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玩読版・秋の夜長のプロレス本

本来はとっとと2000年のFMWをまとめるべきなのですが、案の定、間が空きすぎたのでリハビリ的に一本こなしたいと思います。書かないと書けなくなりますよねホント。

 プロレスリング・レンタル(VHSの世界)

冒頭から無関係の余談で恐縮ですが、上記のツイートで近しい方々からレンタルビデオ屋で借りたプロレスビデオ(VHS時代)のエピソードをうかがったら大変興味深かったです。皆さんも良かったらお聞かせください。

現代のように”サブスクが盛況どころかDVDもない”未満、”BetaがVHSに比べて陰りが見えてきた”以上ぐらいの頃の話です。スミマセン余計わかりづらく。「ディレクTVが好きならVHSよりもBetaが好きなんでしょ?」と言われたら「世代じゃないんで」と真空ジェシカのようにスウェーするほかありません。答えを強要されたら「レーザーディスクかな」とクチにしますが当然本意ではありませんし詳しくもありません。でもパッケージとしてのLDジャケットはカッコ良くて好きです。話を戻しまして、TSUTAYAなどのレンタルビデオチェーンが思いっきり台頭および競合してくる以前の頃です。栄えっぷりにもよりますが、一駅にいくつかの、または双方で4車線ある国道沿いにいくつかの個人経営と思われる(要はいわゆるインディー)規模のレンタルビデオ屋が点在していましたよね。当時はそれが当たり前でしたから何とも思いませんでしたが、個人店なのでラインナップのムラっ気があって、そりゃ人気作品は基本的に最も近い店で借りますが、ちょっとでも人を選ぶような作品を求める場合は、同時に店も選ばなければなりませんでした。時間が許し、そのうえ運良く同志が集まれば入荷リクエストが叶ったりもしたような記憶がありますが、難しいし待っていられない。当然、セルと違ってレンタルは安いので利用は高頻度。大げさに言うと、その店の仕入れチョイス/センスはその街の若者の趣向形成に影響を及ぼすわけです。

で、ご多分に漏れずプロレスに結びつけましてですね。こうした個人店でもプロレスVHSは一応置いてあったケースが多かったんです。一応と書いたように、そんなにたくさんの作品が網羅されているわけもなく、限られた中でのご縁を大切にするしかありません。

多様性が拡大された90年代、プロレス界は特に縦横に広がって他団体時代に突入していました。とはいえやっぱり筆頭は新日本プロレス。ウチの近所では全日本のビデオを見かけた記憶がないので何とも言えませんが、並んでいる確率は団体の知名度に比例していたといって概ねよいのでは。私はFMWを軸とするプヲタなので、その意味では引きが強く、新生以降は近所で稀に巡り合えていました。その後、更に幸運だったのが、勢力拡大が目覚ましかったTSUTAYAのラインナップがイカツクなってきて、個人店と併用してエンタメ期のFMW、ECWや初期のUFC、初代タイガーなどやはり割とムラはありますが豊富に選べました。もちろん上記のツイートであるようにセルビデオを買い集めるのも多々。ホントに欲しいのは高値に歯を食いしばりながらセルビデオを購入し、レンタルで幸運な出会いを探す。たまに買ったのがレンタルであると、肩を落としつつ「手元にあるからいつでも見れるし」と自分に対して気丈にふるまって自己解決をしたり。3歳ぐらい離れちゃうと環境そこそこ変わると思いますが、同じ程度のプ濃度の方は大体こんな感じだったんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

安価で視聴できるのは大変助かりましたが、自業自得の落とし穴も。サブスクはどうひっくり返っても決められた額以上は取られませんけど、レンタルは返却期限が過ぎるとバカにならない延滞金がかかります。杜撰でどうしょもない私は何度青ざめたことか。まとめて借りた際にこれをやっちゃうと万単位までいく話もそう珍しくない、のでは。良い社会勉強にはなったような気がします。Netflixの創業のきっかけも延滞金払ったことらしいんで無理やりヨシとしておきましょう。ディズニープラスは何としてもNetflixに勝とうとしているみたいですね。どっちも頑張れ。頑張ってプロレス題材モノが増えるのを切望しています。

