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続ける!毎日掌編小説

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プロの小説家になるために毎日掌編小説を投稿します! 正確には毎日(00:00までに)必ず一つ投稿します。 もし投稿が過ぎた場合は、勉強も食事も睡眠も無しでその日に作品を5つ出しま… もっと読む
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記事一覧

【連載小説】『パタイトのテル』4s1w「能力と代償」

【連載小説】『パタイトのテル』4s1w「能力と代償」

 空は飛行船でいっぱいだ。下を見ればたくさんの町がキラキラと光っている。

 飛行船は墜落していた。状況はどうやら最悪だ。バリアはゆがみ薄くなってきている。砕け散るのも時間の間題だろう。

「アイノウはどこだ」

「近くにいたのは兄ちゃんだけ、多分アイノウは、爆発で別の場所に飛ばされたんだよ」

「探しに行かないと!」

「無理だよ兄ちゃん。守っているだけでもう限界だから」

 タハトは地面に拳を

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【連載小説】『パタイトのテル』3s2w「鎮火」

【連載小説】『パタイトのテル』3s2w「鎮火」

 たくさんの能力者から追われる。助けに来たのに、家族同然のみんなを敵に回すことになってしまった。

「走れ走れ走れ!」

 後ろから爆発音が絶えない。人間の挙動を超えた動きで襲い掛かってくる。これ以上恐ろしいものが考えられるだろうか。

「そこを右、そしたら左、またひだっ、ダメ攻撃来る!」

 タハトたちはギリギリで攻撃をよけ続けている。

 アイノウの指示がなければ一撃で今頃死んでしまっているだ

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【連載小説】『パタイトのテル』3s1w「怒熱」

「姉貴?し、心配したんだぜ。生きててくれてよかった。みんなはどこだ?」

 マイクはカミーラを見てほっとしたのも束の間、彼女の不審な動きに嫌な予感がした。

「あ、あ、あ。あ……」

 カミーラは異様な気配を出している。明らかに様子がおかしい。

「カミーラ、洗脳受けて操られてる。他の子供たちはみんなつかまってるみたい」

 と、アイノウはカミーラの頭の中を覗いたようだ。

「ほんとに?!ありがと

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【連載小説】『パタイトのテル』2s4w「優しさ」

 日は沈み、空は赤紫色に染まった。

「マイク……なにをしてるの……?」

「……」

 マイクの手の中にはナイフが握られていて、そのナイフの先にいるのは、赤いもの。なぜかタハトには見覚えがある。赤色の液体がそこらを浸していた。

「ちが……う」

 小さく細い声がした。

「……」

 その時、恐ろしく、輝いたマイクの瞳がタハトを向いた。

「違う違う。俺はやってない……!」

「いったい何があ

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【連載小説】『パタイトのテル』2s3w「幻覚」

【連載小説】『パタイトのテル』2s3w「幻覚」

 気がつく。また白い空間にいることが朦朧としながらもわかった。

「ふpふ、こいつにケメカを売ったバツが当たったム」

「そんムも xOゃムいよぅまさか目をやられるとは思わAかった…・.」

「まぁ仲良く◎てやってくれ私の息子へんだからム」

「ホメトに恐ろOいやつだよ」

 かすかに話声が聞こえた。

*****

 目を覚ますとアイノウがタハトの手を握ってそばにいた。

「君も、難儀だな……。

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【連載小説】『パタイトのテル』2s2w「不思議な特訓」

【連載小説】『パタイトのテル』2s2w「不思議な特訓」

 池にぽつりと浮かぶ島に鐘が鳴り響く。子供たちは楽しそうな顔を真剣な顔に変え、鐘のほうへ走った。

 アイノウはタハトに手を差し出し、手をつないで連れて行ってくれた。するとそこは驚きの一面が広がっていた。子供一人一人が魔法みたいな力を使って大人と戦っているのだ。攻撃をするだけではなく、回復をする子や、防御をする子もいる。

 少し眺めていると二人の子供が出てきて、大人にすさまじいほどの炎を放った。

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【連載小説】『パタイトのテル』2s1w「秋」

【連載小説】『パタイトのテル』2s1w「秋」

 タハトの背筋は凍るように冷たくなる。急いで近くの草むらに隠れた。

 背広服を着た黒装束のあいつらがいなくなるまで待った。

 そしていなくなった時に、恐る恐る草むらからでると、タハトは家に向かって行った。玄関から家の中をのぞくと、それはおどろおどろしくまき散らされた血と、お母さんの亡骸が転がってあった。

