【連載小説】『パタイトのテル』2s2w「不思議な特訓」
池にぽつりと浮かぶ島に鐘が鳴り響く。子供たちは楽しそうな顔を真剣な顔に変え、鐘のほうへ走った。
アイノウはタハトに手を差し出し、手をつないで連れて行ってくれた。するとそこは驚きの一面が広がっていた。子供一人一人が魔法みたいな力を使って大人と戦っているのだ。攻撃をするだけではなく、回復をする子や、防御をする子もいる。
少し眺めていると二人の子供が出てきて、大人にすさまじいほどの炎を放った。が、土埃から目にもとまらぬスピードで容赦なく子供たちをなぎ倒していく。
「みん