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共感覚者の自覚の遅れの原因

共感覚者の大半は、無自覚だ。

人に言われたり、何かの特集をたまたま見たり。そう言った形で「もしかしたら私、共感覚者なのかもしれない」と気づいていくのがほとんどだ。

普段日常生活の中で目で見ているもの、耳で聴こえるものを、よっぽどでない限り別の聴こえ方をするかもしれない、と常に意識をしている人はいないだろう。

共感覚者もそれと同じで、普段目で見えているもの、耳で聴こえるもの、それによって見えている色、手触り、味。

これらが他の人も感じていて当然と思って過ごしていることが多い。

こういった共感覚者の自覚の遅れは、全て情報の少なさが原因だ。当事者や子供達へ確実に伝えていくために、社会福祉に辿り着いた私は、色々な団体を調べボランティアをしたいという連絡をしてみることにした。

そうすると普段発達障害支援をしていらっしゃる代表の方からお話がしたいとメールが届いた。「共感覚」にも興味を持ってくださったのだ。

こういった、「共感覚者がいる」という自覚を本人の前に家族が、社会が、サポート側が知っていけば、間接的に最終目標である子供たちに伝えることができるのではないだろうか。

これまで、自分の体験談をもとに様々な共感覚の発信をしてきた。それは、この世界に共感覚に対する情報があまりにも少ないからだ。

少ないのならば増やせばいい。
正しい情報で、確実に届けたい人に届くほどの発信を
どんどんと増やしていけばいい。

この活動の始まりはここが発端で、続けるうちにもっと情報に密度を、もっと着実に伝えられる方法を、と考えるようになった。

先日区役所に行ったら、ボランティアや社会福祉の講義などのチラシがたくさんありもらってきた。興味のあるものは今後も参加して、積極的な繋がりを作っていこう。

まだまだ全ての目標には程遠い私だが、
それでも一歩一歩前に進んでいけているはずだ。


山口葵

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