死ぬことすら出来ない辛さ 34 〜夫婦の想い

重度訪問介護でヘルパーのお泊まりが可能となったことを夫に伝えた。

「 ヘルパーさんが泊まってくれるから、ホテルにでも泊まって来たら?
夜中にヘルパーさんが居たら気を使って休めないでしょう? 」

「 俺は家で寝たいからホテルには行かないよ 」

「 たまには朝までぐっすり寝ないと疲れ取れないよ? 」

「 大丈夫だよ。休みの日に昼寝してるから 」

「 それでも心配だよ 」

「 俺が大丈夫って言うのだから大丈夫。俺は家で寝たいからホテルに行かないし、夜はちゃんと面倒見るから安心して 」

「 分かった 」

夫を気遣って言っているのに理解してもらえない。
お金が無いわけじゃないのに。
本当に頑固なんだから。
これ以上言うと怒り出すからもう言わない。

私は家に居られるならヘルパーさんが下手くそでも一日くらいなら我慢するのに。

私が施設に一泊するのは選択肢にはない。

なぜなら施設不適合者だから。

姿勢を教えるのも面倒だし、頻回に呼ぶことで嫌な顔をされたり、文句言われるのは病院で経験しているから。

『 患者さんはあなただけじゃないのよ! 』なんて言われなくても分かっている。
「 動きたくても動けないからやってもらうしかないのよ! 」と言い返したいけど堪えなければならない辛さ。当事者じゃないと分からないわよね。


夜のヘルパー利用は夫の様子を見ながらまた言ってみることにするかな。

使えるようになっただけでも何かあった時の安心材料が増えたんだから。

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