聞く人聞く人、異なるラインナップだったり、かと思えばそれぞれの店長の趣味が似てるのか経営が同じなのか似たような取り揃えだったり興味深くてですね。「ウチの地元にはUインター」「あっちの地元にはGAEA」「俺の最寄りにはW☆INGが」「オラの町にはビデオ屋ねぇ」「竹脇」「五寸釘」「チャリで隣町まで行ってアメプロゲット」「エロビをプロビで挟む意味はあるのかの葛藤」などなど、バラバラ。“みんな違ってみんなイイ”はこんなところにもありました。

 本題?

メインビジュなんて作ってみたりして

さて今回の議題はそんなレンタルビデオとは全く関係ないお話。
昨年は「#カテプロ」さんで一つだけ頑張りまして、夏ごろから秋にかけて本のネタをやってみました。『秋の夜長のプロレス本』と題しまして、その名の通りプロレスにまつわる書籍の中から、皆様にオススメの1~3冊をお聞きしようというもの。

ちょっと説明でリンクや埋込多くなります。
まず以下のページをカテプロ前田さんに作っていただきまして、皆様からの投票を緩めに募集しました。

https://prowres-book.conf.jp/

あれ、まだサイト生きてますね(笑)。まぁいいや。

是非とも放送の方もよろしくお願いします。
二つに分かれていまして、まずは博識レベルが我々と比べ物にならない小泉大先生と、酒の強さはレスラー級でお馴染み・コンビクトのリッキーさん、そしてこの企画のきっかけをくださったプロレス博物館・館長(この方の自宅をプロレス博物館とカテプロが勝手に呼んでいる)ことKさんのお三人を招いて書籍をご紹介およびご投票いただきました。次に投票結果の発表回ですね。それぞれ前後編ございます。

https://twitter.com/kakateeeee/status/1430561114039873538

https://twitter.com/kakateeeee/status/1432387031724802055

https://twitter.com/kakateeeee/status/1453705353741307904

https://twitter.com/kakateeeee/status/1458012253265874947

 まず一般アンケートをとってみた

井の中の蛙を大海に出してみよう、というと卑下しすぎですが、プロレス本のアンケートを無作為の一般層に投げてみました。一応ちゃんとお金払ってリサーチをお願いしました。

  • 調査主体:『秋の夜長のプロレス本』

  • 調査方法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査

  • 調査対象者 :全国15歳〜59歳男女

  • 有効回答数 :109名

  • 調査時期:2021年8月

 とまぁ仰々しく構えましたが収録時にも言及した通り、一般の方に「好きなプロレス本教えてよ」と聞いたところで、「プロレス本自体持ってないのでは?」と大いなる不安と疑問しかありません。

なので今回は「プロレス本を持っていますか?」というアンケート調査を実施したわけです。約100人に聞きました。って言いたかったのもあります。

アンケートの質問内容は「あなたは『プロレスに関する書籍』を持っていますか?」にして、回答の選択肢は以下三つ用意しておきました。

  • 持っている

  • 持っていないが興味はある

  • 持っていないし興味もない

→「持っている」と答えた場合、書籍の題名を教えてもらうようにしました。

 はい、もしも「持ってない」が100%いっちゃって救いようのない結果が出てしまったら、それはそれでカテプロらしい放送に仕上がりそうですけど、それなりにガッカリしそうなので、せめて「興味のある・なし」は防波堤として採用させていただいた次第です。完全に保身です。 

結果がこちらです。1票獲得した!セーフ!
下手に100人以上の回答があったおかげで一桁を下回るパーセントになってしまいましたが、概ね100人いれば一人ぐらいは持っていると言えそうです。

