『人間の手がまだ触れない』ロバート・シェクリイ(著)

このままでは、ふたりとも餓死してしまう!手違いのため食料を積み忘れた宇宙艇乗組員は、前方に現われた人跡未踏の惑星に着陸し、食料を調達しようとするが!?ブラックなユーモアあふれる表題作、時空にできた割れ目に挟まってしまった男の奇妙な冒険を描く「時間に挟まれた男」、殺人が特定のルール下で合法化された社会を舞台にしたサスペンス「七番目の犠牲」ほか、奇想天外でウィットに富んだ13篇を収録する傑作集。

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『アウシュヴィッツのタトゥー係』ヘザー・モリス(著)金原瑞人(訳)笹山裕子(訳)

イギリスで130万部、全世界で300万部を突破したベストセラー、待望の翻訳。第二次世界大戦下のアウシュヴィッツで同胞に鑑識番号を刺青する役目を割り当てられたユダヤ人の男がその列に並んでいた女性と恋に落ちて「絶対に二人で生きてここを出る」と心を決め、あまりに非人間的な日常の中でささやかな人間らしさと尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と誓いの物語。「タトゥー係」本人の証言による実話に基づく。

1日で一気

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『ケイトが恐れるすべて』ピーター・スワンソン(著)務台夏子(訳)

ロンドンに住むケイトは、又従兄のコービンと住まいを交換し、半年間ボストンで暮らすことにする。だが、到着した翌日に、アパートメントの隣室の女性オードリーの死体が発見される。オードリーの友人と名乗る男や、アパートメントの向かいの棟の住人の話では、彼女とコービンは恋人同士だが、まわりには秘密にしていたという。そしてコービンはケイトに、オードリーとの関係を否定する。嘘をついているのは誰なのか? 見知らぬ他

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オルハン・パムク最新長篇小説『赤い髪の女』試し読み

ノーベル文学賞作家 オルハン・パムクの最新作『赤い髪の女』(原題 Kırmızı Saçlı Kadın)の試し読みを公開いたします。

(書影は、Amazonにリンクしています)
『赤い髪の女』オルハン・パムク/宮下遼訳



私は作家になりたかった。でも、これから語るこの物語が進んでいくにつれ、私は地質調査技師になり、そして建設業者になることだろう。もっとも、私がいま物語をはじめたからといっ

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ありがとうございます!今後共どうぞよろしくお願いいたします。
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『タイタン・プロジェクト』A・G・リドル(著)友廣純(訳)

作家のハーパーが乗ったロンドン行き三〇五便が墜落した。彼女と生き残った飛行機の乗客たちは助け合って救助を待つが、捜索隊はいっこうに現われない。それもそのはず、そこは人類が消えてしまった未来だったのだ! どうやらここは、ハーパーらが関わることになる全人類的大プロジェクトが実現したタイムラインらしい。なぜハーパーたちはここに連れてこられ、人類はどこに消えたのか?謎と興奮のタイムトラベルSF!

タイタ

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忘れたくない想い出を、この罪とともに埋めよう。オルハン・パムク最新長篇小説『赤い髪の女』

早川書房では、10月17日にオルハン・パムク『赤い髪の女』(原題 Kırmızı Saçlı Kadın)を刊行いたします。

(書影・リンクは、Amazonにリンクしています)
『赤い髪の女』オルハン・パムク/宮下遼訳

【あらすじ】

父に捨てられた子と、井戸掘りの親方。
2人の前にその女が現れたとき、すでに悲劇ははじまっていた。

***

ある晩、父が失踪した。少年ジェムは、金を稼ぐために

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スキありがとうございます!
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ハーパーBOOKSのお仕事用語が独特すぎる件

この夏ハーパーBOOKS編集部にやってきて2か月が経ちました、編集Sです。
わたしはいわゆる純ドメ(日本で生まれ、日本語しか使わずに育ち、日本的企業でしか働いたことのない人)というやつでして、このたび外資系出版社に入社するにあたり、英語環境の不安から暴飲暴食を繰り返し、2kg増の体重とともに初日を迎えることとなりました。

だって、外資系会社員って、スタバのカップ片手に優雅に出勤、メールやミーティ

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『われらはレギオン1 AI探査機集合体』デニス・E・テイラー(著)金子浩 (訳)

ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、SF大会の会場で交通事故にあい死亡した。目覚めてみると、なんと117年後、キリスト教原理主義国家となったアメリカで、恒星間探査機の電子頭脳になっていた!はからずもほぼ無尽蔵の寿命と工業生産力を手に入れたボブは、人類の第2の居住地を探して近隣の星系を探索し、つぎつぎに新発見や新発明を成し遂げていく!傑作宇宙冒険SF、3部作開幕篇!

めちゃ

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『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(著)池央耿(訳)

冥王星の彼方から〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信が再び届きはじめた。地球を知っているガニメアンとは接触していないにもかかわらず、相手は地球人の言葉のみならず、データ伝送コードを知りつくしている。ということは、この地球という惑星そのものが、どこかから監視されているに違いない……それも、もうかなり以前から……!! 5万年前月面で死んだ男たちの謎、月が地球の衛星になった謎、ミネルヴァを離れたガニメアン

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『復讐のトレイル』C.J.ボックス(著)野口百合子 (訳)

その遺体には頭部がなく、狩られた獲物たちと同じような「処理」が施されていた。まるで狩猟が生き物を面白半分に殺す行為だと世界に訴えるように。ワイオミング州知事からの特命を受けた猟区管理官ジョー・ピケットは、ハンター連続殺人の背後に卑劣な人間たちの深い闇が潜んでいることをつきとめていく。

盛り沢山で一気読みしてしまった。いつも通りの構成だが最高に面白い。利権が絡まない話は珍しいね。でも相変わらず内部

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