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読書まとめ『びっくり 不思議MAPS』→世界、思ってたんと違う

『びっくり 不思議MAPS 世界中のミステリーをまるごと地図に!』DK 著、竹花 秀春 訳



一言で言うと

世界、思ってたんと違う



概要

世界の様々な不思議を、地図上で紹介している本です。タイトルが気になって借りてみました。

基本的には世界の雑学本のくくりかなと思います。ちょっとした合間に、パラパラめくって楽しむ感じ。人口の多さによって地図上の国の面積を増減させるなどの特殊な地図もいくつか掲載されています。

本稿では、本書からの学びを3つ共有します。



① アメリカとロシアは遠い?

アメリカとロシアの領土は、最も近いところで3.8キロメートルしか離れていません。その場所とは、ベーリング海峡のダイオミード諸島。西のラトマノフ島はロシア領、東のリトルダイオミード島はアメリカのアラスカ州です。冬季には海が凍って徒歩で行き来することが物理的には可能(禁じられている)だそうです。

物理的な距離と、心理的・社会的な距離は全くの別物なんですね。アメリカとロシアの領土は、それぞれ世界3位と1位の広さを誇るので、日韓や日中よりも距離が近いお隣さんでもあるんです。ちなみに、首都間(ワシントンD.C.⇔モスクワ)の距離は、7,800キロメートルほどあります。



② ピラミッドといえばエジプト?

エジプトのピラミッドは138基、エジプトの南の隣国・スーダンには255基あると言われています。エジプトのギザの大ピラミッドが有名ですが、数ではナイル川上流のスーダンの方が倍近くあるんですね。ただし、スーダンの情勢が非常に不安定なため、観光は難しいようです。

※本書では、スーダンにはエジプトの倍近く・2000基以上あると記載がありますが、ソースは不明。桁が違う…

また、世界で最も面積が大きいピラミッドは、メキシコのトラチウアルテペトル(チョルーラのピラミッド)です。その底辺は450メートルで、ギザの大ピラミッド(230メートル)の倍近くあります。

でも、ピラミッドといったらやっぱりエジプト。イメージ戦略、恐るべし。



③ オーストラリアは独特の生態系?

オーストラリアには、60〜100万頭の野生のラクダがいます。1840年に、オーストラリア内陸の乾燥した環境に適応できると見込まれて持ち込まれ、野生化・繁殖しました。また、1859年に24羽持ち込まれたウサギも、現在は2億羽いるとされています。

オーストラリアといえば、他の大陸と隔絶されて独特の生態系を有しているイメージが強いですが、この200年ほどで人間が持ち込んだ外来種が多数繁殖しているのが実情のようです。人間の都合で持ち込まれ、人間の都合で殺処分される、そんな生き物たちもたくさんいるということを学べました。共存は簡単ではないんですね。



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