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甘くて美しい「夜パフェ」で夜をもっと楽しく!(浅水ハヅキ:『札幌夜パフェ「紅うさぎ」の裏メニュー』)

甘党にはたまらない!?超素敵な小説に出会えたので紹介します!

今回紹介する本は、浅水ハヅキさんの『札幌夜パフェ「紅うさぎ」の裏メニュー』(小学館文庫)という作品です。

私は食べ物が出てくる小説の中でもスイーツが登場する話が特に好きなのですが、パフェをテーマにした作品は見たことがなかったので、これはもうタイトルで即手にしてしまいました。

主人公・紅葉もみじがしばらく会っていない兄と会うため訪れたパフェ専門店「紅うさぎ」。いろいろあってパフェを食べるのは久々な紅葉でしたが、店長の池口さんが作るパフェは美しいかつ想像を絶するおいしさで、紅葉は新たなパフェの魅力に夢中になっていきます。

シンプルなフルーツやチョコレートのパフェだけでなく、ユニークなずんだパフェ、更には紅葉のために作った特別なパフェまで、「大人可愛い」が詰まったスイーツに魅了される1冊でした。中でもずんだパフェは個人的にも凄く食べてみたくなりました。

今作を読んでいて、紅うさぎのようなおいしいもので溜まった疲れを癒せる居場所があるって本当に素敵なことだし、憧れるな~と思いました。更には甘いものまで充実しているなんて最高すぎます。このお店に巡り会えた紅葉が私も羨ましいです!

物語というよりはパフェの紹介本といった印象の今作ですが、特に大きな出来事などなく、ゆったりとした空気が流れる今作のような小説もたまにはいいなと思いました。

2020年に発売した本なので続編は残念だけどもう出ないのかな…といった感じではありますが、今作では約束で止まっていた紅葉とその友達が紅うさぎで一緒に夜パフェを楽しむエピソードを想像するとなんだかわくわくした気持ちになりました。

1冊全体が美しいパフェのカタログのような小説なので、スイーツとかおしゃれなお店を紹介した本を読むのが好きな人にも凄くおすすめです!

(インスタに投稿したverも載せておきます!)

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