など、体内にグルコース(ぶどう糖)が足りなくなったとき、変わりにエネルギーとなるもの。
『アセト酢酸』『β-ヒドロキシ酪酸』『アセトン』の3つがある。

前回の投稿を見た方の中には、
『ちょっとまて!ケトジェニックダイエットでいわれる『ケトン体』は身体に良いんじゃないの?』
と思われるかもしれません。
実際、医者の方も本をたくさん出していて、糖質制限がダイエットによいなどとすすめていたりします。

ケトン食療法として、もともとは『てんかん』の治療目的で開発され、その後ケトジェニックダイエットとしてアメリカで普及しました。

しかし問題はアメリカ人とは違い、日本人は脂肪を代謝する能力が低いことです。
ケトン体もうまく利用できず、身体にとって発がん性物質になるなど、毒になりやすいです。

アメリカ人は余分なケトン体を身体から排出する能力も高く、脇や陰部のアポクリン汗腺という汗腺や、呼気からうまく捨てることができます。
独特の体臭があるのはこのためです。
なので日本人よりこのダイエット法にまだ向いています。(後述しますが良くもない)

しかし日本人はこの能力も低く、余分なケトン体をうまく体外へ捨てることができません

外国人とは、脂肪、ケトン体処理能力がちがう。


なぜ日本人は脂肪を処理できないのか?

なぜアメリカ人にできて、日本人にはできないのか?
それは、われわれのご先祖様がそのように歴史を重ねてこられたからです。

日本には四季の移りかわりがあり、気候的にも水が豊富で、海に囲まれ豊富な魚介類、海藻、クリなどを採集し、キケンな動物狩りに頼らなくても何とか生きていける恵まれた環境がありました。

『貝塚』が日本各地にあることからも、日常的に貝からたんぱく質や脂肪が十分とれていたことが分かっています。

今日は貝パーティー

それに比べ、外国では獲物を命がけて狩って食べるしかなかった、、、。
現在のように、残っても冷凍庫に入れておくこともできず、次いつ狩れるとも分からない動物をしっかり食べ、皮下や内臓に脂肪としてためておいて、『糖新生』をおこしエネルギーを得ていた。

そのため、脂肪をうまく代謝し、体内で利用する能力を高め、ケトン体が大量にできても、発達させたアポクリン汗腺から毒となる余分なケトン体は捨てる、という事が出来るようになった、と考えられています。

しっかり食って、カラダにためておこう。


以上、日本人と外国人はそもそもご先祖様が歩んだ環境と食生活がちがい、根本的にカラダの構造がちがいます。

正しいファスティングなどで、適切な期間のみしっかり管理する場合をのぞき、
アメリカ人のマネをして、普段から糖質制限でむやみにケトン体にたよったダイエットしていると、毒でヤバいことになる可能性は高まります。


すでに終わっている!?糖質制限

このように、天性の糖質制限ボディをもつアメリカ人をもってしても!いまやその位置づけは微妙です。

日本の糖質制限ダイエットの起源となり、アメリカで流行った『アトキンスダイエット』も、

●長期(1年)でみるとほぼリバウンドする。
●眠気の誘発、痛風のリスク、機嫌がわるくなる、などの長期的な継続によるデメリットの指摘。
●心臓や腎臓に負担をかけるとの批判も続出。
●2004年アメリカ農務省より、長期的な安全性は保証できないと報告。
●提唱者のロバート・アトキンスが肥満、心臓病で入院中に転倒し死亡。
●2005年アトキンスニュートリッショナルズ社は会社更生手続きをとる。

➜このダイエットを実行する人は激減

日本に糖質制限がもちこまれ、流行ったのはこの数年後です(・_・;)。
そして上記のとおり、そもそもご先祖様からいただいた遺伝子レベルで糖質制限に向かないカラダをもつ日本人。

まだまだ流行ってますが、
このダイエット、やりますか???

リバウンド率、高っ!
私はこのダイエット法で不健康にコミットする。


まとめ

以上のことから、
・すでに糖尿病で『信頼おける』医師の指示により治療中。
・糖質を『過剰に』摂りすぎている。
・リバウンド承知で『一時的』にゼッタイやせたい事情があり、負担をおう覚悟が決まっている。

など、特別な理由がない限り、健康リスクの面から継続的な糖質制限はおすすめできません。

世界の有力な研究や機関、あの日本の厚労省さえも、数々のデータから炭水化物はカロリー比で60%前後摂ることを推奨しています。

●糖質ではなく『糖類』を制限する。
●もっともクリーンなエネルギー源『複合炭水化物』を適正に摂る。
●ご先祖様からの食の歴史を知り、日本人の身体を理解する。
●世の中のまちがい情報や、おそすぎる流行りに振りまわされない。

日本人に合ったダイエットを実践し、大切な『健康』を失わないようにしてください。
皆さまの健康を願っております。

日本人の、日本人による、
日本人のためのダイエットを。


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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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