「呪い」の言葉に効用はあるのか?②:《クルアーン》「棕櫚章」をめぐって(第2回/全4回)
「人を呪わば穴二つ」Wer anderen eine Grube gräbt, fällt selbst hinein.(独)(他人の墓を掘る者は、自分がそこに落ちる。)筆者自身の「人を呪わば穴二つ」との出会いはこれ。大学時代のドイツ語の授業。訳語の方の「人を呪わば穴二つ」が記憶に残っている。直訳すると「他人に墓を掘った者が、自らそこに落ちた」。ネイティブの解説は言う。「他の人を落とすための墓を掘っていたら、自分が落ちてしまったということですが、一般的な意味は「相手に悪いこと