 もう3,000字を越えていますけどまだ一冊も紹介できてなくてスミマセン。もう少しお付き合いください。

クロス集計表というもので、性別と年代を区切ってみました。

明るい傾向から拾っていきましょう。プロレス本を買ってくれそうな「興味はある」と答えた層を探ってみますと、50代男性が強いですね、38.5%います。50代男性が幼かった頃、つまり35~40年ぐらい前のプロレス界はというと、TV中継はもちろん盛んで、収録時に小泉先生が仰っていたようにプロレス本の出版ブームもあったようなので納得です。

40代女性も強くて33.3%、そして意外だったのが20代男性で40%もいました。まぁ小分けにすると分母が減るので、あんまりアテにされても弱りますが。

もう一つ意外なのが40代男性で、1人持っていましたけど「興味ない」の回答が78.6%と多くを占めてしまいました。濃い目の現役プヲタが多い世代と勝手にイメージしていましたがその反面、愛憎が裏返った層も多いのかもしれません。みなまでいいませんけど。

続いて絶望的な傾向。女性の10代、20代で「興味ない」がなんと100%で、30代が91.7%と続きます。それぞれ若き男性が女性にモテたければプロレスなんて見てる場合じゃないということが色濃くわかってしまいました。

30代男性もキツくて83.3%が「興味ない」回答でした。

無論、もっと人数の桁を増やしたら全然違う結果になったかもしれませんし、あくまでプロレス「本」の結果なので、「プロレスは好きですか?もしくは興味ありますか?」みたいな根幹的なアンケートをとったら傾向も変わるかもしれません。そうであってほしい。

回答いただきました109人の皆様、ありがとうございました。またアンケートのテーマを思いついたらやってみたいと思います。

ご投稿いただいたプロレス本のご紹介

さていよいよようやくやっとこさ、皆様にご推薦を頂戴したプロレス本をご紹介させていただきます。基本、Amazonリンクを貼っていこうと思いますけど、あまりに古い物だったり流通が限られている物はAmazon外のリンクとさせていただきました。ある程度時間が経過してのリンク切れはご容赦ください。

Podcastにてそこそこ詳細なご紹介、そして皆様からの投稿コメントを読み上げているのでポイントポイントで一言添えるぐらいにしておきます。

さてまず上記の3冊をご紹介。こちらは前述したアンケートで唯一「持っている」と回答していただいた方からのご投稿でした。紙プロでもかつて「男は黙って馬之助!!」の見出しが躍った上田馬之助が表紙の号がありました。
書籍の方は文庫版も出ていまして、私はそちらの方を中古流通で購入してみましたよ(イラストが表紙のもの)。こちらも小泉さん曰くプロレス本出版ブームだった1983年発売です。

こちらは小泉大先生ご紹介の3冊でございます。プロレス入門は小学館版ではなく秋田書店版です。確かなる選書に加え、素晴らしき弁舌の模様など詳しくはカテプロのPodcastにて!

さすが手練れ達の選書だけあって書影が出てこないぐらい古い物が続く!
こちら3冊はコンビクトのリッキーさんご紹介です。「これを知ったらヤミつき わッ!場外乱闘だプロレス―掟破りの主役」にまつわるエピソードはご存知なかったら、同じく是非放送をお聴きください(※下世話&下ネタ要注意)。
プロレス大全科に関しては表紙に初代タイガーマスクがいるかそうでないか等、バージョンがあるようです。こちらも秋田書店発行。新日はタイガーマスク、全日はテリー・ファンクがいかに人気だったかを表していますねぇ。

こちらは館長のKさんが選んだ3冊です。ちなみに館長のご自宅及び倉庫には無数のプロレス本が貯蔵されています。ない本の方が少ないぐらいの冊数!
ベイダータイムは自分も読みましたがホントに面白かったです。日本マット界も渡り歩きまくったレスラーなので我々日本のファンにとっても身近な感覚で読めるかと思われます。収録時にリッキーさんが館長のものを借りてましたが絶対に返してないですよね。
ちなみにPodcastでは館長だけワースト3も選んで発表してもらってます。

