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言葉だけで誰かの心を揺さぶって、
文章だけで好きな人の記憶に残りたいのに、
外見も美しくなりたい自分が忙しくて嫌になる。
もし神様が、外見の美を捨てたら文才をくれるというのなら迷わずそれを選ぶのになあ。
でも現実は甘くない。書くしかない。書いて読んで学ぶしかない。
雨の日の家はコーヒーの匂いがする
朝、娘を幼稚園まで送っていった。園に着くと、娘は元気に集団の中に吸い込まれていき、私は1人、雨の中傘をさして帰った。
こういう時、改めて、ああ私はもう1人じゃないんだな、と感じる。
雨なのに家を出なきゃいけない。
私が1人だった時にはありえないことだ。
もし雨の日に予定が入っていたら速攻でキャンセルしていたし、家の中でひたすら本を読んで過ごしていた。そういう事をOKしてくれる人付き合い
腹痛が酷くベッドに横になっていたら、本棚から江國香織著「いくつもの週末」を持ってきて、その中の『よその女』を読み聞かせてくれとねだる娘。読んでるうちに眠ってしまった。彼女の後頭部を眺めながら、最後まで読んだ。気づけば、少し痛みが治まっている。幸せな時間。