夏の田舎道

夏の気配と、空気がとても好きだった。

暑くて汗ばむのは苦手だ。けれど、カラッとした暑さはとても好きで、寒いよりは何倍もマシだった。

特に、出身地である京都はじめじめとした暑さが漂う。にもかかわらず、冬は底冷えでかなり寒くなる。だからなのか、じめじめとした蒸し暑さと異様な寒さは苦手だった。

夏のカラッとした晴れの中、歩くのも好きだ。アイスを食べながらでもいいし、炭酸をゴクゴクと飲みながらでもいい。ミンミンとセミは鳴くけれど、歩けない暑さではない。

緑があれば、もっといい。ちょっと田舎の、車の通る道を歩いている瞬間。あの瞬間は、大人になってもワクワクして、青春も感じることができる。

暑い道を、一人じゃなくて二人で歩くのならばもっといい。誰かと、キャッキャと笑いながら歩くのは、きっと何倍も楽しい。

そんなことを、今日山道を歩きながら考えていた。

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