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酒井 章文
2017年7月28日 18:46
★★★☆☆ 言わずとしれた大作家ヘミングウェイの短篇集です。1996年に新潮社から出版されたもので、ハードカバーだとⅡまであり、文庫版では3冊になっているようです(さらに、収録順も微妙に違うようです)。 ヘミングウェイの死後、遺族によって編纂された完全版だそうで、ヘミングウェイが滞在したキューバの地にちなんで"フィンカ・ビヒア版"と呼ばれています。 翻訳者は高見浩。いろいろ訳されていますが
2017年7月21日 18:28
★★☆☆☆ 2014年に刊行されたアリス・マンローの9冊目の短篇集。オリジナルは1998年に発表されたそうで、マンローは当時60代だったそうです。 いつも褒めてばかりいるので、今回は気になったところを挙げたいと思います。マンローの小説には、個人的に気になるところがあるんです。それは登場人物の把握しづらさです。 マンローの短篇にはしばしばたくさんの人物が登場します。それも5、6人が一気に
2017年7月14日 19:59
★★★☆☆ 6月に発売になった橘玲の新刊です。幸福(の土台となるもの)を3つの資本から設計するというコンセプトで書かれています。 この手の本はどういうジャンルになるのでしょうね。マニュアル本ではないし、ビジネス本になるのでしょうか。 本書では幸福の条件を「自由」「自己実現」「共同体=絆」の3つに定め、それぞれが3つの資本である「金融資産」「人的資本」「社会資本」と関係していると説きます。
2017年7月7日 20:30
★★★☆☆ こちらも前回と同様、小説ではありません。健康にも金銭的にも何も問題がないにもかかわらず、65歳で自死を選んだ元教授の著書です。 正直なところ、この著者が好きかというとそれほどでもないんですけど、65歳で積極的に自死を選んだという事実に興味を引かれました。死を選ぶに足る問題がないにもかかわらず、人生に幕を引く。その理由を知りたいと思ったわけです。 端的に言うと、もう人生を十分