今回おそらく最も投稿が多かった「倒産!FMW」に関しては後述します。

あぶもくメンバーの投稿を優先してご紹介。まずはishi_kantokuから。
「あぶもく」というのは「あぶない木曜日」の略で、週プロ読者にはお馴染みのタイトルです…が、何のこっちゃですよね。
近年、SNSに音声機能が付加されているのはご存知かと思います。Twitterを見るとスペースという音声機能を利用して会話を楽しんでいるユーザーを多く見かけます。それより先行して浸透したのがclubhouseだったのは皆さんの記憶にも新しいかと。しかし光の速さで利用者がいなくなり過疎化した現在、我々はこちらに目を付けて仲の良いメンバーで毎週木曜日にclubhouseでひっそりとおっさんプヲタが集まってワイワイやっているというお話です。空いててイイですよ。

日本におけるプロレス団体のマネジメントに関する考察(早稲田大学 大学院スポーツ科学研究科 トップスポーツマネジメントコース 石澤 常光 研究指導教員:平田竹男 教授)
http://www.waseda.jp/sports/supoken/research/2008_1/5008A304.pdf

プロレス系Podcastのヘビーリスナーのお一人、yonamasa雁坂さんのご投稿です。私もタイガー戸口関連本は熟読してしまいました。歯に衣着せぬ刺激的な語り口に引き込まれます。
三つ目は書籍ではなく論文です。さすがヨナマサさん、こういう投稿を待ってたんですよ! できればリアルタイムで目にしてほしい名文なのですが、それを差っ引いてもこれマジで面白いので超オススメです。以前調べた時は全文公開されていなかったような気がします?

テルイ・ゴディさんもプロレス系Podcastヘビーリスナーで、最近ではTwitterのスペースにも頻繁に聞き耳を立てている方です。なんせネーミングが最高です。
わざわざ国会図書館に行って中古でも手に入らないプロレス関連書籍をdigってるのなんて、同世代じゃ俺とテルイさんぐらいしかいないかもわかりません。DIGGIN’ WRESTLE、やめられません。
テルイさんらしくコンセプトがハッキリしたご投稿で、全ての共通項がマサ斎藤になっています。男の子に生まれたからには、みんなマサ斎藤に成りたいんです。

都合によりちょっと冊数が膨らみますが、ばんぶぅさんのご投稿です。先日、香川県は高松までUDONプロレスを観に行った際、ご一緒させていただきました。ビクター・キニョネスTシャツのご着用ありがとうございます!
私はこちらのご投稿を見て「生き様インタビュー」を知り、二冊とも購入いたしました。大阪方面のイメージが強い選手のインタビューが軸となっていますが、出版から時が経っているのでガラッと現状が変化している方もいますが、読んで遡るとそれがまた興味深かったりします。

kajio_uさんにも香川にてお世話になりました。本来は昼食からご一緒するはずだったところ、移動時刻のタイミングが噛み合わずになぜか急遽行くことになった金刀比羅宮という、785段もの階段を有する神社で初対面することになり(kajio_uさんからすると「ハメになり」)、そんなところに行く予定じゃなかったkajio_uさんはサンダルでいらっしゃっていたので、メシも食わずにサンダルでほぼ登山させるという謝っても謝りきれない出会い頭になってしまいました。その節は申し訳ございませんでした。
ご投稿の際、細かい選評理由を割愛されていたので、いつかお聞きしたいと思います。

カテプロのゲストとしても登場するゴソ・イトー君のご投稿。非常に彼らしい選書!
こちらのW☆ING本の投稿も、発売時期が応募期間と重なったのもありましたが多かったです。
葛西選手はこの自伝を皮切りにってわけではなく、カリスマとされるだけあって元々ド級のトップレスラーですが、自伝発売そしてドキュメンタリー映画「狂猿」のヒットでますます加速したように感じます。

