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痩せるだけじゃない!オートミールの健康効果

オーツ麦は、水や牛乳などでふやかして食べられるオートミールとして知られています。
オーツ麦には血圧の低下肥満2型糖尿病のリスクの低減など、
さまざまな健康効果があるとされています。

また、コレステロールや血糖値の上昇を抑えるなど、さまざまな効果が期待されています。

さらに、オーツ麦は腹持ちがよく、天然のグルテンを含まないことが特徴と言えるでしょう。

コレステロールを低下させる

オーツ麦がコレステロール値を下げ、心臓病のリスクを下げる可能性があることは、いくつかの研究によって繰り返し確認されています。

心臓病は世界的な死因のトップであり、
高コレステロールは心臓病を引き起こす主な原因の一つと考えられます。
そのため、
心臓病を引き起こす原因となるLDL(悪玉コレステロール)を減少させることも大切と言えるでしょう。

βグルカン
オーツ麦のコレステロール低下作用は、主にβグルカンの働きと考えられています。
βグルカンは、食べたものの粘性を高めることで、脂肪やコレステロールの吸収を遅らせる働きがあると考えられています。
1日あたり3g程のβグルカンを含む食品を摂取することで、心臓病のリスクを下げることができると考えられています。

2型糖尿病予防

近年、2型糖尿病に悩む人が、非常に多くなってきています。

この病気は、通常、インスリンというホルモンに対する感受性が低下した結果、血糖値の調節が異常になることが特徴です。

オーツ麦の水溶性繊維であるβグルカンは、
血糖値のコントロールに効果があることが実証されています。

オーツ麦に含まれる適量のβグルカンは、炭水化物を多く含む食事後のグルコースとインスリンの反応を緩和することが分かっています。

2型糖尿病で重度のインスリン抵抗性を持つ人を対象に、
オートミールを使った4週間の食事介入により、血糖値の安定に必要なインスリン投与量が40%減少したという研究結果も残っています。


満腹感を得やすい

満腹感は、食べすぎを防ぐためにとても大切です。

満腹感のシグナル伝達の変化は、肥満や2型糖尿病と関連しているとも考えられています。

つまり満腹感を得やすくなることで、慢性的な生活習慣病などを予防できると考えられています。

38種類の一般的な食品の満腹感を比較した結果、
オートミールは全体で3位、朝食でよく食べられる食品の中では1位でした。

βグルカンなどの水溶性食物繊維は、胃の空洞化を遅らせ、
満腹ホルモンの分泌を促進することで満腹感を高める可能性があります。

ある研究では、オートミールは、
朝食用シリアルや他の種類の食物繊維を含む食品よりも満腹感を高め
食欲を抑える可能性があることが明らかになっています。

さらに、オーツ麦は低カロリーで、食物繊維をはじめとする、
その他の健康的な栄養素が豊富なので、ダイエットに最適です。

グルテンフリー

グルテンフリーの食事は、セリアック病に苦しむ人々や、
グルテン過敏症の多くの人々にとって、最適な解決策です。

オーツ麦はグルテンではありませんが、
アベニンと呼ばれる類似のタンパク質が含まれています。

臨床研究によると、中程度の量、あるいは大量の純粋なオーツ麦は、セリアック病患者でも許容できることが示されています。

オーツ麦はグルテンフリー食の栄養価を高め、
ミネラルと食物繊維の摂取量を増加させることが示されています。

しかし、オーツ麦は同じ施設で加工されることが多いため、
小麦がまぎれている可能性があることも注意しなければなりません。

そのため、セリアック病の人は、グルテンフリーと認定されたオーツ麦のみを食べることが推奨されています。


その他の健康効果

オーツ麦には、他にもいくつかの健康効果が期待されています。

生後6ヶ月未満の幼児にオーツ麦を与えると、
小児喘息のリスクが低下することが知られています。

さらに、
いくつかの研究では、オーツ麦は免疫系を高め、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫と戦う能力を高める可能性があることが示されています。

高齢者の場合、オーツを食べると、
全体的な健康状態が改善され、下剤の必要性が減るとも言われています。

オーツ麦には、コレステロールや血糖値の上昇を抑えるなど、さまざまな効果が期待されています。

オーツ麦は腹持ちがよく、天然のグルテンを含みませんが、
グルテンを含む穀物が製造過程で混入している可能性もあるので
注意が必要になります。


オーツ麦の考えられるデメリット

オーツ麦は通常、健康な人であれば副作用がなく、良好な耐性を示します。

しかし、アベニンに敏感な人は、グルテン不耐性に似た有害な症状が出ることがあるので、食事からオーツを除外する必要があります。

また、オーツ麦には小麦などの他の穀物が混入していることがあり、セリアック病や小麦アレルギーのある人には適さない場合もあるでしょう。

小麦や他の穀物にアレルギーや不耐性を持つ人は、グルテンフリーと認定されたオーツ麦のみを購入する必要があります。


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