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呪われた映画、それは……※真木よう子氏vs岩橋氏について追記あり

それは、その映画は……
2005年公開の日本映画、民族差別的な発言があるにもかかわらずテレビで何度も放映されたヒット作『パッチギ!』である。
監督は井筒和幸。「パッチギ」とは朝鮮語。意味は「頭突き」。関西ではパッチギをパチキと呼ぶが、関東ではチョーパンと呼ぶ。朝鮮パンチの略でチョーパン。朝鮮中学校・高校の生徒がケンカで得意としていた技なのでそう呼ばれている。東西で得意技が同じというところが興味深い。

本作が呪いの映画と呼ばれているゆえんは、そのキャストにある。
まず、メインキャストの塩谷舜、高岡蒼佑、沢尻エリカ。

塩谷は料理研究家の園山真希絵と交際していた。ところが同時にモデルの冨永愛と交際していることが発覚、猛烈なバッシングにさらされ、涙ながらに謝罪、そしてしばらく表舞台から姿を消した。本当は二股しておらず、ハメられた説もあったが、塩谷がハメたのは確実なのだ。
その後、網膜剥離に罹患するも完治。しかし未だにパッチギ当時の勢いを取り戻せてはいない。
まあ、病気以外は自業自得である。

高岡蒼佑は、女優の宮崎あおいと結婚したものの当時V6の岡田准一との不倫が取り沙汰されて離婚。もちろん宮崎と岡田の不倫であって、くれぐれも高岡と岡田の不倫ではないことは認識しておいてもらいたい。
さらにフジテレビの韓流押しに対して、「正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。韓国のTV局かと思う事もしばしば。しばしば。うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど。取り合えず韓国ネタ出て来たら消してます。 ぐっばい。」とツイート(今はポスト)して炎上、表舞台から消えた。
まあ、不倫以外は自業自得である。

沢尻エリカは、説明の必要があるのだろうか? 主演映画『クローズド・ノート』(行定勲監督)の舞台挨拶でMCの質問に対して不機嫌そうに、「別に」という発言を繰り返して炎上し、しばらく表舞台から消えた。
その後、『へルタースケルター』(蜷川実花監督)などの映画に出演して華麗に復活を遂げるものの、2019年に合成麻薬MDMAを所持した容疑で逮捕され、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』を途中降板、表舞台から消えた。
完璧な自業自得である。

サブキャストも例外ではない。

真木よう子は、自身のフォトマガジンやカレンダーをコミケで販売すべくクラファンを開始したものの、コミケファンから「趣旨が違う」と指摘され大炎上。謝罪に追い込まれた。さすがに表舞台からは消えていないし、コミケファンもやりすぎたとは思う。
さらに韓国メディアOSENのインタビューに「過去の歴史が恥ずかしかった」「謝罪したかった」等々の発言をして、炎上した。
筆者は、「本人がそう思ってるんだからいいんじゃん、別に(沢尻風)」としか感じない。まあ、ここはネトウヨの暴走に屈せずよく耐えたと思う。
これは呪いでも自業自得でもない。だって何も悪くないんだから。

小出恵介は、17歳の女子高生と肉体関係を持ち、そのとき飲酒していたことが発覚。しばらくの謹慎を経て、復活したらしいが、今何をしているのか分からない状態。興味ある方は調べて欲しい。
まあ、自業自得である。
ちなみにベースボールベアーのボーカルは小出祐介なので、お間違えなきように。

さて、真打登場……ではない。トリ前は、坂口拓。
知らない方もいるかもしれないが、アクション俳優でありアクション監督でもある。彼は女優たちとの飲み会を開催、そこに同席していた映画監督の園子温に女優を抱かせようと奔走した。おっと、「抱かせよう」という書き方は語弊があった。これはれっきとした性加害であり、性被害である。犯罪である。めでたく、園子温は表舞台から消え、そして坂口自身も何をしているやら分からない。何もしなくていいよ、もう。
園子温の性加害を告発した一人、千葉美裸さんは性被害が原因かどうかは分からないが自殺した。園子温には『自殺サークル』という映画があるからなんと言う皮肉であろうか。
しかし、この件は「呪い」ではない。事件だ。犯罪だ。呪いなどという半ば悪ふざけ、半ば好奇心に満ちた言葉で片を付けてはいけない。

さてさてさて、おおとり、おおとり、鳳啓助。じゃない。大トリは木下ほうか。彼は数々の性行為強要と強姦疑惑をかけられて、俳優人生の幕を閉じたと同時に人間のクズになった。
この件も「呪い」ではない。事件だ。完全に木下自身に責任のある事件だ。木下以外、悪者はいない。加害者と被害者しかいない。呪いで済ましてはいけないのだ。

少しずれるが、松本人志。
彼はこの映画を大絶賛し、東京の映画館で観たにもかからわらず、劇場から出て「あ、ここ大阪ちゃうかった。東京や」と思ったそうな。彼も今、性加害疑惑の渦中にいる。
ちなみにであるが、『パッチギ』の舞台は大阪ではなく京都である。京都の東九条周辺である。
さらについでに言うと、相方の浜ちゃんこと浜田雅功氏は「パチキ入れたろか!?」というツッコミをしていたことがある。もし関東人なら「チョーパン入れるぞ!?」になる。当時の私はパチキの意味を知らなかったし、当然パッチギとも結びつかなかった。しかし、映画を見たときに初めてパッチギ=パチキ=チョーパンという風に結びついたのである。ありがとう浜ちゃん!

最後に。
この映画には呪いなどない。自業自得か、犯罪しかない。それと、韓国関係での炎上。
真木よう子さんのコミケとインタビューに関しては気の毒としか言いようがない。
もし『パッチギ!』に呪いがあるとしたら、続編『パッチギ!LOVE&PEACE』がまったく面白くなく、興行的にも振るわなかったことだろう。


本当に本当の最後。
鳳啓助(おおとりけいすけ)で思い出したが、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンの本名は唐鳳(とうほう)。「おおどり」という漢字が入っているのが何とも愉快である。
あれ? 呪いの話はどこへいった?


※追記
プラスマイナス岩橋氏が真木よう子氏にエアガンで撃たれたと告発した。これは呪い? いやいや、犯罪です。