うららちゃんはカテプロの過去回を遡っていただくと、作者の堀先生に二度ほどご出演していただいております。
そんな堀先生も今回の企画にご投稿いただいておりますが、これより先は一応気を使ってプロレス本のみご紹介していきたいと思います。皆さまのお名前と選評理由は、何度も恐縮ですがPodcastにてお楽しみください。

こちらは男マンさんのブログより。漫画に特化してご紹介されているので是非! 投票開始前から夜な夜な面白いプロレス本アレコレをお話させていただきました。
プロレス漫画もかなり世の中に出版されています。だいぶ下の方になりますが、後述する「悶絶!プロレス秘宝館」のくだりをご覧ください。

で、「倒産!FMW」について

少々しんど目の話にはなるのですが、投稿が多かったこちらの書籍についてちょっとだけ深堀させてください。
以下、関連書籍を時系列順に並べてみます。

荒井社長を主軸とすると、まずは大仁田厚、ハヤブサ、冬木弘道と関りが深い人たちを知って、そしてリアルタイムで外からはどう見えていたかも知っておく…と考えてみた結果、取り急ぎ7冊読むと少しは立体的に捉えられるのかなと。いや全然、個人の勝手気ままな意見なのですが。

最初はこちらから。FMWの名付け親でもあるミスター・ゴングこと竹内宏介氏の著書です。今読んでも大変勉強になるインディー史が書かれていて、FMWがどのような成り立ちだったのか、時代背景と合わせて知ることができるかと思います。表紙は正にFMWの大仁田厚ですが、他のインディーと呼ばれる団体の歴史もガッチリ学べます。

まだFMWに本格参戦する直前、FFFが一瞬にしてダメになった辺りのボス・冬木弘道の書籍。
自身のハッキリとしたプロレス観、インディー統一という野望、メジャーに対抗できるシステムについて言及しています。後に見解の変化は多少なりともあったでしょうけど、この辺りの創意はFMWで発揮されたんだと思われます。と同時に意見をぶつけ合うことにもなると。
巻末近くでボス自らが邪道、外道にインタビューしているんですけど、二人のプロレス観も当時とはいえ聞き出しているので一見の価値ありかなと。結構意見を言い返されてるところに冬木軍特有の通気性の良さを感じました。

順番的にはここで主題となるこちらの書籍が出版されます。読むにはだいぶしんどいですが、今回の投票数が多かったことは確かです。

亡くなられてから、さほど時間を置かずに出版されたのがこちら。
選手、関係者に荒井社長についてのコメントを集めています。ボスはバッシングも辞さない覚悟で、厳しい言葉も織り交ぜながら証言されています。
荒井社長が亡くなったことではなく、FMWが倒産してしまった経緯について、今になって冷静に読んだらそりゃぁ社長としてどうなのか?とツッコミどころはたくさんありますが、当時はエースの深刻な怪我、団体の倒産、社長の自殺とショッキングな出来事が続き、さらに荒井社長の人柄もあって厳しい意見を寄せるようなムードでは到底ありませんでした。
なのでフラットな意見すら「こんな時に何を言ってるんだ!」と言われてしまいそうな中、冷静な言葉を残したのがボスと、後述するもうお一人が。

FMWのエース・故ハヤブサの自伝となりますが、もちろんFMW倒産前後、荒井社長、ボスらについての言及もあります。倒産後、それぞれがどう別れて行ったのかについても書かれています。

タイトルからして何となく予想はつくかと思いますが、こちらもなかなか読むにはしんどい一冊ですが、貴重な一冊です。バーコードはついているのですが、自費出版的な形だったのか、当時でも本屋で見かけなかった覚えがあります。会場の売店で買ったと記憶している人も多い。
倒産した日のことを始め、倒れゆくFMWのことを克明に記してあります。「翼をください」のコメントよりも更にズバズバ切り込んでいます。

もう一人、冷静な言葉を残していたのはこのお方でした。ほぼリアルタイムでこちらを残しているのはさすがプロ書評家。
「倒産FMW」はもちろんですが「鎮魂歌」の書評もあるので、合わせて必見です。

