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くずもちは実力派

こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。

最近、冷たいものを食べることが多くなりました。

やたらと大きなかき氷。
濃厚なアイスクリーム。

派手で人目を引く、豪華なスイーツ。

食べようと思えば、いつでも手に入るもの。
でも、その真価は夏だからこそ発揮されます。

どれも、甘くて冷たい。
暑さに真っ向から挑んでくれる。
素晴らしい。

冷たいものが得意ではないのに、たびたびお世話になっています。

ただ、もっとゆっくりと冷たいものを楽しみたい。
そう思う時がありませんか?

かき氷やアイスクリームは、時間をかけて食べるものではないのです。

冷房のよく効いた部屋にいても、溶けるのは避けられません。

食べるペースが遅い私。
急かされているような気持ちになってしまうのです。

のんびりじっくり味わいたいのに、早く食べなければという焦り。
楽しみきれないのが、辛い。

インスタ映えしなくてもいい。
自分のペースで口にしたいのです。

カフェやレストランだと、スイーツは見栄えが重視されがち。

気分を上げてくれるからいいのですが、非日常なので常食するものではありません。

何かないかしら。

庶民の味方は、やはりスーパー。
探しに行きました。

いつも観察するケーキコーナーは素通り。
アイス売り場もパス。

足を止めたのは、和菓子エリアでした。

水ようかん
わらびもち
あんみつ

落ち着きのある和風甘味が並んでいます。

目が合ったのは、くずもち。
地味な佇まいですが、実力派。
これにしましょう。

お持ち帰り決定。
うふふ。

大きさの割には重い。
食べごたえがありそう。

食べやすくサイコロ状に揃えました。
お気に入りのガラス皿に入れます。

くすんだ灰色の塊。
華やかではありません。

上にかけるのは、きな粉と黒みつ。

あれ?
かける順番はあるのでしょうか。
久しぶりに食べるせいか、思い出せない......

とりあえず、黒みつを先にしました。
甘い香り。
くずもちの上を、滑るように流れていきます。

続いて、肌色のきな粉。
独特の香ばしさ。
ゆっくりと振りかけました。

視覚的には全く目立ちません。
カラフルとは真逆の路線です。

スプーンですくい、そうっと口の中に入れました。

柔らかな歯ざわり。
つるりとした口当たり。
歯ぐきにまとわりつく、弾力性。

穏やかな甘みが、舌の上で踊っています。

じわじわと広がってゆく涼しさ。
冷えすぎないところがポイント。

熱い緑茶がぴったり。
粉だらけになった口の中を、しっかりと洗い流してくれました。

腹持ちが良い。
食べごたえがあります。

日常のホッとするおやつ。
おすすめですよ。

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