こんにちは、精神障害ピアサポート専門員愛音です
自伝的エッセイ【すべての偶然を愛している】
２回目になります

前回起きた一つ目の偶然、今回の偶然はどのようなものでしょうか？
お付き合いよろしくお願いいたします

・やりたいこといっぱい！

地域サークルに参加するようになると、不思議と積極的になれました
やりたいことが出てきて、それを実行するまでに

ちょっとだけ遠くに行って洋服を見に行くとか
1人で映画館へ行くとか
近所の小さなカフェに小説を持って自分時間を過ごすなど

見る人が見たら、小さい事です
「それってすごく当たり前のことじゃないの？」
だけど私としては知らない世界へ冒険！そう表現しても過言ではありません

洋服が欲しかったら今まで近所のしまむらで間に合うのが
電車に乗って買いに行きました
そもそも今まで新しい洋服を買うことは少なかったのですが
心が元気になると素敵な服を見るだけで心がワクワクして
病院へ行くときどの服で行こうか迷うのが嬉しいことでした

映画の場合は絶対これが見たい！この理由では実は映画館に足を運んでいません
理由を見つけて外に出たかったんです
あとは知らない場所に行ってドキドキしたい【こんな場所があったんだ】
それと同時に【1人で行きたい場所に行けてる！】この気持ちを味わいたい

近所のカフェはお気に入りの場所です
落ち着いた雰囲気でテーブル席と窓辺に面した席があります
今まで落ち着いてカフェで過ごすなんて考えたことがなく
【そんなことが出来るのはカッコいい大人だけ！！】

けれど積極性が出てきたせいなのか、文庫本を持って行ってみました
ランチセットを頼みテーブル席でゆっくりカフェモカを飲みながら
小説の世界も楽しみました
カッコいい大人の特権だと思っていたカフェでの自分時間、
その時間を満喫しているのが分かると自然と笑いたくなります

・毎日が誕生日

積極性がありましたが、躁状態ではなく安全なものですよ
心を落ち着かせたり、
小さな冒険をしたり、
好きな物を買ったり、

１４歳から封じ込めていた感情、行動力を少しずつ解放し
２０代半ばの私を育てていました

毎日が誕生日の気分でしたよ

知らない楽しみ方、
知らない感情、
知らない私、

様々な感情が生まれてくる、そう感情の誕生日です
その感情は私の手を取り、抱きしめあって
【初めまして！よろしくね！！】
この言葉も怖がることなく使えるようになっていました

はじめましてなんて、苦手な言葉ランキングでは
真ん中より上にあること間違いないのに
口にするのも、気づくことも嬉しさが勝ちました

はじめましては怖くない
はじめましてはキラリと光る鍵です
その鍵は未来への扉を開けるために使います

鍵と扉も私にとって愛すべき偶然なんです

何年も鍵のことも扉の存在も消し去っていましたが
前を向けるようになると沢山の鍵が待っていてくれて
扉も壊れることなく未来へ繋がっていました
病気が重たい時期に完全消滅してしまってもおかしくないのに
あの消えたいくらいのどん底から、未来へひとかけらの希望を託した

多くの鍵から1つを選んでいき、扉の鍵穴に差し込む
最初は小さな変化の連続の扉でしたが
とても大きな変化を起こしてくれた鍵と扉があります
そのお話は次回・・・

＊愛音＊

不登校から始まった私と障害との自伝的エッセイ
あの頃すべてに必死だったね・・・全11話はコチラから↓

自伝的エッセイ２作目、偶然からもう一度人生が動きます