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そして少しづつ難病を受け入れていく

 移植は高度な医療である事も理解はしている。今ではリスクも減ってきており、術後体調が良くなる子が多く、移植という医療を否定している訳ではない。
(ここ数年の医療の進化には本当に脱帽である。)


 伝えたいのは移植に至るまでの「親の想い」や「家族の想い」、「医師の想い」も知って欲しいという事。
僕の経験は15年以上も前の事なので、現在の感覚とは違うかもしれないが、親は我が子の為に「藁をも縋るおもい」で、移植を決断する。
本当はすごく不安で、心が潰されそうになっている。
前の記事で、「移植が出来なくなって少しホッとした。」と記したが、本当に自分だけでは選択できない程の極限状態が日々続いていた。夫婦ですらお互いの想いを確認するのが怖かった。

 移植への不安、術後のドナーやレシピエントの体調に関する不安。生活や社会、金銭的な不安。色々な「不安」と、「我が子を助けたい!」という【想い】が入り乱れる。
「移植の様な大手術をすれば、全てが治る」っと考えていた自分の甘さに心がついていけない・・・。

「我が子(真翔)を助けたい!」っという想いは曲がらない!「100%治る」のであれば、その決断は簡単であるが、移植をしても全てクリアにならないのであれば、悪い事ばかりを考えてしまう・・・。

 我が家の場合、「心臓が移植に耐えられない」という事で、吹っ切れた!
日々と向き合い、真翔の「命」「成長」を感じ、「今ある時間に幸せを感じ」、「医療の進歩」に期待する!

 色々な学びがある。
「人生」、答えがある問いばかりじゃない!
いのちと向き合うこと「生きる」ということに向き合ったから本当にそう思える。
自分の「いのち」ではなく、愛する我が子の「いのち」だからこそ「想い」が大きくなる・・・

神様を憎んだこともあったけれど、
もし神様が僕のもとへ真翔を送り出してくれたのなら、
今は心から「ありがとう」っていう!

大変な事はいっぱいだけど、
それ以上に愛することや幸せを気付かせてくれた!

大切なものを見つけた!
我が子達の温もりを感じていれること
我が子達の成長を感じていれること
我が子の未来を考えれる幸せを!
当たり前の日常かも知れないけれど、
教科書では教えてくれない「心」との向き合い方、
「いのち」との向き合い方を教えてくれた。

自分の気持ちに素直になる方法
あなたを笑顔にする方法
愛する人を幸せにする方法
その答えが知りたくて 僕はいつも頑張っている!
つもり・・・

あなたの成長を考えるよりも
あなたの成長を感じ
あなたの温もりを感じ
あなたの笑顔を瞳に焼き付け
あなたを想い
あなたの側で過ごす事。

日々の成長を感じ
日々の幸せを感じ
愛することで
愛されていることを学ぶ

それが「生きる」という事。

あなたの未来が、わたしの未来であり、未来を考えられることが幸せである。

決して難病を好きになる事なんてできないけれど、
難病の我が子を愛し、難病を通して多くのことを学び、
難病を少しづつ受け入れていかなければいけない現実と向き合う。

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