Mikoto

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夢はプロの小説家になること。 高校二年生。 主に掌編小説を高頻度で投稿していく。 インターネットに自分の作品をさらけ出すことで、自分の内気な性格と習慣を直すことを目的としている。 よろしくおねがいします!🤲

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  • 続ける!毎日掌編小説

    プロの小説家になるために毎日掌編小説を投稿します! 正確には毎日(00:00までに)必ず一つ投稿します。 もし投稿が過ぎた場合は、勉強も食事も睡眠も無しでその日に作品を5つ出します。😳 小説を書くのは何よりも好きなことですが、生死が左右されることなので、ちゃんと毎日投稿をしたいと思っております。 (ご飯食べれないのが一番辛いです)💦 自分でも無理だと思っていますが、「やってみたい」「楽しそう」 という気持ちもあるので、達成し切る決意です。 これから、グダグダな一面を見せるかもしれませんが、応援していただけると大変励みになります🙇 よろしくお願いします‼️

  • 【パタイトのテル】

    連載小説パタイトのテルをまとめたマガジンとなっております。

  • 【連載小説】『スピリット地雷ワールド』まとめ

    「スピリット地雷ワールド」をまとめたマガジンとなっております。

  • 「壊れた心のメロディ」

    学校や、家庭環境、心が荒んで、疲れて。生きづらくなってしまった人へ。 ある繋がりのあるテーマをまとめたマガジンです。

  • [連載短編小説]『ドァーター』

    【連載小説】「ドァーター」をまとめたマガジンとなっております。 あらすじ;妻を守れなかった過去をもち、その罪悪感によって実の娘を愛することができず、守り抜くことができない主人公。次々に守るものを失っていき、主人公はそのさきにいったい何を学ぶのか?! 緊張と、秘密を詰め込んだサスペンスをお楽しみあれ。

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【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《最終話》

 緑色の芝生を紫色の鈍い空が照らしている。そんな、紫色に濁った芝生は、不思議で奇妙なオーラを漂わせていた。  寒くも暑くもない、かといって普通でもない。背筋に鈍いスライムが垂れているような、気持ち悪さを感じる。  愛音は闇葉の精神世界を体験することによって、その彼女の過去を知ることができたのだった。彼女の過去はあまりにも残酷で、救いのないものであった。 *人物紹介* 愛音 料理がうまく、女子力抜群の男子高校生。闇葉の彼氏。 闇葉 いわゆる地雷系女子、しかしそれには深い

    • 【連載小説】『パタイトのテル』4s1w「能力と代償」

       空は飛行船でいっぱいだ。下を見ればたくさんの町がキラキラと光っている。  飛行船は墜落していた。状況はどうやら最悪だ。バリアはゆがみ薄くなってきている。砕け散るのも時間の間題だろう。 「アイノウはどこだ」 「近くにいたのは兄ちゃんだけ、多分アイノウは、爆発で別の場所に飛ばされたんだよ」 「探しに行かないと!」 「無理だよ兄ちゃん。守っているだけでもう限界だから」  タハトは地面に拳を打ちつけた。 「何か、何か僕にできることはないか!」  タハトはただ、苦しそ

      • 【連載小説】『パタイトのテル』3s2w「鎮火」

         たくさんの能力者から追われる。助けに来たのに、家族同然のみんなを敵に回すことになってしまった。 「走れ走れ走れ!」  後ろから爆発音が絶えない。人間の挙動を超えた動きで襲い掛かってくる。これ以上恐ろしいものが考えられるだろうか。 「そこを右、そしたら左、またひだっ、ダメ攻撃来る!」  タハトたちはギリギリで攻撃をよけ続けている。  アイノウの指示がなければ一撃で今頃死んでしまっているだろう。  赤い煉瓦の狭いトンネルをひたすらに走り、大きい広場に出てきた時だった

        • 【連載小説】『パタイトのテル』3s1w「怒熱」

          「姉貴?し、心配したんだぜ。生きててくれてよかった。みんなはどこだ?」  マイクはカミーラを見てほっとしたのも束の間、彼女の不審な動きに嫌な予感がした。 「あ、あ、あ。あ……」  カミーラは異様な気配を出している。明らかに様子がおかしい。 「カミーラ、洗脳受けて操られてる。他の子供たちはみんなつかまってるみたい」  と、アイノウはカミーラの頭の中を覗いたようだ。 「ほんとに?!ありがとうアイノウ!」 「へっへ、」  するといきなりカミーラはタハトたちに襲い掛か

