わたしが保育をする上で
大事にしていることの一つとして
“見守る距離感”というのを大事にしています

特に意識してやっていかないと
いけなかったなぁと感じたのが
０歳児クラスの時

それまでも、わたしは
できる限り”見守る”という
スタンスで保育をしてきていて
それがたまに”何もしていない”というように
他の人の目に映ることもあったようです

けれども、わたしは
子どもたちのあらゆる可能性を
引き出したいと考えていることや
その子自身が体験をして
できる限りじぶんで考え学び
そしてやってみてどうだったか
次はどうするか…ということなどを
考えてほしいためです

けれど、すごく難しいですよね…
一言“見守る距離感”といっても人それぞれあるし
その人の価値観や考え方などもある
でも、わたしはその人がそのとき精一杯考えて
出した答えならそれでいいと思っています
（そう思っているということを
前提でお伝えしておきます）

わたしは、保育というお仕事に就いたとき
（わたしはあまりこの言い方は
好きではないのですが）
お世話するという感覚でした
また、どこかそういった思いが
抜けないまま保育をしていました

毎日毎日、子どもたちと向き合い
帰ってきてお風呂に入っている時間も
”あのとき～すればよかったかなぁ”など
考える毎日
子どもたちとの関わりを振り返る中で
”やってあげた”と自己満足に
なっていることがあるんじゃないか？と
気づくようになったんです

それは本当に子どもたちのためになっていること？
そこを常に振り返りの中で見るようにしていきました

幼児クラスを持ったとき
好きな色の折り紙を前に取りに来るように
子どもたちに伝えました

じぶんの席から前に来るまでに
遠回りをして来る子どももたくさんいます
（なぜそのルートで来た？！ってことも 笑）
以前のわたしなら
「こっちから来た方が早いよ」
なぁ～んて声を掛けていたと思うのですが
見守るのみです

早く来てじぶんの好きな色を取りたかったなら
”次はどうしたら早く取りに行けるかなぁ”って
考えるきっかけになるし
ある男の子は見ていると毎回同じ
ルートを通っていて
それはじぶんの大好きな
お友だちと触れあってから行きたい
そんな姿に気づくこともありました

けれど、「こっちから来た方が早いよ」と
声を掛けられると
（そのお子さんにもよりますが）
そうした方がいいのかなぁ…と
大好きなお友だちのところへ寄り道せずに
行くルートに変わったかもしれません

大人は、子どもたちよりも
長く生きていて経験している分
たくさんのことを知っているし
どうしたら効率がよくなるか…
ということも知っています

それは、じぶんたちが
経験してきた中でその人が
”こうしたほうがいいかな”と思ったこと
決して、その子が経験してきた中で
”こうしたほうがいいな”と
思ったことではないんですよね

色んな経験をして失敗をして
一人ひとりの”こうすればいいかな”を
じぶんの中に積み上げていってほしいなって
わたしは思っています

失敗したなと思うことがあっても
じゃあ、どうすればいいかな？と
考える機会を作って
その子なりの答えが出たらそれでやってみて…
その繰り返しが大事なんじゃないかな～？
と考えています

そして、前置きが長くなりましたが
０歳児クラスでは特にその”見守る”という
スタンスが問われるというか…
見守ることを大事にしたいと思っていたのですが
気づかないうちにやってしまっていたことが
多くあって…

こういう仕事をしていたり
こうした仕事に就きたいなって思う人って
相手の意図を知らず知らずのうちに
汲み取れることが多いと思うんです

”あ、このおもちゃ取ろうとしてるんだな”
とか
”今、～してほしいと思っているな”とか…
０歳児の場合、実は何でもやろうとする
力がちゃーんとあるんですが
わたしは０歳児という魔法にかかっていて
どこかで”出来ないからわたしが
やってあげないと”って
思ってしまっていたんだと思います

けれどそれって
子どもたちの持っている力を
信じていないということ

”あの おもちゃがほしい！”と思ったら
意欲が出てきたら
それが”どうやったら あのおもちゃを
取れるかな”って色々やってみようとするんです
（最終、「取って～！」って泣くこともありますが
ちょっと近づけてみたり
こうやってみたら？と、やって見せることもあります）

じぶんがやってみたことで
やりたい！と思っていたことが出来たら
最高じゃないですか😊
そこまで見守って 共感して、共有して
他のことに対しても”やってみよう”に
つながると思うんです

「見守る距離感」これからも
まだまだわたしの中で大事にしていきたいし
その時その時によって
またお子さんによっても違うと思うし
ずっと学んでいくことなんだろうなって
感じます

長々と読んでくださり
ありがとうございます🙏✨