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駄菓子屋終了〜

こういう形で終わるのか……

だいぶ駄菓子もなくなってきたので問屋で大量に仕入れて駄菓子屋でいそいそと用意をしているとおっちゃんが来て

「スペアキー持ってる?返して?」

え?どういう事……

「もうここ撤収して!はい、もう終わり」

¨いきなりどういう事ですか?¨

「もう言わなくてもわかるでしょ。別にあなたと契約してるわけじゃないんだから」

これは土曜日少し遅くまでやった事でお冠だなぁと思い、その事を謝りもう少しだけ続けさせて欲しい旨を伝える。

「いやいやダメダメ。ここ開いてる事で私は近所にバカにされてるんだよ!」

¨え?なんでバカにされるんですか?¨

「もうあなたにはここは貸さない。終了です、はい」

とりつく暇もなく嵐のように話すおっちゃん。これはもうダメだなと思い撤収しておっちゃんにお礼を言ってその場を大量の駄菓子と共に去る。


この期間写ルンですを買って、来てくれた人たち撮ったり撮ってもらったりしていてそれをこの駄菓子屋の室内に貼っていた。それはまだ営業してた時の写真が店内に貼ってあったから過去と現在を空間に彩る事によって生まれるものがあるかなぁとなんとなく思っていたから。撤収する際にそれだけ残してきた。勿論おっちゃんにはナイショ。

見えにくいが現像した写真の数々


暫く一人になってボーッと考える。
この状況は土曜日の事はきっかけに過ぎず遅かれ早かれ起きていた事だと思った。
おっちゃんはおれが駄菓子屋やっている間ちょくちょく来ていたが駄菓子屋をやる事に好意的にみていたことはあまりない。

それもそうだ。
おっちゃんの目的はオッサン(息子)と繋がる事。
目に見えるオッサン(息子)との繋がりを持ってこず駄菓子屋を楽しんでるおれに対してフラストレーションを抱えていたに違いない。それはなんとなく気づいていた。

一方

おれとしては目的はおっちゃんとオッサンを繋げる事であるが、その繋がる場所として折角ある駄菓子屋をなんらかで使えばいいのでは?というところから駄菓子屋を始めた。
でも駄菓子屋をやっている内にここに訪れてくれる人達の喜んでいる顔を浴びまくりこの空間の持っている力に魅了されていった。

勿論オッサン(息子)と繋げる事もやっていたよ。電話して(着信拒否され)Facebook見つけてメッセンジャーで何度も連絡して(返信こず)近くに住んでるおっちゃんの義理の妹の家に行き事情を話し(食い気味で拒絶され、二度とも)知り合いがDJイベントを紹介してくれたので乗り込み繋げてくれるようにお願いした。
よく分からないおれといきなり直接ではなく、オッサン(息子)と繋がりがあるDJの人と知り合えればその人通して話しを聞いてくれるかもと期待をしていたところだったんだよ〜。

まぁ目に見える形としては何もないかもしれないな…

どんどんおれとおっちゃんの間の溝は今思えば広がっていったのかもしれない。
自分の話しばかりで人の話しをあまり聞こうとしないおっちゃんと対話するのは正直しんどい部分もあった。おれは思ってる事がうまく隠せないからそういう部分もおっちゃんは気づいていたのかな?

どうしたらよかったんだろう?

これをどう生かせばいいんだろう?

おれは出会った人から何かを抽出して作ることをやっているのでこれを生かそうと考えた。
そして大量に余っている駄菓子を売るために(笑)イベントをやろうと思ってる。

来てくれた方々にはいろいろなものを貰った気がする。だからこういう形にはなったけど駄菓子屋という場所を提供してくれたおっちゃんには感謝しかないっす!

駄菓子屋終わりました

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