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        【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《最終話》

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          【連載小説】『パタイトのテル』2s4w「優しさ」

           日は沈み、空は赤紫色に染まった。 「マイク……なにをしてるの……?」 「……」  マイクの手の中にはナイフが握られていて、そのナイフの先にいるのは、赤いもの。なぜかタハトには見覚えがある。赤色の液体がそこらを浸していた。 「ちが……う」  小さく細い声がした。 「……」  その時、恐ろしく、輝いたマイクの瞳がタハトを向いた。 「違う違う。俺はやってない……!」 「いったい何があったんだ!マイク!」  タハトは取り乱しながらも、強く聞いた。 「……き、気

          【連載小説】『パタイトのテル』2s4w「優しさ」

          【連載小説】『パタイトのテル』2s3w「幻覚」

           気がつく。また白い空間にいることが朦朧としながらもわかった。 「ふpふ、こいつにケメカを売ったバツが当たったム」 「そんムも xOゃムいよぅまさか目をやられるとは思わAかった…・.」 「まぁ仲良く◎てやってくれ私の息子へんだからム」 「ホメトに恐ろOいやつだよ」  かすかに話声が聞こえた。 *****  目を覚ますとアイノウがタハトの手を握ってそばにいた。 「君も、難儀だな……。苦しいことも悲しいことも、僕の知っていることも知っているんだろう?」  タハト

          【連載小説】『パタイトのテル』2s3w「幻覚」

          【連載小説】『パタイトのテル』2s2w「不思議な特訓」

           池にぽつりと浮かぶ島に鐘が鳴り響く。子供たちは楽しそうな顔を真剣な顔に変え、鐘のほうへ走った。  アイノウはタハトに手を差し出し、手をつないで連れて行ってくれた。するとそこは驚きの一面が広がっていた。子供一人一人が魔法みたいな力を使って大人と戦っているのだ。攻撃をするだけではなく、回復をする子や、防御をする子もいる。  少し眺めていると二人の子供が出てきて、大人にすさまじいほどの炎を放った。が、土埃から目にもとまらぬスピードで容赦なく子供たちをなぎ倒していく。 「みん

          【連載小説】『パタイトのテル』2s2w「不思議な特訓」

          【連載小説】『パタイトのテル』2s1w「秋」

           タハトの背筋は凍るように冷たくなる。急いで近くの草むらに隠れた。  背広服を着た黒装束のあいつらがいなくなるまで待った。  そしていなくなった時に、恐る恐る草むらからでると、タハトは家に向かって行った。玄関から家の中をのぞくと、それはおどろおどろしくまき散らされた血と、お母さんの亡骸が転がってあった。  お母さんのそばでタハトは崩れるように膝を地面につける。涙は、赤くなった地面に落ちると、血はトプンと波打った。 「ヒグッ!グアァ!」  声にならない声。喉がひび割れ

          【連載小説】『パタイトのテル』2s1w「秋」

          【連載小説】『パタイトのテル』1s2w「破滅」

          第一章 第二話 破滅  国は地球と同じように二つに分かれた。南半球、機械の国テクノ。北半球、生命の国アンギア。これは、そんなアンギアに住むある少年のお話だ。 「緊急ニュースです。アンギアが所持していたパタイトのテルの一部、テイルを盗まれました。これにより本来の力を引き出すことは出来なくなり……世界の均衡が崩れーーーー」 「はぁあ?!ちょっと、それ大丈夫なの?!」  早朝、早起きなタハトは階段から降りてくると、そんな賑やかな声が聞こえてくる。お母さんはテレビを見ていて、

          【連載小説】『パタイトのテル』1s2w「破滅」

          【連載小説】『パタイトのテル』1s1w「誕生」

          第一章 第一話 誕生  私たちの地球は、人々の心と共に半分に砕けてしまった。欠けた星は生命を失い、半分以下になった人間は、絶滅をただ待つことしかできなかった。しかし、奇跡は起こる。  人類は彼をこう呼ぶ、救世主と。  天才は発明で奇跡を起こした。その発明は、地球の半分を補うように形を変え、人類は何不自由なく暮らすことができるようになったのだった。  真っ二つになった地球は、ほとんど金属やコンピューターで構成されている人知を超えた発明で形作られた。  それから平和は続