最後に補足といいますか、もしここまで読めちゃったのなら既知かと思いますが、以下ネット上の記事なども合わせて読むと更に立体感が増すかと。YouTubeに関しては今後も話が出てくるかもしれませんよね。いい加減終わります。

金村キンタローインタビュー(有料記事)
https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar797057
玉川ボールのスリーカウントは叩かせない! - 再生リスト「金村キンタロー」
https://www.youtube.com/watch?v=tOYEE2BZkG8&list=PL7QgT9glNIARFiUHkxh11zQB8q7Kddyxn
玉川ボールのスリーカウントは叩かせない! - 再生リスト「高木三四郎」
https://www.youtube.com/watch?v=4JgD1u7UuXQ&list=PL7QgT9glNIASj6-I2GqDsDUbgYOYVO7GC

まるスポ - 俺達のFMW
https://www.010-sports.jp/archives/tag/%e4%bf%ba%e9%81%94%e3%81%aefmw

ミスター雁之助チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCAYBP58IoqZITPHHecZ8feg

リッキーフジ rock 'n' rollチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC9BRFuQw5ghzbzJFs4dbQqw

引き続き一挙にご紹介

お待たせしました。以下、一挙にリンクを貼っていきます。こうして見ると多い! 改めて皆さまありがとうございました。

こちら複数投票ありました。怪奇派総選挙時にも大いに注目を集めたこちらのムック本、シリーズ3冊出版されています。推薦されるのも納得、熱量が狂気的です。

vol2だったかvol3で、プロレス漫画特集が組まれていて読んでみたら「あ、こんなにあるんだな」と。馬場猪木を筆頭とするレジェンド選手本人モノはさておき、オリジナルのプロレス漫画も数多い。しかし軒並み短命(涙)ということもわかりました。
我らが「うららちゃん」も、その後に出た「弁天橋南商店街女子プロレス!!」という漫画も無念ながら2巻で完結していて、現代も同じジレンマを抱えています。いや出すだけで大変なことなのは重々承知のうえですが。
プロレス漫画で直近で希望の光なのは、異世界転生モノでプロレスラーが主役の漫画がいくつかあることでしょうか。結構あるんですよ、ちょっと一旦紹介します(※投票にはありません)。

杜撰に検索しただけでも3つ見つかりました。「マキト」のジェントルメン中村さんは「プロレスメン」でもお馴染みです。
それぞれ続くといいなぁ。

話は「悶絶」に戻りまして、ちょっとだけ。
女子レスラーのセクシーな写真集やビデオが出ているので、サブカル色の濃いこのシリーズでは当然っちゃ当然なのですが、品を落っことしたようなどうしょうもない企画も多々ありました。そこも見所なんですけども。
見出しが「さあ、そこのレッスルボーイズ! 熱く燃え滾った闘魂棒を握り締めろ!」ですよ。古本digして報われた瞬間でした。

こちらも複数の投票がありました。プロレス”ファン”にフィーチャーした漫画。90年代の出版ですが電子版もありますよ。

「週刊プロレス」全てという投稿でした。

「KAMINOGE」全てという投稿でした。

「G SPIRITS」全てという投稿でした。

「門茂男のザ・プロレス365」ほか、という投稿でした。

こちらは上下巻があります。親しい方からの投稿です。ありがとうございました!
名言が散りばめられているとのことで、分厚い書籍なので挑むのに少々構えますが、いずれ読んでみたいと思います。

逆説的な意味での投稿だったようです。一応。

「ノア スプリングコレクション 2019」への投稿でした。

AXIZ写真集「SILVER」、「GOLD」、「GREEN」への投稿でした。

投票にはありませんでしたが、企画が立つにあたってよく名前が出た一冊です。800ページを超える大作!

最後にカテプロ前田さんがこの企画に合わせて読んでいたこちらの一冊をご紹介させていただきまして幕とします。500ページ超丸々坂口征二!

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