 お母さんのそばでタハトは崩れるように膝を地面につける。涙は、赤くなった地面に落ちると、

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【連載小説】『パタイトのテル』1s2w「破滅」

【連載小説】『パタイトのテル』1s2w「破滅」

第一章 第二話 破滅

 国は地球と同じように二つに分かれた。南半球、機械の国テクノ。北半球、生命の国アンギア。これは、そんなアンギアに住むある少年のお話だ。

「緊急ニュースです。アンギアが所持していたパタイトのテルの一部、テイルを盗まれました。これにより本来の力を引き出すことは出来なくなり……世界の均衡が崩れーーーー」

「はぁあ?!ちょっと、それ大丈夫なの?!」

 早朝、早起きなタハトは階

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【連載小説】『パタイトのテル』1s1w「誕生」

【連載小説】『パタイトのテル』1s1w「誕生」

第一章 第一話 誕生

 私たちの地球は、人々の心と共に半分に砕けてしまった。欠けた星は生命を失い、半分以下になった人間は、絶滅をただ待つことしかできなかった。しかし、奇跡は起こる。

 人類は彼をこう呼ぶ、救世主と。

 天才は発明で奇跡を起こした。その発明は、地球の半分を補うように形を変え、人類は何不自由なく暮らすことができるようになったのだった。

 真っ二つになった地球は、ほとんど金属やコ

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【掌編小説】「ギリ義理プレゼント」

【掌編小説】「ギリ義理プレゼント」

「プレゼントちょうだい」

 君は言った。なんて厚かましいやつなのだろうか、プレゼントはお願いしてもらうものではないだろうに。

「……は?」

 そのあたりまえだ。夏樹は唇をぽかんと開けて漠然と君を見ている。急にこんなことを、娘の誕生日に言われたらビックリしてしまうに決まっているのだ。

 カラフルな風船がにぎやかに飛び回っていた。夏樹は、はしゃいでいる娘を横目にしながら、君の言葉に目を通す。

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【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《最終話》

【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《最終話》

 緑色の芝生を紫色の鈍い空が照らしている。そんな、紫色に濁った芝生は、不思議で奇妙なオーラを漂わせていた。

 寒くも暑くもない、かといって普通でもない。背筋に鈍いスライムが垂れているような、気持ち悪さを感じる。

 愛音は闇葉の精神世界を体験することによって、その彼女の過去を知ることができたのだった。彼女の過去はあまりにも残酷で、救いのないものであった。

*人物紹介*
愛音
料理がうまく、女

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【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第七話》

【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第七話》

 プロローグ

 地雷系。それは、逆鱗に近しいものであるが、いつ何時に怒りが爆発するのか全くわからないという違いがある。

 性格、感性、趣味に至ってまで、一般人と比べれば変人と言えるだろう。しかし、その吐出した魅力的な個性が多くの目を惹くこととなる。地雷系が得意とする共依存テクニックは一度心を奪われた人を決して離さなかった。

 これがまた厄介で、地雷系が忌み嫌われる理由である。当然だ。なぜ

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【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第六話》

【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第六話》

プロローグ

 緑色に輝く塔へ、世界一危険な芝生を歩む。

 ここは闇葉の精神世界。一体何が起こるのか、それを知っている者は本人の闇葉でさえ、知り得ないことであろう。

 永遠と続くような芝生には飽き飽きだ。

「かれこれ、1時間は歩いたよね。どうして塔はまだあんなに遠いのかな」
 愛音は、深いため息をついて、朧げに見える縦に細長い緑色の塔を見つめた。同時に耳鳴りまでする。なぜだろうか。

「でも

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【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第五話》

【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第五話》

プロローグ

 大学生や高校生が住むような、1R。その場には異質な黒い渦のようなものが漂っているようだった。何かがいつもと違う。違和感がその場にはある。

 違和感を感じながら、今作の主人公、愛音は自分の部屋を見渡した。彼の意識が朦朧としている。体がふらついてしまい、倒れる方に足をすぐに持っていかないと立っていることができなかった。

 最後に覚えているのは、パイナップルを食べていた時のことだ。そ

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