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映画「ディパーテッド」を観て

9月24日「ディパーテッド」という映画を観た。
原題は「The Departed」。2006年のアメリカ映画で、マーティン・スコセッシ監督の作品だ。

キャストは、ビリー・コスティガン役のレオナルド・ディカプリオコリン・サリバン役のマット・デイモンフランク・コステロ役のジャック・ニコルソンクイーナン警部役のマーティン・シーンなどである。

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あらすじは、
マサチューセッツ州ボストン南部、通称「サウシー」。警察はこの街に蔓延する犯罪を撲滅すべく最終戦争に突入しようとしていた。標的は犯罪組織のトップ、フランク・コステロ。その支配力を内部から崩そうと警察は新人警官のビリー・コスティガンを組織に潜入させる。
一方、コステロはスパイとして新人警官のコリン・サリバンを送り込んでおり警察の捜査は筒抜けになっていた。お互い素性を隠して潜入生活を続けるビリーとコリンだったが、やがて警察もマフィアも内部に通報者がいることに気づき、お互いの情報源を使って、通報者を突き止めようとする。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

見ごたえたっぷりの映画

いや~、見ごたえがあった!
アカデミー賞受賞作品ということで、多少期待はしていたが、期待通り映画の中に引き込まれていく感覚があった。
イタリア系・アイルランド系間の悪の組織同士も、内部では縄張り争いをしていたりする。アメリカという、たくさんの移民人種でできた国は、裏の世界も人種間で争いがあったりするのを、あらためて映画で学ぶ。
この映画の中での、主題は警察対マフィア。お互いに潜入する「ネズミ」。
ハラハラ、ドキドキの時間をいただいた感じである。

善と悪は、紙一重

警察とマフィア。善と悪の象徴のように、表の面では見える。しかし、それは紙一重であることがわかる。警察内でも悪は存在するし、マフィア内でも善は存在したりする。さらにFBIまで絡んでくる。
果たして、警察は善なのか・・・。この映画では、そのように感じてしまうのである。

敵は味方で、味方は敵で・・・

お互いの組織に潜入、情報を流す。命がけである。
まさに、敵は味方?味方は敵?の状態である。
マフィアに潜入したビリー、警察に潜入したコリン。
同じ任務でありながら、まったく逆の立場。彼らの心情を考えるととても複雑になる。ビリーは、相手の「ネズミ」にエレベータ内で射殺される。そしてコリンは、助けてくれた仲間の「ネズミ」を射殺する。
結局、コリンだけが生き延びるが、映画はそうさせないのである。

精神科女医の、お腹の中の子はどうなったのか?

コリンと深い関係にあった精神科女医。彼女の妊娠を知った直後、シャワーをしている間に、秘密を知られてしまう。もちろん彼女はコリンの秘密を許せず別れる。ビリーの葬儀に何食わぬ顔で参列するコリン。逆に、涙を流す女医。帰り際にコリンが話しかけた彼女のお腹は、膨らんでいなかった。
一方、ビリーは「自分に何かあったら、これをお願いしたい」と女医にあるものを渡していた。最終的に、その書類は、警察内で対立していたライバルともいえる、ディグナム巡査部長に手渡されたことになる。それを見た彼は、コリンを自宅で待ち受け、暗殺するのである。
結局、「ネズミ
たちは、全員殺された。彼らは何のために?と思ってしまう。と同時に、運命は決められていたような最期であった。

「ディパーテッド」は、とても見ごたえのある映画だった。






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