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日本は【子育て】に優しい国なのか?

この記事(↓)を読んで、
娘が赤ちゃんだった頃のことを思い出した。

「ベビーカーで百貨店に来たけど、エレベーターに全然乗せてもらえない。何台も何台も見送った私の横から金髪ピアスの若者が...」(福岡県・40代女性)

(Jタウンネット)

私も娘がまだ0〜1歳の頃、
娘をベビーカーに乗せて外出し、
ベビーカー優先エレベーター前で
待機していても、
扉が開いたらほぼ満員で誰も動こうとせず、
乗せてもらえそうにないな…
と感じたことが何度もあった。

でも以前の記事「自分が諦めた未来に,
他人が進むのが許せない
」にも書いたが、
妊婦時代から結構嫌な目に遭っていたので、
もう負けてはいられないという気持ちになって、
そういう場合は「すみませ〜ん」と言いながら、
強気でエレベーターに乗り込むようにしていた。

「割り込んで来るな!」と
文句を言われようものなら、
「こちら、ベビーカー優先エレベーター
  ですよね…?」と、
言い返す心の準備をしながら、
遠慮はいらないはずと、
自分に言い聞かせて頑張っていた。
そうしないとJタウンネットの記事のように、
何台見送っても乗れなかったのだ。

実際は、無理やり乗り込んでも、
文句を言われたことは一度もなかった。
でもベビーカーを乗せられるように
進んで詰めてくれたり、
降りてくれたりする人も、一人もいなかった。

アメリカに住んでいた頃には
子育てはしていなかったが、
ベビーカーを押して
電車に乗り込もうとしているお母さんを、
まわりにいた皆んなが手伝っていた印象がある。

私もいつか子連れで外出するようになったら、
こんな風に皆んなに優しくしてもらえるのかな、
なんて妄想したこともあった。

しかし日本に帰って妊娠して、
妊婦時代には優しい人もいたが、
嫌な目に遭うことも多く、
母になってからも、ベビーカーでの外出は
上記のようにエレベーターに
なかなか乗せてもらえないし、
電車やバスの乗降時も、
まわりの人が手伝ってくれたこともなかったし、
いつもちゃんと乗れるか緊張感を伴っていた。

実体験を通して言えば、日本は、
育児休業や出産育児一時金などの制度は
他国より優れた面もあるが、
町に出た時の人々の対応は、
協力的とは感じられない。

アメリカには、私がいた頃に関して言えば、
育児休業制度もなかったし、
託児所も値段がかなり高かったし、
子育ての制度は整っているとは思えなかったが、
町の人々は強力的で親切だと感じた。

子育てとは離れるが、私は独身時代、
フランスやイギリスなどに
よく一人で行っていたのだが、
日本の駅では重いスーツケースを運ぶのに
手伝ってもらったことなどなく、
一人でスーツケースを持って
階段を登るのにも慣れていたが、
イギリスなどでは階段の下で、
フッと力を入れてスーツケースを
持ち上げようとした瞬間に、
サッと軽々と持ち上げて、
当然のように運んでくれる紳士もいた。
やってあげた感は全くなく、
本当に自然だったので感動したのを覚えている。

欧米では、次の人が来るまで
建物のドアを押さえているのは
暗黙の了解となっており、
それが当然のようになっていた私は、
帰国して前の人がドアを押さえず、
目の前でドアが閉まった時にはびっくりして、
ここは日本だったと思い出したことがある。

これらの違いは何だろう?
ベビーカーに関して言えば、
また以前の記事「自分が諦めた未来に,
他人が進むのが許せない
」の話になるが、
自分は助けてもらわずに頑張ったのだし、
あなたも自力で頑張ってね、
という心理なのだろうか?

たまたまそばにいた人のために、ベビーカーや
スーツケースを持つのを手伝ったり、
ドアを押さえてあげたりするのは、
小さい頃からの習慣もあるだろうけど、
まわりの人への気遣いの有無に尽きるだろう。
日本人は知り合いや、お客さんには優しいが、
シャイな国民性のせいか、
見知らぬ人には冷たい一面がある。

逆にアメリカは皆んな友達みたいな雰囲気で、
見知らぬ人にも「ハーイ、元気?」という国だし
(「具合が悪くても「元気?」と聞かれる国」参照)、
フランスは電車やバスの中で
見知らぬ人と目が合っただけで
微笑み合う文化がある(私が住んでいた頃の話)。
だからその辺の人でも躊躇なく助けるのでは、
と思った。

そういえば、アメリカに住んでいた時に、
ベビーカーで建物に入ろうとしていた日本人女性に
ドアを押さえてあげたら、
お礼も言わずに通って行かれたことがあった。
欧米で次の人のためにドアを押さえるのは
暗黙の了解のマナーだが、
通る時には皆、押さえてくれた人にお礼を言う。
何も言わないで通る人は見たことがないので、
その日本人女性には驚いた。

その人がまだアメリカ生活を始めたばかりで、
知らない人に親切にされることに慣れていなくて
お礼を言いそびれたのかもしれないが、
ちょっと横柄な態度だったのも気になる。
見知らぬ人に冷たい一面がある日本人に加えて、
「やってもらって当たり前」的な感覚を持つ
日本人にも遭遇したことが結構あるので、
彼女はそちらのタイプだったのかもしれない。

日本国内でも、
「妊婦さんが電車に乗って来たので
  席を譲ったら、お礼も言わずに座った。
  最近、妊婦様多いよね。
  妊娠してるとそんなに偉いの?」
みたいな書き込みを目にするし、
感謝の気持ちが足りない日本人がいることも、
見知らぬ人に親切にするのをためらってしまう
一因なのかも、と思った。

私は東京に住んでいるため、
これらの例は他道府県では違うかもしれないし、
国民性で片付けられる問題とも言えないが、
反省できる点は大いにあると思う。
日本の少子化もどんどん進んでいるし、
子育てしやすい国になればいいのにと思う。

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