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日記・57:微笑みの階段

夜中から瞬が咳をし、朝方にかけてひどくなってきた。
朝から地元の病院に向かった。
子供は大変である。
具合が悪いのもまだ口に出して言えないから、こちらがいろいろ表情を読み取り的確な判断を示さなければならない。
仕事だけしていればよいという訳にはいかない。
自分には母親の役目もあるので、責任重大である。
可愛いだけが子供ではない。
骨も折れる。

早朝より雪が舞う寒々しい天気であったが、仕事場に着く頃には太陽が顔を覗かせ麗かな週末の一端を醸し出すかのようだ。

子育ては、予測の出来ない天気のようだ。
しかしどんな悪天候であっても、雲の上には太陽が輝いている。


昨日、今日と、お墓へ行けなかった。

まだ完全に安心とは言えないが、一応落ち着いた瞬の鞄に薬を持たせ、保育園の先生に説明をした。
その後今度は若菜を同じ病院へ連れて行く。
若菜は食欲もあり、薬も嫌がらずに飲んでくれので、回復も早いだろうと思う。保育園でも風邪が流行っているらしい。

今の職場は、もし社員になればかなりの高待遇である。
しかし今の自分は優先すべきものが家庭であり、急な早退や休みがどうしても必要となる。
責任者の人にも面接の時事情を話した。
その上で採用して下さった。
しかしだからと言って甘えてばかりでは本末転倒である。
迷惑をかけることも多いが、出来る限りの事を一生懸命やり、自分の責任を果たしていきたい。
いつかバリバリ働ける日が来たら、持てる全ての力を注ごう! 
今は慌ただしい毎日だけど、今は耐える時なんだ。
早く冬が終わり、希望に満ち溢れた春が来てくれ!
子供の病気も少しは減るだろうから。

おれにとって、妻は春そのものだった。
純粋で温かい、自分にとっての希望そのものだった。
家族を優しく包み、無償の愛情を与えてくれる、
春のような存在だった。

もっともっと、強くなろう。
一歩一歩進もう。
日々振り返り、胸が痛み、大きくため息をついたりそのまま眠ってしまったり、なんの取り柄もない人間だけど、確実に階段を登っていこう!

辛い時は子供の寝顔を見て勇気と力をもらおう!
明日のために。
自分と子供の未来の為に。

まだまだ挫ける訳にはいかんけん。




私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。