植田さん_画像_page-0004

アカリノタネに、素敵なお手紙が届きました。

こんばんは。アカリノタネの大家です。

皆さん、いかがお過ごしですか?


実はね、

先日、とっても嬉しいことがありました。

大家が普段からお世話になっているUさんが、お手紙をくださったんです。

お手紙には、Uさんが大切にしてきたこと、だからこそ抱えた葛藤、そしてその先に見た希望などが、丁寧に綴られてありました。

それを読ませていただいた大家二人は、嬉しくて嬉しくて。

この嬉しさを、ぜひ皆さんにもわけわけしたいなぁ、とUさんに伝えてみたところ、文脈を丁寧に紡ぎながら、改めて文章を書いてくださいました。

このnoteで、その文章をシェアさせていただきます。
そして、最後には大家からのお返事も書いてみたので、ぜひご覧ください🌱



アカリノタネ 応援メッセージ植田啓生

 街で知り合った若者を経済的・精神的に支援する活動をしている。子どもや若者を育てることが、好きだからだ。好きが高じて、生業でも「子育て」をしている。海外ではこの手の活動家を「パトロン」と呼ぶらしい。
 アカリノタネ大家の笹木さん・石井さんと出会ったのは、半年ほど前。古民家の空きスペースを利用して、安心できる居場所のデザインに取り組んでいる。新世代の活躍に期待して、継続的に支援することにした。

 支援の過程で、時には厳しい指導もしてきた。仕事として対人援護やケアのサービスを企画し顧客に提供する場合、物心共に余力がなければ、本当の意味では人助けはできない。彼女たちへの期待と愛情ゆえに、成長や「強くあらねばならない」というメッセージを伝え、支えになろうとした。
 他にも支援者として何か彼女たちのためにできることはないだろうかと思い、アカリノタネの活動概要を広く世に広めることもした。SNSでアカリノタネの投稿をシェア。都内で教育関係者が集まる会合に講演者として登壇した時も、講演の最後でアカリノタネを紹介。支援を呼びかけた。
 ところが、彼女たちは私が知らない間に期待以上の驚異的な速度で成長していた。アカリノタネを東京でも開催するために、クラウドファンディングでの資金調達に挑戦。3日で目標金額の10万円を、余裕で突破した。私が都内の講演会に登壇する、数日前の出来事だった。

 講演を終え、彼女たちが作成した活動紹介スライドを読み直した。すると、あることに気が付いた。彼女たちの成果物には、支援者である私からのメッセージへの「お返事」が書いてあったのだ。

"「生きていると、いろんなことがある」
日常の慌ただしさ、 様々な重圧の中で感じてしまう息苦しさ、 「強くあらねばならない」という声。
そういうものを否定するのではなく、 一緒に見つめながら、 心の奥にある声に耳を傾けられる時間を提案したい"

 「支援」や「指導」という言葉には、ある種の権力性が伴う。「する」側と「される」側への分断。上下関係。二項対立による関係の固定化。対人援護の専門職になるための過程で、「支援」の抱える問題点は理解していたつもりだった。ともすると一方的な「支援」は、当事者にとって「与えられて当たり前」の構造を構築してしまう危険性と、常に隣りあわせだ。当事者の「客体」化の問題だ。私は、「支援」の権力性に囚われていたと思う。

 ところが、アカリノタネは違っていた。外から与えられたメッセージを一旦受け止めた上で、自ら言葉を紡ぎ、支援者との「対話」を試みようとする「主体」だったのだ。クラウドファンディングも、「資金調達」を超えて、「関係性を一緒に作っていく」ことを目指しているという。

 本当に「フュージョン」してきたね、ゴテンクス。 いやー、参りました。あっぱれです!

 手塩にかけて育てた娘たちが巣立ってしまった後のお母さんみたいな寂しさを抱えつつ、新時代を担う「明かりの種」の誕生に、精一杯の祝福の気持ちを伝えずにはいられない、「種蒔く人」なのでしたとさ。

  

Uさんこと植田さんは、明るく私たちを奮い立たせてくれる、先輩のような存在で。アカリノタネにも来てくれたり、大家二人の投稿をシェアしてくれたり、とってもとっても優しくて、一生懸命一生懸命応援してくれる方です。

そんな植田さんの支えは、私たち大家にとって大きな活力になっています。だからこそ、このような形で、植田さんがひとりの人として言葉を綴ってくれたことが嬉しいし、何より、植田さんの人生に、少しだけかもしれないけれどアカリノタネが存在できていることが嬉しくて。大家二人で、ほわほわ喜んでしまいました。

うまく伝えられるかはわからないけれど、お返事を書いてみました。

届いたら嬉しいなぁ。


植田さんへ

この度は、素敵なお手紙、ありがとうございます。
そして、いつも熱くあたたかく見守ってくれて、本当に本当にありがとうございます。とってもとっても、嬉しいです。

植田さん、あの日、メッセンジャーで私たち大家に「俺、気づいたことがあったんだ。」と想いを伝えてくれた時、植田さんがどんな気持ちで私たちに連絡をとってくれたんだろう、と想像すると、それだけで胸がいっぱいになりました。

今まで大切に握りしめてきたものを、ゆるめてみたり、見つめ直してみたり、それを違う角度から眺めてみたりすることって、きっとものすごくものすごく勇気がいることで、恐いことかもしれないなぁ、って。でも、植田さんは真摯に向き合って、言葉を紡いで、私たちに伝えてくれた。それがとても素敵で、奇跡みたいなことだなぁって、思うんです。

何かを与える-与えられる、という関係性になるのは、もしかしたら簡単なことかもしれません。でも、私たちはその先を見たい、と思っています。一緒に生きる、という可能性を、拡張したい。いっそのこと、「この関係性って、なんだろうね」と言ってしまえるような、そんな関係性を、紡いでみたいと考えています。

よかったら、一緒に、どうですか?(あれ、もしかしたら、その関係性に近づいてる…!?) 

改めて、素敵なお手紙をありがとうございました。
そして、これからもぜひ、よろしくお願いします。

時々、「ただいま」ってアカリノタネに遊びに来てくれることも、楽しみに待ってます♪

アカリノタネの大家より