          【連載小説】『パタイトのテル』1s1w「誕生」

          【掌編小説】「ギリ義理プレゼント」

          「プレゼントちょうだい」  君は言った。なんて厚かましいやつなのだろうか、プレゼントはお願いしてもらうものではないだろうに。 「……は?」  そのあたりまえだ。夏樹は唇をぽかんと開けて漠然と君を見ている。急にこんなことを、娘の誕生日に言われたらビックリしてしまうに決まっているのだ。  カラフルな風船がにぎやかに飛び回っていた。夏樹は、はしゃいでいる娘を横目にしながら、君の言葉に目を通す。  楽しい雰囲気を壊さないでほしい。どうして君はこんな身勝手なことを言ってしまう

          【掌編小説】「ギリ義理プレゼント」

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第七話》

           プロローグ  地雷系。それは、逆鱗に近しいものであるが、いつ何時に怒りが爆発するのか全くわからないという違いがある。  性格、感性、趣味に至ってまで、一般人と比べれば変人と言えるだろう。しかし、その吐出した魅力的な個性が多くの目を惹くこととなる。地雷系が得意とする共依存テクニックは一度心を奪われた人を決して離さなかった。  これがまた厄介で、地雷系が忌み嫌われる理由である。当然だ。なぜなら、周りに迷惑をかけることになんの躊躇がなく、その場でもし地雷系が悲しいと感じ

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第七話》

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第六話》

          プロローグ  緑色に輝く塔へ、世界一危険な芝生を歩む。  ここは闇葉の精神世界。一体何が起こるのか、それを知っている者は本人の闇葉でさえ、知り得ないことであろう。  永遠と続くような芝生には飽き飽きだ。 「かれこれ、1時間は歩いたよね。どうして塔はまだあんなに遠いのかな」  愛音は、深いため息をついて、朧げに見える縦に細長い緑色の塔を見つめた。同時に耳鳴りまでする。なぜだろうか。 「でも、ちゃんと進んでいるよ。だって、さっきいた場所がこんなにも小さく見えるもの。大丈

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第六話》

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第五話》

          プロローグ  大学生や高校生が住むような、1R。その場には異質な黒い渦のようなものが漂っているようだった。何かがいつもと違う。違和感がその場にはある。  違和感を感じながら、今作の主人公、愛音は自分の部屋を見渡した。彼の意識が朦朧としている。体がふらついてしまい、倒れる方に足をすぐに持っていかないと立っていることができなかった。  最後に覚えているのは、パイナップルを食べていた時のことだ。そう思えば、闇葉の姿はどこにも見当たらない。あのパイナップルはやはり腐っていて、愛

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第五話》

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第四話》

          プロローグ  鍵詰めのついた針が何本も体に刺さる。そんな簡単には離れない痛みが身体中に巡る。  中学校へ向かう愛音の足取りは、足枷をはめているようにずっしりと重い。前は霧で包まれているように真っ白で、頭のネジも鈍い。油をささないとこれはダメだ。  ああ、愛音の表情はなんて酷なのだろう。顔は青白く、まるで生気が抜き取られているようだ。悪党に親を残酷にも殺され、家に帰ればその悪党にこき使われる生活を送っているような、無感情な目。一体彼に何があったのだろうか。  これは3年

          【連載小説】『スピリット地雷ワールド』《第四話》

          【連載小説】スピリット地雷ワールド《第三話》

          ________プロローグ_________  鈍いタールのような臭いが漂っている。異色のパイナップルがこちらを睨め付けているようだ。  キッチンの壁にかけられているシンプルな時計は午後1時を指している。  愛音はただキッチンの前で茫然としていた。この先の幸せを想像できないでいたのだ。ゴミ箱の闇を見つめて、彼は一体何をするつもりなのだろうか。  彼はあろうことか、ゴミ箱に手を突っ込むと異臭を放つパイナップルを取り出したのだ。なんてことをするのだろうか、部屋中にパイナッ

          【連載小説】スピリット地雷ワールド《第三話》