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苗字は家族を象徴するものでもない?

ジェーン・バーキンが亡くなってから
1か月と10日くらい。
娘のシャルロット・ゲンズブールは、
お父さんであるセルジュ・ゲンズブールの
苗字を名乗っている。
シャルロットは事実婚で3人の子どもがいるが、
子どもたちは、お父さんである
イヴァン・アタルの苗字を名乗っている。

このように外国では事実婚で産んだ場合や、
離婚した場合、大抵父の苗字を受け継ぎ、
母と子どもの姓は同一でなくなる。
家族は同じ苗字のイメージがあるが、
外国ではそうではないことも少なくない。

日本だと離婚する場合、
共同親権が認められていないから、
母親が親権を持つことが多く、
母親と子どもたちが
母親の旧姓に改姓することが多い。
事実婚で子どもが生まれた場合も、
基本的には母親の苗字を名乗る。
日本は父親に権力がありそうなのに、
子どものことになると、母子一体型で、
父親が除外されがちなのが外国と違う。

それに、日本では夫婦別姓も、
離婚後の共同親権も認められていないのって、
かなり遅れている感じがする。
お家制度の名残りなんだろうけど。

ちなみに国際結婚は基本的に夫婦別姓。
日本では夫婦別姓を求めて論議されているが、
国際結婚をすれば、自動的に夫婦別姓が叶う。

だが私は、家族は同じ苗字がいいと思い、
わざわざ夫の苗字に改姓した。
その方が手続きが大変だったし、
日本でカタカナ姓だと面倒くさいのに…。

私が改姓しなかったら、
娘はアメリカでは夫の苗字になるだろう。
でも日本名は私の旧姓にもできるはずだ。
なんだか面倒くさいし、ややこしい。
「将来子どもが生まれた時、
  皆んな同じ苗字の方がいいよね」
と思って私は変えてしまったが、
後悔はしていない。

でも苗字は家族の象徴でもないな、
と最近は感じる。
ジェーン・バーキンの娘たち3人は、
それぞれ父親が違うので、苗字は全員違う。
でも姉妹は仲がよかったらしい。
(過去形なのは、長姉はもう亡くなっているから)

英語では family name ともいう苗字なのに、
苗字が家族を象徴するものでないなら、
なぜずっと存在し続けているのだろう?
まぁ、あった方が便利な気はするが、
家族の絆や仲のよさは、
同じ苗字かどうかは関係ないと今では思う。

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