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命ってお金で生まれるの?今いる人の幸せは?

毎日の様に報道される「異次元の少子化対策」は、異次元の財政の流出にしか見えない。
女性が子供を産みたい、育てたい、
社会が子供を大切にしたい
との思いが感じられないのだ。
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もちろん少子化対策は必要だろう。しかし、その対策内容が原因解決に繋がらないと感じずにはいられない。

少子化の原因の1つが「貧困」ならば、社会的な貧困解決をする必要がある。
しかし謳う対策は、どこかの層の貧困を進めることになりかねない。例えば子供が居る世帯にお金を回すべく未婚者の税負担を増せば、結局、子供は増えないだろう。

女性の社会進出によって家事を担う人がいないことが原因ならば、
女性を家庭に入れる時間を増やすのではなく、
家事軽減こそ対策であるべきなのに謳う対策は、
時短勤務など、
女性が社会に進出するため、血のにじむような努力で勝ち取った社会的地位を奪いかねない対策であるのだ。
働きたい、活躍したい女性の思いを尊重しながら、
子供を産める社会に変わるには、お金だけではないはずだろう。
一番欲しいのは、社会からの思いやりだろう。
………………
朝7時。満員の通勤電車の中、スマホゲームに夢中のおっきなおじさんが、私に寄しかかる。吊り革を握っていても、私より20センチは高く、50キロは重いだろう男性を支えるのは困難かつ必要性に乏しい。前に倒れそうになると、前方席で着席している人に睨まれる。

だから、「重いので寄しかからないでください。」と振り向きつつ伝えた。

すると「は?うっさい」と言われた後、体重をかけられる。
ドアが開いた瞬間、降りた。

これがもし妊婦さんなら大変だよね。
………
婚活で会った男性の一言目は、
「結婚しても働くよね?」

それは、私の身体が決めることなので。と思い、
「分からない。」
と回答する。
すると同じ質問をニ度三度する。

理由を聞けば、
「僕の親父が仕事辞めてから元気なくなったから。」
と言う。
家事、育児に協力するからとの言葉は一切なかった。
………………
高慢なパートナーのために、結婚して、子供産んで、仕事に戻り、職場によっては昭和のままの環境で、子供を育てたい人なんて、いるのだろうか?想像するだけで疲弊してしまう。

産み育てる人の幸せはどこにいったのだろう。
子供との時間を確保しつつ、仕事での活躍を実現してもらうには、思いやりや理解が不可欠。
例えば硬直的な8時間労働制ではなく、日によって勤務時間を変更することを可能とし、それを理解し合う思いやりなど。
1番大切な思いやる環境づくりの部分が抜けた対策で、数値目標は到達出来るのだろうか。
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機械ではないのだから生んで、育てながら働いては辛い。仮に時短で働いても仕事中に、子供を気にすることもある。そのような状況でも社会的地位を担保しつつ職場の人たちが、白い目でみない思いやり。

何より、産むために結婚してとの考えは、個人の幸せを蔑ろにし、賛同し難い。
「ずっと一緒にいたいと思える人に人に出会って欲しい」や、「個が幸せになって欲しい」
だから世の中はどうすべきか、財源も含めてというところから始まるのが政策ではないだろうか。
「財源をどこから確保するか」
の話は、スタートではないはずである。
……………
産み育てたい人がいるが、社会で活躍することとの両立が難しい。どう配慮していくか。
となることは出来ないのだろうか。

先日、二人目を産んだ友人が職場復帰した。旦那は家事一切を担わないから、私はもう仕事は手放すよ。一人で働いて、家事をするなんて、思ってもみなかったけど、もう無理だからどっちかだよと話す。
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正直、私は日本は行き着くべきところに行き着いたと思う。
少子化対策があるから結婚して、子供を産もうとなる人はどれくらいいるのだろうか。さほど多いとは思えない。
社会が、貴女の望む結婚、出産を尊重したいから、政策を出します。という声は聞こえない。

ずっと一緒にいたい人に出会い、仕事の地位を失わずに結婚、出産することは尊いことだろう。そのような尊い生き方を社会全体で大事に出来ることが、次の世代を残すことに繋がるのではないだろうか。
だからまず、今、日本で生活している産む世代の人の幸せを考えて欲しい。

一人一人が思いやりを持って人と接すればこそ、あるべき少子化対策がみえて、結果が伴うのではないだろうか。命は決してお金だけでは産まれないはずである。

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