適応障害は資本主義が引き起こした病かもしれない


私も適応障害でメンタルダウンした経験があるのですが、
もはや資本主義が引き起こした病だとも思うのです。

というのも仕事のストレスが耐えきれなくなり
メンタルクリニックに行ったところ、あっさりと「適応障害」と診断されたからです。
そして、先生に診断書を書いてもらい、傷病手当金を貰いながら休職しました。

適応障害とは、うつ病の一歩手前という感じで、適応障害が悪化するとうつ病へ進行します。

正直に言って、これは本当に病気なのか?という疑問があり、
アドラー心理学とか引き寄せの法則とかに興味を持ち
心を強くする考え方みたいなものを勉強してるわけです。
(一応これでも薬剤師です)

ちなみに、薬剤師でうつ病の人はわんさかいます。
障害手帳持っている人も普通にいます。


うつ病の薬剤師がうつ病患者に薬を渡す。
そんな世の中なのです。
※うつ病の薬剤師でも問題なく投薬指導できる人がいます。

厚生労働省のデータによると、気分障害者(うつ病と双極性障害)の人数は

  • 平成14年(68.5万人)

  • 平成29年(124.6万人)

と患者が急増しています。

統合失調症など他の精神疾患は横ばいなのに、
おかしいくらい気分障害(うつ病と双極性障害)が増えているんです・・・

https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000940708.pdf

※気分障害=うつ病と双極性障害

また、

  • 精神疾患を有する総患者数は約419.3万人【入院:約30.2万人、外来:約389.1万人】 ※ うち精神病床における入院患者数は約27.8万人

  • 入院患者数は過去15年間で減少傾向(約34.5万人→30.2万人【Δ約4万3千人】)

  • 一方、外来患者数は増加傾向(約223.9万人→389.1万人【約165万2千人】)


→メンタルクリニックに通う気分障害の患者が多いということがわかります。

私は薬剤師として働いていてるので、メンタルクリニックに通う患者の対応をしております。
うつ病の患者だと以下のような薬がよく処方されているなと実感してます。

  • レクサプロ

  • パキシルCR

  • サインバルタ

  • イフェクサー

他にも眠剤とかあるのですがそれは割愛します。

この辺の薬は2010年以降に出てきた比較的新しい薬です。
薬の効き方(作用機序)が改良されて、従来の薬よりも副作用が少ないことが特徴です。


もちろん、製薬会社はこれらの薬が売れたことでかなり儲かりました。


また、適応障害でメンタルクリニックに通うと1回あたり
再診療が760円、1回の診察代が3300円、薬の処方代750円、プラス検査代
がかかってくるので、最低でも、4810円の3割負担額はかかります。

私は適応障害の時に通院しましたが、
診察は「最近の調子はどうですか」と聞かれるだけでした。

不安感ある→薬の量を増やしましょうね。
不眠→眠剤出しますね。
頭痛→頭痛薬を出しますね。
医者ができることはあくまでも対症療法のことが多いです。

だからと言って、決して製薬企業やメンタルクリニックを否定するわけではなく、目の前の患者を助けるという意味ではこれらの仕事は必要不可欠な仕事だと思っています。

もう一度、大前提として製薬企業とメンタルクリニックを否定するわけではないことを前置きしておきますが、

ちょっと見方を変えれば、
資本主義社会で適応障害が増える
→うつ病が増える
→メンタルクリニックと製薬企業が儲かる

と言う仕組みがあるのも事実です。

適応障害は通院して症状を軽減することはできても、治すことはできません。
そして、適応障害はうつ病と違ってストレス要因があるため、やはりストレス要因の排除が有効な治療法だと思います。
一時的に薬に頼るのは致し方ない。
けれども、何よりも優先するべきなのはストレス要因の排除です。

私は、せっかく辛い思いをして稼いだなけなしのお金を製薬企業とメンタルクリニックに払いたくありませんでした。
もっと楽しいことにお金を使いたかった。
そんなことを考えると余計に苦しかった。



ともかく、私自身、適応障害を経験して色々と何だかな…?と思ったわけであります。
苦しいんだけど、資本主義社会にまんまと踊らされている感があって悔しいみたいな。

適応障害は資本主義社会が引き起こした病気といっても過言はないと思います。
これだけ年々患者が増えているのですから。

何度も言いますが、うつ病へ移行する前の適応障害段階でしっかり治しておく必要があるのです。
具体的には、

『ストレス要因の排除』これに付きます。

ものの考え方や思考を変えてみること、
仕事のストレス軽減に取り組むことは積極的な治療だと思います。
少しでもストレス要因が排除されることを祈っております。

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